表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
格闘技、始めませんか?  作者: 赤井"CRUX"錠之介


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

23/388

格闘のススメ その3

 前回は、組み技系格闘技の欠点をさんざん書き連ねました。なので、今回は組み技系格闘技の素晴らしい点、利点について書こうと思います。

 まず、組み技の素晴らしい点は……歳をとってからもできる、ということですね。

 前にも、このエッセイに登場した早田さんなどは四十四歳ですが、組み技に関してはプロ顔負けの腕前です(打撃も上手いですが)。私もやっていて感じるのですが、打撃技より組み技の方が、体格差や筋力の差をカバーできるのではないか、と思います。本当に、組み技は奥が深いですからね。私も五年やっていますが、まだまだ上達する余地は残っていると思っていますし。ブラジリアン柔術などは、黒帯をとるまでには二十年ほどかかる場合もあるとか……。こんなことを書いてしまうと、逆にやる気をなくされたかもしれませんが。


 また、頭を使う部分が多いのも特徴です。例えば……この体勢でどう動き、どんな技を掛けるか? 逆に、この体勢ではどう逃げるか? この技が効かない時は別の技を掛けるか? それとも同じ技を角度を変えて掛けるか? などなど……ある意味、詰め将棋のような攻防もあります。腕力に劣る者は戦術でカバーできるのも、組み技の魅力の一つですね。


 さらに、想像力も要求されます。この間合いでは、もしかするとこの技がかかるかもしれない、なんてことを思いつくことにより、上達することもあります。前にも書きましたが、想像力を要求される、という部分において、小説を書くことで想像力を鍛えていらっしゃる皆さんには、組み技系は向いているのではないかと思うのですが。


 また、スパーリングという実戦形式の練習があります。相手と一対一で向き合い、取っ組み合って技を掛けたり掛けられたり……という練習なのですが、組み技だと、不思議と相手と仲良くなれます。これはやはり、相手と触れ合うところから始めるからだと私は思います。

 相手と触れ合う……イコール、相手のことを受け入れる……そうです、組み技はまず、相手のことを受け入れるところから始まります。まあ正直、上級者同士の試合だと、相手の伸ばした手を払いのけたり、相手を突き飛ばしたりすることも多いですが……練習の基本は相手と触れ合うことです。相手と触れ合うところから始まる組み技は、打撃系と違いギスギスした部分は残りにくいですね。気のせいかもしれませんが、組み技系の方が打撃系より仲良くなれる気はします。


 さらに、組み技系は練習を重ねていくだけで、体つきが変わります。相手と組み合い、押し合ったり引っ張りあったりするわけですから……練習を続けていくうちに否応なしに筋肉が付いていき、筋力が強くなります。これもまた、打撃系にはない利点でしょうね。打撃系をやっていても、ある程度は体つきは変わります。しかし、その度合いは組み技系の方が上ですね。ただ、体つきが変わると言っても、練習の量や質、そして摂取した栄養にもよりますので……その辺はきちんと気を配ってください。


 最後に、組み技系の格闘技の中での私のオススメは……ブラジリアン柔術でしょうか。格闘技としての強さよりも、やっていて楽しめると思います。奥が深いですからね。技のバリエーションは無限と言っていいでしょう。スポーツとしても楽しめますし、スパーリングをしたあとの爽快感は、他のスポーツでは味わえないものと思います。ただ、柔術着って結構高かったかもしれません。

 柔術着を買うのが嫌な方は、総合格闘技のジムに行けば、打撃無しのグラップリングを指導してくれるものと思います。グラップリングでしたら、普通のTシャツとハーフパンツで習うことができます。興味のある方は、ぜひ見学に行ってみてください。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ