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格闘技、始めませんか?  作者: 赤井"CRUX"錠之介


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まともな否定派は?

 最近、若い人はテレビを観なくなっているそうですね。私はかつてニートでしたが、当時は一日十二時間以上テレビを観ていた記憶がありますね。今も、家に帰るととりあえずテレビのスイッチを入れます。

 そんなテレビ大好きな私ですが、たまに頭を抱えてしまうことがあるんですよね。なお、今回は格闘技というよりトレーニングについての話です。ちょっと格闘技から離れる部分もあるかもしれません。



 先日テレビで、野球の解説者がこんなコメントをしていました。


「彼の下半身は、走り込みで作ったものです。今の選手はみんなウエイトトレーニングをしますが、彼は走り込みで強くなりました」


 彼とは、甲子園にて大活躍をした投手です。この投手が、本当に走り込みだけで強くなったのか……それについては語りません。ひとつ言えるのは、テレビではこうした人が未だに発言権を持っているということです。

 ただ、これはまだマシな方ですね。私は以前、さらに凄いケースを観たことがあります。とある情報番組にてプロレスラーが、高校の部活動できちんとしたウエイトトレーニングを指導して欲しい………という持論を語ったら、こんな言葉を発した人がいました。


「それ駄目。ウエイトトレーニングは体を固くして、怪我も増やすから」


 これを言ったのは、五十歳を過ぎている女優です。私の知る限り、かつてスポーツに打ち込み記録を出したとか、トレーナーの資格を持っているとか、そうした経歴を持っている人ではありません。そんな一般人レベルの知識の人が、プロレスラーのトレーニング理論を、一昔前の誤った偏見に基づいた意見で否定する……これ、テレビという媒体では珍しいことではありません。



 誤解されては困るのですが、私はウエイトトレーニングが絶対だ、などと言うつもりはありません。私の寝技の師匠は、ベンチプレスについてこう言っています。


「ベンチプレスは動かない物に対しての力だから、格闘技ではあまり使えない。それよりも、実際の動きの中で力を強くする方がいい。それ以前に、軽量級の選手は全身の筋肉をバランスよく付けないといけないが、ベンチプレスをやると胸の筋肉ばかりが肥大化する。体重制限のある競技では、やらない方がいい」


 この意見、私は全面的に賛成してるわけではありません。しかし、頷ける部分はあります。何より、この人の強さは実際に闘って肌身で理解しております。

 一方、テレビにてウエイトトレーニングを否定するような発言をしている人はどうでしょう。その大半が「俺は走り込みで強くなった」式の、自分の過去の経験を振りかざす解説者……もしくは「ウエイトトレーニングをやると体が固くなる」式の、昭和の偏見を振りかざす一般人です。

 これは、本当に何とかしなくてはならないと思いますね。昭和生まれの世代は、ウエイトトレーニングに対しアレルギーのような嫌悪感を示す人が少なくありません。もちろん、そのほとんどが偏見に基づいたものです。

 こんなオカルト一歩手前のトンデモ理論を、公共の電波を用いて垂れ流す人がいます。かと思うと、別の局では「今の選手は、走り込みが足りない」などと言っている解説者がいます。ちなみに私も誤解していたのですが、走り込みとは短距離ダッシュなども含めた総合的な走るトレーニングかと思っていました。

 ところが調べてみると、野球の走り込みとは長距離のランニングのみを指すようなのです。長距離ランニングを否定するつもりはありませんが、それと下半身を強くするトレーニングは分けて考える必要があります。マラソン選手の体格を見れば分かりますが、長距離ランナーの筋肉は細く、瞬発力には欠けています。今さら言うまでもないことですが。

 こんな意見ばかりが電波を通じて垂れ流され、まともな意見は聞き流される……ウエイトトレーニングという比較的メジャーな分野ですら、この有様です。他の分野でも、似たようなことが起きているかもしれません。

 テレビを観ないという選択は、正しいかもしれませんね。






 

 

 

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