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格闘技、始めませんか?  作者: 赤井"CRUX"錠之介


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応援してくれる人たち

 九月に入りました。だいぶ涼しくなってきましたね。スポーツを始めるには、もってこいの時期ですね。

 で、話はいきなり飛んで申し訳ないのですが……以前、何かの番組にて「スポーツ選手の中にはインタビューの時、応援してくれた皆さんのおかげで勝てた……などと言う者がいる。善人アピールをしているようで嫌だ。俺が強いから勝った、と堂々と言えばいい」という意見が取り上げられていました。

 何かを見て、それをどう捉えるかは人それぞれです。名作と呼ばれた映画にも、「つまらん」という感想を持つ人はいます。どんな感想を持つのも、それは自由ですね。

 ただ、一つ知って欲しいことがあります。格闘技は、選手一人では絶対に勝てないという事実です。




 試合が決まると、格闘家は練習の綿密な予定を組みます。軽めの練習にする日、ハードな練習にする日、休む日などなど、細かくきっちりと考えています。昭和の時代のように、根性論でとにかく厳しい練習……では、今は勝つことが出来ません。

 とにかく、トレーニング・メニューはとても複雑なものです。一人で全てを考えるのは非常に難しいですね。

 もっとも、初めのうちはどの選手も一人で考案しています。しかし、上位ランキングに名を連ねるようになると、協力してくれる人が出てきます。というより、必要になってきますね。

 選手のトレーニングを客観的に判断し、どの程度の強度で行えばいいか? それを的確に考え、何をするべきかの指針を与えてくれる……そうした協力者は、上に行けば行くほど必要ですね。




 また、練習……特にスパーリングのような対人練習に関しても協力者が必要です。言うまでもないことですが、上位の選手ともなると、それなりの技量と身体能力を持った相手がパートナーを務めなければなりません。

 特に、対戦相手の身長が二メートルを超えている場合には、それに近い体格のパートナーと練習しなくてはならないでしょう。となると、時には出稽古をする必要もありますね。

 また、スパーリングのパートナーには細心の注意が求められます。試合に向けての練習ですから、当然ながら手は抜けません。

 しかし同時に、選手を試合に送り出さなくてはならない……ということも念頭に置いています。つまり、試合を控えてテンションが上がっている選手を相手に、ガチに近いスパーリングをこなしつつ、同時に怪我をさせないよう気を遣わなくてはならない訳です。

 これは、本当に大変なんですよ。向こうはガチで技を繰り出し、凄まじい勢いで向かって来ます。試合を控えているわけですから、張り切っているわけです。

 しかし、パートナー側はそうはいきません。怪我を負わせることなく、選手にレベルの高い練習をさせなくてはならないのですから。そうなると、加減が難しいですね。

 ちなみに、スパーリングになるとヒートアップしてしまう性格の人がいます。こういう人は、基本的には試合前の選手には当てない方がいいでしょうね。


 さらに、前にも書きましたが……セコンドの存在も大切です。試合前、選手はピリピリしています。そんな選手たちの緊張を緩和し、また選手の身の回りの世話をしたりします。

 このセコンド、本当に大変なんですよね。試合前には、殺気立ってる選手もいます。たまに控え室で「てめえ殺すぞ!」とセコンドを怒鳴りつけてる選手もいるとか。そんな状況に耐え、選手の身の回りの世話をするセコンドは大したものですよね。もっとも、そうした暴言が原因で仲違いしてしまうケースもあるらしいですが。




 いろいろ書いてきましたが、選手の側もまた自分が一人だけの力で試合に挑めるわけではないことを知っています。

 冒頭で登場した「応援してくれた皆さんのお陰で勝てました」という言葉は、こうした協力者たちのことも指しているわけです。

 また、試合に負けた後に控え室で泣いている選手もいますが、これは敗北が悔しい……という理由だけではありません。色んな人に支えられて試合に挑んだが負けてしまった。協力してくれた人たちに申し訳ない……という思いもありますね。もちろん、人それぞれ様々な思いがあるでしょうが。

 試合に出場する選手は、色んな人に支えられています。格闘技を観る時には、そうした部分にも思いを馳せてもらえると幸いです。







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