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格闘技、始めませんか?  作者: 赤井"CRUX"錠之介


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見学と一日体験

 以前にも書きましたが、格闘技のジムや道場は見学が出来ます。また、一日だけの体験入会をすることも出来ます。この体験入会ですが……昔は、ほとんどの場所が無料でした。しかし今は、千円から二千円ほど払わなくてはならないジムが多いようです。もっとも、この代金は入会すると返ってくることになっているようです。全てがそういうシステムかは不明ですが。ちなみに、見学は無料です。

 個人的には、この段階はきちんと踏んだ方がいいと思います。まずは見学してみて、ジムの練習内容や雰囲気などを事前に出来るだけ把握しておく。さらに、料金システムや必要なものなどを、出来るだけ詳しく聞いておいてください。

 この段階をすっ飛ばし、いきなり入会するのはやめた方がいいでしょう。でないと、入会してから後悔することになるかもしれませんので。

 また、ネットなどの評判だけで判断するのもやめた方がいいです。ネットでは、とかく良い情報よりも悪い情報の方が目立ちます。「あのジムは、トレーナーがうるさい」「この道場は、やたら威張ってる古株の奴がいる」などと書かれている場合がありますが、そういった情報だけを鵜呑みにするのは危険です。人には「合う合わない」という要素があります。合わない人だけの意見を鵜呑みにして判断するのは、どうかと思いますね。



 あと、個人的に注意して欲しい点があります。

 以前、私の通うジムに数人の見学者が来ました。若い学生風だったように記憶しております。仲のいい若者同士のグループ、という感じでした。

 その学生風の人たちの前で、私と森さん(仮名です)は打撃のスパーリングを始めました。この森さんは、当エッセイにたびたび登場している方でして、極真空手を六年、キックボクシングを五年やっており、かつてはプロのリングで活躍した人でもあります。空手のキャリアがあるため足技も得意でして、特に、奥足へのローキックが強烈でした。まともに喰らうと、たった一発で足が潰されるような痛みを感じます。また後ろ蹴りや後ろ回し蹴りなども使いこなす人です。

 森さんと私はスパーリングを始めて……途中で森さんが放った中段後ろ蹴りが、私の腹にまともに炸裂しました。その強烈な威力に、私は耐え切れず腹を押さえダウンしました。

 そこから立ち上がった時、ちらりと見学者たちの顔が視界に入ったのですが……皆、明らかにドン引きしていました。人間が腹を押さえて倒れるシーンを、間近で見たことがなかったのでしょう。衝撃映像のごとく見えたのかもしれません。私たちにとっては、いつものことなのですが。

 言うまでもなく、その時に見学していた人たちは入会しませんでした。その後、私と森さんは寝技の師匠から「見学者がいる時だけは、スパーリングはライトで頼むよ」と注意されました。

 ただ、皆さんには注意していただきたいのですが、初心者のうちから強いスパーリングなどはしません。また、長く通っているような人たちでも、強いスパーリングをしない人もいます。私と森さんとは、お互い合意の上で強めのスパーリングをしているのです。しかも「顔面には強い打撃を当てず、首から下のみ強い打撃を当てる」という了解のもと打ち合っております。

 ですので、仮に見学の時、スパーリングで倒れるシーンを見たからといってドン引きしたりしないでください。




 ここからは、完全に余談です。

 ゲッツ板谷さんの著書『出禁上等!』にて、板谷さんが友人と共にジークンドーという武術の一日体験をする章があります。その板谷さんの友人という人がダンスとウエイトトレーニングをやっており、しかもプロレスの試合にも出るような高い身体能力の持ち主だったのです。ジークンドーのインストラクターは、その友人を見るなり表情が変わりました。

 そこからは、初心者向けとは思えない激しいトレーニングをさせられたそうです。「俺ら、熊とでも闘わされるのか?」と、板谷さんは書かれていました。

 インストラクター氏は、件の友人が格闘技経験者であることをみてとり「格闘技経験者にジークンドーがナメられては困る」という意識が働き、キツいメニューを参加者にさせたのでしょうね。これは、間違っていると思います。ひとりの参加者にジークンドーの強さをアピールするため、他の一般人にまでキツいメニューを課す……これは、ジークンドーという武術にとってマイナスにこそなれプラスにはなりません。

 私はジークンドーという武術に関し、ほとんど知識がありません。また、ジークンドーのインストラクター全てがこういう人ではないでしょう。ただ、件のインストラクターのような誤った意識と厄介なプライドを持つ人は、武術系の人には少なくありません。少なくとも、体験入会の時点で初心者にキツいメニューを課すような道場には、入らない方がいいでしょう。












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