当たり前だけど……実は知らないこと
私がこちらに登録してから半年が過ぎました。しかし、皆さんには当たり前のことでも、私には知らないことが未だに多いです。
例えば私は、TSとは何のことかわかりませんでした。TSという文字を見るたび「TSとは何だ? トイ・ソルジャーか? それとも……タイガーシャークか?」などと思っていましたが、結局はわかりませんでした。最近になって活動報告に「TSとは何のことかわかりません」と書いたところ、親切なお気に入りユーザーさんたちに教えていただいた次第です。女の子に変わることだったのですね……。
また、レビューが書かれるとPVが上がる理由も、最近まではわかりませんでした。やはりガラケーで書いていると、根本的なシステム面において知らないことが多いのでしょうね。未だに、「むむ……何だこれは?」と思うことがあります。これからも、疑問に思ったことは活動報告に書いたりしますので、気づいてくれた親切な方は教えていただけると幸いです。
さて、逆に私にとっては当たり前の知識であっても、他のユーザーさんたちには当たり前でないこともあるようです。今回は格闘技をやっている人間には当たり前……だけど意外と知られてない点について書きたいと思います。
まず、こちらで何度も書いている体格差についてですが……正直、リアルとフィクションの区別がつかない方が未だに多いようですね。何とかをマスターすれば、体重が自分の倍以上ある相手でも簡単にぶっ飛ばせると、本気で思っている人も……まあ、この件に関してはこれまでに何度も触れているので、これ以上は書きません。
意外と知られてないのが……蹴りの難しさです。まず、蹴りは瞬間的にせよ、一本の足でバランスを保つことになるわけです。しかも、蹴りを放った直後は軸足のかかとは浮いた状態になるので……非常に転びやすいです。蹴りという技は威力がある反面、使いづらい技なんですね。実戦で使えるようになるまでは、相当の練習が必要です。しかし総合格闘技のリングにおいて、ハイキック(顔への蹴り)を放って相手をKOしたモーリス・スミスやミルコ・クロコップなどは、本当に凄いとしか言い様がないですが……すみません、話がズレました。
さらに、フィクションで蹴りに関して綺麗に無視されている点、それは……自分の足も壊れやすい、という事です。わからない方のために解説しますと……極端な話、蹴りは自分の足をバットのように振り回して相手を叩く技です。ところが、自分のスネを硬い物で叩いてみてください。痛いですよね。今度は、そのスネを思い切り壁にぶつけ……たら痛いので、ぶつけた場面を想像してみてください。物凄く痛い、のはお分かりかと思います。この痛い部分であるスネや足の甲などを相手にぶつけていくのです、蹴りという技は……。
そのため、格闘家は日頃からサンドバッグを蹴りまくり、砂袋(サンドバッグとは違います。文字通り砂を詰めた袋です)を蹴りまくり、古いタイヤを蹴りまくり、さらには鉄柱にクッションを巻いた物を蹴りまくり……こうして強い足を作り上げていきます。その結果、ようやく蹴りを武器として使えるようになるわけです。その過程がなくては、蹴りなど怖くて使えません。蹴った自分が足を痛めるだけだからです。
しかも、そうやって鍛え上げ、強靭な足を作り上げたプロの格闘家ですら、時には自分の放った蹴りで足を痛めます。キックボクサーであり、Kー1でも活躍した武田幸三はトーナメントにおいて、自らの放った蹴りで足を痛め、勝ちはしたものの次の試合を棄権したことがあります。またニコラス・ペタスという空手家は試合中に、蹴りを放った足が折れました……蹴りという技はリスクのある技なのです。もちろん、格闘家にとって強力な武器ではありますが。
ですから、アニメなどでごくたまに見かける「普通の女子高生がスカートでハイキック→パンツが見えて主人公ラッキー」というシーンを見ると私は「この娘、足は大丈夫か?」とつい心配してしまいます。
他にもいろいろ書いていこうかと思っていましたが……このネタは予想以上に多いですね。なので、今回はここまでにします。




