某大会のルール
私、実は先日ひそかに試合の申し込みなんぞをしておりました。ルールは打撃……それもキックボクシングです。まあ簡単に言いますと、Kー1のようなものですね。グローブを付け、リングの上で殴り合い、そして蹴り合うわけです。
ちなみに、ヘッドギア(念のため説明しますと頭の防具です)とレガース(すねに付ける防具です)は着用です。また、グローブも十六オンスです。基本的にアマチュアでは、こんなのを付けて試合をします。
さらに付け加えますと、テレビなどで見るプロの格闘家は素顔で試合をしますし、グローブも小さいものです。それにレガースも付けません。ああいう姿で闘うには、それなりの資格が必要なのです。
さて、アマチュアの試合に出場するにはお金が必要です。これは競技によって違いますが、だいたい三千円から五千円くらいでしょうか。一番安かったのが、WKGTという組み技の試合で、確か千円だったと思います。今回、私の出場する試合は三千円でしたが。
また、場合によっては血液検査が必要なケースもあります。肝炎やエイズの検査などだったと思います。
ちなみに試合の申し込み用紙を見ると、このようなことが書かれています。
「私は大会規約および競技規約を遵守し、全力を尽くし正々堂々と試合する事を誓います。大会中の事故、負傷、死亡、また、それによる後遺症に対しては誰にも責任を問うものではなく、主催者および関係者に一切の異議申し立てをしないことを制約し、出場を申し込みます。また本大会に関するあらゆる著作権、肖像権、およびそれらに付帯する権利は、すべて主催者に帰属することを了承します」
要は「ケガしても知らんからね。何かあっても、後で文句言うなよ」ということでしょうか。まあ、出場する以上は仕方ないのですが。
ちなみに、もう一つ但し書きがありまして「格闘技経験が浅い場合は、出場をお断りする場合もあります」とのことです。アマチュアといえど、安全面を考慮した場合には、来る者拒まず……というわけにはいかないのでしょう。
さらに、私の出場するアマチュア大会は……クラスによって、ルールが若干ではありますが異なります。
まず、試合の時間が違いますね。一分半の二ラウンドから、三分の二ラウンドまであります。短いと思われるかもしれませんが、試合ではその三分の二ラウンドがキツいんですよね。最初は一分半の二ラウンドですら、酸欠状態になりますね。
しかも、上のクラスになるとプロレベルの人が出て来ます。下のクラスだと、ほとんどがパンチをブン回す試合ですが、プロレベルの人の試合は見ごたえがありますね。
また、クラスによって使える技も違います。下のクラスは、ハイキックや後ろ回し蹴りといった技が禁止となっております。正直、顔面へのパンチが有りなのにハイキックが禁止というルールはよく分からないのですが……やはり、十六オンスのグローブを付けてのパンチより、ハイキックの方がダメージは大きいのかもしれません。
ちなみに、アマチュア総合格闘技の中には、顔面へのパンチが禁止されているものもあります。総合格闘技の場合、オープンフィンガーグローブを付けますが……これは、非常に薄いグローブなんですよね。アマチュアの場合、一応はヘッドギアを付けて試合を行います。それでも、パンチをもらい鼻が折れたりするケースがあるんですよ。
なので、顔面パンチを禁止にしてハイキックはOKにし、さらに投げや寝技も有りという……何やら歪なルールとなっております。これもまた、顔面への外傷という部分を考慮してのことなのでしょうが。
ここまでいろいろ書いてきましたが、結局のところ私は試合に出場できませんでした。実は体重を落としている暇が無く、ライトヘビー級のクラス(九十三キロ以下)に出場する予定でしたが……対戦相手がいませんでした。
最近は、日本人の体格も向上したと言われておりますが、それでも海外の人と比べると小さいようですね。実際、ジムには七十七キロ以下のクラスに出場する人もいたのですが、そのクラスにも対戦相手がいませんでした。
まあ、今回はたまたまかもしれません。年末で忙しく、出場選手が集まらなかったのかもしれませんが……来年こそは出たいですね。試合も出てないのに、偉そうに格闘技のエッセイなど書くのはおかしいと思いますので。




