人それぞれのやり方
今年(二〇一八年)、日本はいきなりの大雪に見舞われました。場所によっては交通網が完全にストップし、かなり苦労された人もいるようですね。
同じ国でも、生活している環境によって様々な違いが出てきますよね。それぞれの環境に適したライフスタイルに自然と変化していく、それは私などがいちいち説明するまでもないことですね。
トレーニングに関しても、同じことが言えます。
例えばウエイトトレーニングですが、同じ種目を同じフォームでやっていても、個人によって差が出るんですよね。
バーベルを用いたベンチプレスは、ウエイトトレーニングの代表格ともいうべき種目です。基本的には胸筋のトレーニングなのですが、人によっては三角筋(肩回りの筋肉)の周辺だけに効いてしまい、胸筋には効いていない……ということもあるのです。
こういう人が胸筋のトレーニングをする場合、ダンベルを用いたベンチプレスもしくはインクラインプレスを中心にし、さらにダンベルフライなどを補助種目として取り入れるのがいいでしょうね。
このように、ウエイトトレーニングのようなものでも体質によって変わってきます。それぞれに合ったやり方を試行錯誤し見つける必要がありますね。
格闘技のトレーニングとなると、さらに難しくなります。
冒頭に書いたような大雪により、交通網が遮断された場合……外を走ることは出来なくなります。また、ジムや道場に行くことそのものが、非常に難しくなるでしょう。
ですので、個人の生活環境に合ったトレーニングメニューを用意しなくてはなりません。闇雲に「外は雪が降っているが、でも俺は走るんだ!」というようなやり方は、やめた方がいいでしょう。
雪が降れば、様々なリスクが発生します。まず気温が低いため免疫力が低下し、風邪などの病を呼び込みやすくなります。さらに、足元が滑りやすいためケガをするリスクも高くなります。
なので、雪が降った時は外のランニングはやめた方がいい……というより、やめるべきです。まあ、やる人はいないでしょうが。出来れば、雨の日もやめるべきです。
しかし、天候によりトレーニングをいちいち中止していたのでは、当然ながら効果は出ません。特に雪国に住んでいる人などは、一週間以上走れないこともあるかもしれません。
そういう場合に備え、自宅で出来るトレーニングメニューを考えておく……これは、非常に大事なことなんですよ。
人生において、想定外の事態というのは付き物です。天候の急変以外にも、トレーニングの妨害になるような様々な事態が起こります。仕事、学業、人間関係などなど……そういった不測の事態に備え、何をするか考えておくのは大切ですね。
昔は、雨の日も雪の日も欠かさず同じメニューのトレーニングをすることが、美徳のように言われていました。もちろん、それを否定するつもりはありません。ただ先ほども書いた通り、雨の日に屋外のトレーニングをするのは考えものです。
もっとも一般人の場合、それほど深く考えず「雨の日は休む」としてしまってもいいかもしれません。大切なのは、無理をせずに続けることです。
ただ格闘家の場合、休んでいたのでは話になりません。雨や雪の時に何をするか、それは人によって異なりますが……大切なのは、自身の環境に合ったトレーニングメニューを作成することです。
例えば、本来なら外でランニングをする日に雨が降ったとします。その場合は、室内で無理のないスクワットをやるのも一つの手です。ちなみに、今の格闘家は……長距離のランニングはしない人が多いようですが、一方でゆっくり長く走る昔ながらのランニングを重要なトレーニングメニューとしている人もいるようです。
どちらが正しいのかと問われたなら、どちらも正しい……と私は答えます。トレーニングには、ある程度のセオリーはありますが、そこから先は自分で見つけていくしかないんですよ。いろんなやり方を試してみて、自分に合ったものを探していく……そこには個人の体質もありますし、生活環境もあります。
ネットや本などでは、様々なやり方が紹介されています。中にはトンデモ理論としか思えないものもあるでしょう。しかし、最終的には自分に合ったトレーニング方法は……試行錯誤し、自分で見つけていくしかありません。
個人の体質や生活環境、さらには性格的な好き嫌いなども考慮して自分のトレーニングメニューを自分で作成する……これはこれで、なかなか面白いものですよ。まあ、これまた向き不向きがあるかもしれませんが。




