病気と格闘技
秋になってきました。暑い日があったかと思うと急に寒い日もあったりで、体調を崩しやすい陽気ですよね。というわけで今回は、格闘家と病気について語ります。
前にも述べた通り、格闘家というのは非常に風邪をひきやすいです。大量の汗をかき、濡れた体で激しいトレーニングをする……それだけで風邪をひいてもおかしくありません。
しかし、トレーニングのたびにいちいち風邪をひいていたのでは話になりません。そこで格闘家は、徹底的な健康管理をします。
場合にもよりますが、基本的に格闘家は、練習が終わったらアミノ酸やビタミン剤などのサプリメントを摂り、真っ直ぐ家に帰ります。
たまにトレーニングが終わった後、仲間と一緒に夜の町へと繰り出す格闘家……という映像があります。豪快で遊び好きなイメージを、観ている人に与えますね。またアウトロー的な雰囲気も感じさせます。そうした雰囲気に憧れる若者もいるでしょう。
しかし、そういった映像は……ほとんどの場合、何らかの意図を持って作られたものです。あるいは、たまの息抜きの様子のみを切り取ったものでしょう。
激しいトレーニング後、夜の町のように不特定多数の人間が集まる場所で遊び歩く……はっきり言って、こんなことを毎日していたら確実に体調を崩します。
格闘家にとって、トレーニングは仕事のようなものです。ところが、風邪をひいたらトレーニングが出来ません。トレーニングを休めば、それだけ弱くなります。これは当たり前の話ですね。
また万が一、風邪をひいて試合が出来なかったとしたら……これは、格闘家としては致命的です。試合を組んでくれた人にも、対戦相手にも迷惑をかけることとなります。それ以前に、風邪で試合をキャンセルなどということになったら、プロとしては大きなマイナスだと言わざるを得ないですが。
そのため、格闘家は健康管理には気を遣います。普段からビタミン剤などのサプリメントを摂取し、トレーニング前とトレーニング後にもアミノ酸などを摂取します。また、病気にならないように気を遣います。これは当然のことですね。
個人差があるとはいえ、格闘技をやっていて病弱……などという人は見たことがありません。また個人的には、そういう人は信用できませんね。病弱な人は病気になりやすいですが、病気になればトレーニングが出来なくなります。つまり、しょっちゅうトレーニングを休んでいる人なわけですね。そんな人が、強いはずはありません。
風邪に限らず病気にもいろいろありますが、はっきり言えるのは……病名を問わず、病気になればトレーニングが出来ないということです。
ですから、今の格闘家は体調の管理には気を配ります。格闘家の中には、何時に何を食べ何を飲み、何時に風呂に入り何時に寝る……毎日の生活を、きちんと管理しているのです。サラリーマンにありがちな、寝てない自慢などする者はいません。
きちんと栄養を摂り、ちゃんと眠る……そうしなければ、ハードなトレーニングの疲労を取り去ることなど出来ません。
そうした健康な生活の結果、激しい試合が出来るわけです。
中には、生まれつき気管などが弱く、風邪を引きやすい人もいるかもしれません。しかし、そんな人でも風邪を引かぬような工夫をして、日々を過ごしています。
したがって、彼らはそこらの医者には負けないくらいの健康知識があります。最終的に、自分の健康は自分で守るしかありませんから。
最後になりますが、いかに優れた技を持っていようが、病気で闘えないのでは話になりません。格闘技をやる以上、格闘の技術だけでなく病気にならない努力も大切です。
一般の人たちには、そうした部分は伝わりにくいでしょう。しかし、体調を崩さないというのも格闘家の重要な能力です。
創作物などでは、病弱な武術家が登場したりしますが……そもそも病弱という時点で、武術家たる資格すらないと思いますね。病気のせいで負けた、こんなのは言い訳でしかありませんから。
ちなみに私は、トレーニング後はグルタミンというサプリメントを飲んでいます。これは体の免疫力を上げ、病気になりにくくする効果があるとか。興味のある人は試してみて下さい。




