年齢が下の知り合い
私の通う格闘技ジムには、様々な年代の人が来ています。下は高校生、上は五十代ですね。大半は男性ですが、女性もいたりします。
そんな会員さんやインストラクターの人たちと私とは、はっきり言って浅い付き合いです。名前や年齢や格闘技歴などはだいたい把握しておりますが、それ以上のことはほとんど知りません。
それでも、ジムに行って顔を合わせれば挨拶はしますし言葉も交わします。「今日、こんなことがあったんですよ……」みたいな話をすることもあります。たまに「赤井さん、何やってるんですか」みたいにツッコまれたりすることもあります。
特にインストラクターとは「最近どすか?」みたいな話をすることも多いですね。向こうも、ミット打ちの時など「赤井さん、もっと強く打って!」みたいな感じで煽ってくることもあったりします。
また、寝技スパーの時……相手にマウントポジションを取られていると「ほらほら、早く逃げないと殺されちゃうよ!」などと激を飛ばされることもあります。
以前にも書いた通り、格闘技を始めると様々な年代の人と知り合えます。まあ広く浅い付き合いですが、それでも話をしていくうちに、プライベートな部分まで教えてくれる人もいたりします。
これは、職場の人間関係とは根本的に違うものなんですよね。利害関係のない、単純に同じ趣味を持つ者の集まりですからね。しかも、浅い付き合いなので面倒なことになる心配もありません。
まあ、中には初対面でいきなり「どこに住んでるの? 仕事は何? 学校はどこ? 彼氏(もしくは彼女)はいるの?」などとグイグイ聞いてくる距離感のおかしい人もいます。が、そういった人には近づかなければいいだけです。だいたい、そういう人は遅かれ早かれいなくなると思いますが……。
格闘技を始めると、こうした知り合いが増えます。もちろん、それは友だちと呼べるような存在ではありません。それでも、知り合いが増えるというのはいいものですよ。以前にも書いた通り、浅い付き合いというのは気が楽です。会社や学校の複雑な人間関係に疲れた時、こうした気楽な人間関係に心癒されることもあります。
特に四十代や五十代のおじさんたちには、是非とも体験していただきたいですね。この年代になると、歳下の知り合いというのはなかなか出来ないです。歳が下の部下はいるかもしれないですが、気さくに付き合える歳下の知り合いを1から作るのは……かなり難しいのではないでしょうか。
格闘技のジムや道場に入会すれば、周りは歳が下の人間ばかりです。否応なしに、年齢が下の人たちと知り合いになってしまうのですよ。しかも、普通の関係とは違います。グローブはめて殴り合ったり蹴り合ったり、あるいは取っ組み合ったり……一般人とは、ちょっと違った独特の人間関係を作ることが出来ますね。
ひょっとしたら、そこから友だちという関係を構築できるかもしれません。ただ、二十歳下の異性の友だちが出来る……などという期待はしないでください。
蛇足かもしれませんが、一応書いておきます。
私は、自分より年齢が下の人間が相手でも敬語を使います。これは、中学生が相手でも変わりません。また、年齢が上だからといって自身の価値観を押し付けるようなことは言わないよう心がけていますし、上から目線で相手の言うことを否定しないようにも気をつけています。
ところが、これが出来ない中年男性が意外といるらしいのですよね。特に、会社でそれなりの地位にいるような人は、自分の子供のような年齢の人に敬語を使うのは抵抗がえるのかもしれません。また、「歳上だから偉い」という感覚を捨てるのは、非常に難しいようですね。
念のためですが、私は「こうしろ」と言っているわけではありません。「私はこうしているよ」と言っているだけです。
もうひとつ、これは知り合いから聞いたのですが……とあるジムで忘年会が開かれました。ところが、いい年齢のおっさんが、若い女の子たちにLINEのアドレスを聞きまくっていたということです。
こういうのは、絶対にやめましょう……もっとも、そう言われてやめるような人なら、最初からやってないですよね。




