相撲について
去年(二〇一七年)の暮れからゴタゴタしていた角界ですが、現在は一段落しているようですね……などと書いてはいますが、実のところ私は相撲はほとんど観ません。また、正直に言うなら興味もありません。
そんな私ですが、今回は相撲について語ります。とはいっても、マニアックな相撲知識を書こうとは思いません。というより書けません。なので、大相撲マニアの方のクレームはくれぐれもご遠慮ください。
かつて、相撲こそ最強の格闘技である……と言われていた時代がありました。実際、私の若い頃は「相撲が最強だよ」と言っている人も少なくなかったです。
まあ実際の話、あの体格ですからね……百キロを超す大男たちが、毎日のようにぶつかりあったり取っ組み合ったりしてるわけです。弱いはずがないですよね。
私は相撲の経験はありませんが、レスリングや寝技の練習はしております。その経験から言いますと、組み合って押したり引いたりするだけで、否応なしに力は強くなるんですよ。
しかも、力士は百五十キロ超の人間がゴロゴロいますからね。百五十キロの人間が普段の稽古で体を鍛え上げてるわけです。弱いはずがありませんね。
余談になりますが、日本では百二十キロを超える体重を計るのは難しいです。というのも、特注品の体重計を用いないといけないので……今はどうだか知りませんが、昔は百二十キロを超えると「こりゃ、相撲部屋で体重計らなきゃならねえぞ」などと冗談ぽく言ってました。
かつて新日本プロレスでレフェリーをしていたミスター高橋が本で書いていましたが、巨漢の荒くれ者ぞろいである外国人レスラーたちでさえ、相撲のぶちかましを見て唖然としていたそうです。「まるでサイみたいだ」と言っていたとか。外国人レスラーでさえ怯ませるとは、これも相撲の凄さでしょうね。
実際、あの二百キロ近い巨体が突進しぶつかり合う競技をやっているわけですから……これはもはや、我々のような一般人とは違う人種といっていいでしょう。相撲が最強の格闘技かどうかは知りませんが、力士が強いことは間違いありませんね。
さて、私は一つ疑問があるのですが……相撲は何百年も前からありますよね。その中で、勝つための技術や体を大きくするための方法などが伝えられてきました。その鍛練方法の中には、今もきちんと守られているものもありますよね。
相撲取りは力士とも呼びます。力士とは読んで字のごとく、力のある人です。実際、力士のパワーは桁外れです。張り手一発で普通の人なら死んでしまうとも言われています。
その強さの源は何かと言えば、やはり体格でしょうね。つまり、昔から大は小より強い……という当たり前の事実を具体化していた存在なんですよ、力士という人たちは。
そこで、私の中に疑問が生じるのですが……古武術の達人などと言われているような人たちは「力など使わず、体格差に関係なく相手を倒した」という武勇伝の持ち主だったりします。しかし、そうした達人たちは相撲とは一切交流していないのでしょうか。
仮にそうした達人たちが、巨体の力士をバッタバッタと投げ飛ばし「体格など関係ない。技で勝てる」と言っていれば、力士の体型や鍛練方法はまるで違うものになっていたはずですよね。少なくとも、ここまで大型にはなっていないでしょう。
ところが、力士の体型や鍛練方法は、古武術家のそれとは明らかに異なります。見れば分かる通り、力の強化に重きを置いたものとなっております。これは、どういうことなのでしょうか……まあ、いちいち説明する必要もないでしょうが。
もっとも、古武術家の某先生(某野球選手に指導した人です)は「私の知人A氏は、相撲のルールに即して対戦したとしても、現横綱の白鵬が勝てるとは思えないぐらいの人」などとネットで書いています。「私が」ではなく、「私の知人A氏が」と書いているところがセコい気がするのは私だけでしょうか。
こういう人もまた、江戸時代からいたのかもしれませんね。瓦版などで、その武勇伝を吹聴していたのかもしれません。もっとも、何を信じるかはあなた次第ですが……。




