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格闘技、始めませんか?  作者: 赤井"CRUX"錠之介


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野生動物は?

 先日のことですが、とあるユーザーさんがこのような意見を書いていました。


 ・・・


 ガンは心で治す。薬では治らないって方の文章を読んで掴んだ特長


 自称看護師。直接末期がん治療に関わった体験談でなく伝聞。個人的経験であってもつらいつらそうなという一つの事実のみで情に訴える。


 抗がん剤は副作用が強烈。なら放射線ビームや外科手術で治す方に話を持っていかない。心で治すのは証拠ないという反論に東洋医学ではを持ち出す。そのとき信頼できる実証実験データを引用しない

 反論に足る信頼できる科学情報に対して「のようです」「と聞いています」など責任回避を行った上でソースを出して来ない


「野性動物はガンにかからない」とググるといくらでも反論にかかる話を断言してしまっている。


 ・・・


 私は、これを読んだ時に思わず笑ってしまいました。といっても、意見をバカにしているわけではありません。どこの業界にも、似たような人がいるのだな……という笑いですね。こういう自称・看護師みたいなタイプの人間は、どこにでもいます。実際、昔は『精神病は悪霊の仕業だ!』なる本まであったくらいですから……今も似たようなことを言っている人は少なからずいるようですが。

 実は、格闘技の世界にも似た人はいます。




 まず、彼らが語るのは伝聞がほとんどですね。「昔の達人は、こんなことが出来た」「武術家の〇〇は、こんな鍛練方法で強くなったと言われている」などなど。

 ここで、ちょっと話はズレますが……今の学校で習う日本史は、昭和の時代から見ればかなり変わっていると聞きます。後から新たな資料が発見されたり、専門家から見て信憑性のある説が発表されたりなどして、定説だったものが覆されていく……これは、歴史業界(?)では珍しくないそうです。

 一方、達人たちの伝聞はどうでしょう。伝聞とは読んで字のごとく、伝え聞いたものです。そこには、歴史的な裏付けなどは無いケースがほとんどです。あるのは「名人の〇〇は、十人の暴漢をあっという間に撃退した」なる武勇伝ばかりですね。それも、ド派手な逸話ばかりを持ちだして、こちらの感情(?)を揺さぶりにかかるわけです。

 そもそも教科書に書かれていたような歴史的な事件すら、後になって新しい説が出て来るというのに、昔話に近いレベルの過去の伝聞を事実として語る時点で、何をかいわんやですね。


 また、こういった人たちの意見には、科学的な実証データという要素は皆無に等しいですね。あるとしても、『精神病は悪霊の仕業だ!』に近いようなトンデモ科学が多いです。

 さらに「野生動物はウエイトトレーニングをしない」というのも、この手の人たちがよく口にする意見ですね。野生動物はウエイトトレーニングをしないのではなく、する必要がないだけなんですよ。ウエイトトレーニングを否定する材料としてこの意見を持ち出すなら、ウエイトトレーニングをした野生動物と、しなかった野生動物とを比較する必要があるのではないでしょうか。




 念のため書いておきますが、私は達人の伝聞すべてを否定しているわけではありません 歴史の定説が、新しい発見によって覆されていくように、今のトレーニングの定説が覆されることもあるのかもしれません。

 ただし、そこには客観的な評価が必要です。伝えられている達人の武勇伝……では、それらを可能にするためには何が必要なのか。そもそも、本当に可能なのか。それを知るためには、科学のメスを入れなくてはならないでしょうね。

 もっとも格闘技の場合、手っ取り早いのは試合に出ることなんですよね。いにしえの達人と同じ動きが出来るなら、ルールの有無など関係なく勝利できるはずです。自分の格闘技理論の正しさを証明したいなら、試合に出て勝利するのが確実だと思うのですが。








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