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格闘技、始めませんか?  作者: 赤井"CRUX"錠之介


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負けるくらいなら逃げる!

 RPGをしていて思うのですが、「逃げる」というコマンドを上手く使いこなせないんですよね、私は。基本的にどんな敵と遭っても、逃げずに戦ってます。かつてドラクエ8をやってたら、トロデ王に「お前は逃げずに戦って偉いのう」みたいな感じで誉められました(知らない方、すみません)。しかし、真・女神転生3では、この習性のために何度全滅したことか(知らない方、本当にすみません)……。

 ちなみに、なぜ逃げないのかと言いますと……単純な話です。逃げるのに失敗すると一方的に攻撃をくらいますが、それが通常の攻撃の倍くらい腹立つからというだけの理由でして……特に哲学があるとか、そういう訳ではありません。


 さて、格闘技において「逃げない」という姿勢はとても大切です。特に打撃の攻防において、真っ直ぐ下がると相手の打撃の的になります。また、下がると印象も悪いです。逃げていると見なされ、それだけでマイナスになります。やはり審判も人間ですからね。そういう部分が勝敗を決することはよくあります。

 昔、空手を習った時に教わったのが……「初めから技術に走るな。白帯のうちは小細工せず、とにかく前へ出ろ」ということです。これはやはり、基本的な考え方や姿勢として、とても大切ですね。初めから小手先のテクニックを使うことを覚えてしまうと、得てして基礎的な部分の鍛練を怠りがちになります。そんな選手は初めのうちは勝てるかもしれませんが、やがて頭打ちになり、そして伸びが止まってしまうでしょうね。もしかしたら、これはどんな分野でも同じなのかもしれませんが。


 さて、某アニメで有名なセリフに「逃げちゃダメだ……逃げちゃダメだ……逃げちゃダメだ……」というものがあります。私はそのアニメをほとんど観てないので、どのような状況で発せられたセリフかは知りません。ただ、逃げちゃダメだを連呼すると、ますます逃げる方に思考がいってしまうのではないだろうか……ガ○ダムWの主人公の「お前を殺す……お前を殺す……」みたいなセリフを言い続けている方がいいのではないかと思いますが……という疑問はさておき、逃げないことは大切です。しかし、同時に逃げることも大切です。

 ボクシングの試合などで、不利になった選手が相手に抱きついたりしているシーンがあります。見ていてカッコいいものではありません。しかし、どんなにみっともなく見えようとも、不利な状況をしのぎきるために相手に抱きつく……そうすれば次のラウンドで逆転できるかもしれない。逆転の可能性を残すために、みっともなくても抱きつく=逃げる……これはとても重要だと思うのです。

 私は今まで、このエッセイで逃げないことの重要さばかりを説いてきました。しかし、逃げることが必要な時もあります。逃げることをせず、いたずらに前に突き進むのは愚かなことでしかありません。ただ、どちらかというと逃げる方が簡単ですからね……なので、松岡修○のごとく「逃げずに戦え」と言い続けてきました。しかし、逃げずに戦うことの重要性を理解した上で、それでも必要な時は逃げる……これもまた、とても大切なことです。

 ですから、必要だと判断したら、なりふり構わず逃げてください。戦略的撤退という言葉もあります。人生というリングにおいて、最後まで立ち続けているためには、時にはクリンチで逃げることも必要です。

 ちなみに、某超有名格闘技マンガの中で『空手界の最終兵器』と言われた空手家が『最強の喧嘩師』と闘った時、こんなセリフを吐いています。

「そうとも……敗北まけるくらいなら逃げる……たとえどんなに惨めに見えようとも……俺の行動のベクトルは全て勝利に向けられている……あと十秒ダメージを負わなければ……俺の体内に反撃の態勢が整う……」

 きついな……と思ったら、反撃の態勢が整うまで逃げ続けるのも必要なのではないかと……こういうことを書いていいのかはわかりませんが、もし今、いろんなことで押し潰されそうな気分になっている方がいたら……逃げるのも、立派な作戦ですよと言いたいですね。





 パン×クロックスさん、リクエストをいただき、ありがとうございました。お気に召したのなら良いのですが……。


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