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格闘技、始めませんか?  作者: 赤井"CRUX"錠之介


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適切な栄養管理を行いました、という言葉

 以前、私はEMSマシンについて触れました。お腹に巻くだけでブルブル震えて脂肪を落としてくれる……というアレです。

 先日、仕事から帰りテレビをつけると、そのEMSマシンのCMが放送されておりました。例によって、「ウエスト、なんとマイナス○センチ!」などという宣伝文句が踊っていました。が、よくよく画面を見ると「効果には個人差があります「適切な栄養管理を行いました」という意味のテロップが、小さく表示されていたのです。

 私は、思わず苦笑してしまいました。ダイエットにおいて、適切な栄養管理さえ出来ていれば、七割以上は成功するはずですので。




 昭和の時代の格闘技において、体重を落とす時は食事を減らして練習量を増やすことしかありませんでした。特に体重制限の厳しいボクシングの場合、想像を絶するような減量が行われていたと聞きます。

 たとえば、ボクシング漫画『あしたのジョー』では、主人公のライバルである力石徹はフェザー級 (五十五・三キロから五十七・一キロ)のボクサーでした。しかし、ジョーのいるバンタム級(五十二・一キロから五十三・五キロ)へと転向します。当然ながら、体重を落とさなくてはなりません。

 そのため、とんでもない減量を行います。一日にトマト一個、水は全く飲まない……無茶苦茶な話ではありますが、当時は実際にこれに近い減量方法が行われていたそうです。そればかりか、中には減量のためヤバい薬を使っていたという噂も聞いたことすらあります(真偽は不明ですが)。まあ、とんでもない時代でしたね。


 現代では、こんなやり方をする格闘家はいません。昔は、トレーナーの経験に基づく減量方法を選手に指導していましたが……確かに経験は大事です。しかし、同時に栄養の知識も大切です。栄養に関する知識がないと、何を食べればいいのか、また何を食べてはいけないのか、その点を判断できません。

 格闘家の減量の場合、ただ体重を減らせばいい……というものではありません。体重を減らすと同時に、闘う能力は維持させなくてはならないわけです。そのためには、きちんとした栄養管理は必須といっていいでしょう。

 実際、体重を落とすことには成功したものの……試合では動きに精彩を欠き、格下と思われる相手に敗れるケースはあります。格闘家の生活は、適切な栄養管理なくしては成立しません。



 もっとも、格闘家ではない一般人のダイエットの場合、これはさほど難しくありません。とりあえずは、糖質を減らして運動さえすれば、体重は減っていくでしょう。

 ただし、厄介なのは食べていいものと悪いものの判断です。たとえば、糖質を制限しろといわれると、ご飯やパンや麺類だけを減らせばいい……と思っている人がいます。しかし、糖質の多い野菜というのは少なくないんですよね。また、出来合いのハンバーグやミートボールの中にも、糖質が含まれていたりします。ご飯やパンを食べていないから問題ないだろうと判断し、これらの食材を多く取っていれば、体重は減りません。

 それとは逆に、絶対に体重を減らしてやる……と決意し、糖質を全く取らない食生活を続けた挙げ句に体調を崩してしまうケースもあります。

 結果、どちらも「糖質制限は効果がない、もしくは体によくない」と判断するわけです。それは、間違った判断なのですが……。

 しかし、適切な栄養管理が可能ならば話は違ってきます。生活スタイルから必要なカロリーと栄養を判断し、完璧な食事メニューを作成できる……それさえ可能ならば、体重は減らせます。むしろ、ダイエットにはそちらの方が重要ですから。

 専門知識のない一般人には、適切な栄養管理は困難です。その困難なラインをクリアしている時点で、ダイエットは成功したも同然なんですよ、ダイエット用品のCMを見る時には、その事実を知っておいてください。








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― 新着の感想 ―
[良い点] やっぱりお腹ブルブルするより栄養管理の方が大切ですよね。素人なので勉強になることばかりでためになります。
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