スポーツをやるとモテますか?
先日、ちょっと気になる動画を見ました。
内容はというと、ひとりの青年が「お前らはスポーツをやらない。筋トレすらしてないだろう。だからモテないんだよ!」と、『カイジ』の利根川のごときゲキを飛ばすというものです。
私の率直な感想を言うと「この彼、ちょっと無理してるんじゃないかな……」です。無理してイケイケのキャラになり、上から目線で語っているように見えました。それに、あちこちから叩かれたりネタにされているようなので、精神を病んだりしないといいがなあ……とも思いました。
なお、ここから先はあくまでも私の個人的な体験および感想です。なので、全ての人間に当てはまるかどうかはわかりません。とりあえず、赤井は変な奴だな……程度に考えていただけると幸いです。
まず、以前から何度も書いておりますが、私は女性にモテません。少なくとも、女性に告白されたことはないですし、モテた記憶もありません。
一応、私は格闘技というスポーツを十年以上やってます。また、筋トレも欠かさずやっております。にもかかわらず、モテません。はっきり言うなら、スポーツやっていようがやっていまいが、モテる奴はモテるし、モテない奴はモテません。これが世の中の真理です。私が今さら、青筋立てて言うほどのことでもないですが……。
また、筋トレをして体格が良くなれば、女性にはモテにくくなります。世の女性に人気があるのは、故・アントニオ猪木の闘魂注入ビンタを食らったら頸椎がズレて失神しそうな華奢な体型の男性ですからね。筋トレをするということは、そうした体型とは真逆のものを目指すということです。
本格的に鍛えて筋肉を付けようとしたら、一時的にせよ脂肪の量も増えるのは避けて通れません。となると、モテからは遠ざかりますね。
ここからが本題となりますが、私は格闘技や筋トレに打ち込むようになってから、モテとかそういうことを気にしなくなっていたのですよね。
これがいつ頃に起きた変化なのかはわかりませんが、ここ何年かの私は、自分がモテないことについてどうこう考えたことはありません。
「そういや、俺モテねえなあ。まあ、いいや。それよりも今日は筋トレだ。足のトレーニング日だから気合入れてやろう。百五十キロのバーベルでスクワットやってみようかな」
「最近、女と触れ合ってねえなあ。仕方ないから、ジムでグラップリングの時間に男と取っ組み合うか。今日は、フロントチョークからのノースサウスチョークという寝技コンビネーションでも試してみるか」
だいたい、こんな感じの思考になってますね。
私にとって格闘技や筋トレは、非モテの自分を意識せずに済むものなんですよね。「自分をごまかしてるだけじゃねえか」と言われればそれまでですが、自分を上手くごまかすのも、生きていく上では必要なことではないでしょうか。
もっとも、これは全ての人間に当てはまるかどうかはわかりません。格闘技を始めても、モテない自分を意識してしまうかもしれません。ただ、私は意識せずにすんております。
これは蛇足かもしれませんが、件の動画に対しやたらと攻撃的になっている人も見受けられるのですよね。「刃物もってくる人に「それがどうしたァ!」と怒鳴ると、相手は予想した展開と違うことに腰抜けて座り込こむこともある」「犯罪に誘われたなら、自分は口が軽いんで……と言っておけば大丈夫」などという適当な説に比べれば、よっぽどマシな気がするのですが……。
やはり、「お前モテないよ」と言われたことが癇に障ったのでしょうか。さらに、スポーツへのコンプレックスを動画により刺激されたのかもしれません。真相はわかりませんが、「お前モテないよ」と言われたら「そうっスね、モテないっスね」と返しておけばいい気はします。
ただ、この騒ぎを見るに……世の中は大きく変わりましたが、モテるモテないは男子にとって今も重大事なのですね。昨今は、恋愛に興味のない若い男子が多いと聞いていたので、これは意外でした。やはり、テレビやマスコミの情報を鵜呑みにしてはいけないな、と思いましたね。




