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格闘技、始めませんか?  作者: 赤井"CRUX"錠之介


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嗜好品について

 以前、何かの雑誌で奇妙な記事を読みました。その内容はというと、タバコを止めることの出来ない人間は低所得の人間が多い……というものです。

 その記事によれば、タバコは健康に悪い上、金もかかる。だからこそ止めなくてはならない。にもかかわらず止められないのは、意思が弱いからである。その意思の弱さこそ、低所得の原因の最たるものだ……というような内容だったと記憶しております。

 この意見ですが、あまりにも短絡的ではないかと思いましたね。喫煙の習慣を意思の弱さと断定してしまう論理が、あまりにもお粗末ではないかな……と感じました。まあ、間違っているのは私の方かもしれませんが。

 ちなみに、私は禁煙に一応は成功しています。しかし、私は高所得ではありません。意思も弱いです。喫煙の習慣がイコール意思の弱さや低所得でないのと同じく、禁煙に成功するイコール意思の強さや高所得という訳でもなさそうです。さらに言うと、私が禁煙するきっかけは……タバコの値上げでしたので。


 意外に思われるかもしれませんが、格闘家の中にも喫煙者はいます。タバコを吸っている……にもかかわらず強い、という人も少なくありません。タバコを吸うと、肺の機能が落ちていき……必然的にスタミナも落ちるはずなのですが、あまり関係ないのかもしれません。

 個人的には、結果さえ出せれば……タバコくらいは吸っても構わないのではないかと思います(その煙で周囲に迷惑をかけない限りは)。それに、こういうタイプの人は……タバコを吸う事で得られる何かの方が、タバコをやめる事で得られるものより大きいのかもしれませんし。

 タバコは百害あって一利なし……などと言う人もいますが、そもそも何に利を見出だすかは、人それぞれですから。


 まあ、なんのかんの言っても、タバコを吸う格闘家は少数派ですね(そもそも喫煙人口そのものが減っているようですが)。しかし、酒が好きな格闘家は多いです。確かに、酒はいいかもしれません。酒は百薬の長という言葉もありますが、肉体的にも精神的にもプラスの効果があるでしょう……上手く付き合えれば、ですが。

 ただ、打撃系の格闘家は……試合直後、酒は控えろと指導を受けます。酒を飲むことにより、血管が拡がり……その結果、損傷部位の出血が多くなるからだそうです。まあ、打たれていなければ問題ないとは思いますが。

 ちなみに、私は酒が弱いです。あまり飲めません。だから、という訳でもないのですが……酒に対しては、あまりいいイメージは持っていません。事実、それなりの地位にある人が、酔っぱらった状態でネットに差別的発言や悪口を書き込むという、あまりにお粗末なとをしておきながら「酔っぱらって覚えていない」などと愚かな言い訳をしていたケースがありました。また……昔とある格闘家が、酔った挙げ句に店で他の客たちと揉め、全員を叩きのめした事件もありました。酒は、こういったトラブルにおける引き金の役割を果たす場合があります。くれぐれも、ほどほどにしたいですね。


 嗜好品からは少し離れますが……格闘家は普段、食べたいものを食べている人が多いようです。もちろん試合が決まると、減量用のメニューに切り替えたりします。しかし、普段は油こいものや甘いもの、さらにはスナック菓子なとをポリポリ食べています。ある有名な格闘家は、練習の後に中華料理屋に入り、ラーメンとチャーハンとギョーザを注文していました。サラリーマンの昼食という感じですよね。

 一方、普段から徹底して食事制限をしているような人もいます。味付けの薄い鳥のささみと卵の白身と牛乳、そしてブロッコリー……といった、食事を週六日とっている人もいます。ストイックな生活ですよね。私には到底、真似できるものではありません。

 ただ、トレーニングの内容が人によって異なるように、ベストな食事も人によって異なります。普段はストレスを溜めないために、好きなものを食べる人もいます。逆に、ストイックな食生活の方が調子がいいという人もいます。そのあたりは人それぞれですので、どちらが正しく、どちらが間違い……という事はありません。

 

 格闘家は普段、ハードな練習をしています。また試合が近づくにつれ、強いプレッシャーにもさらされます。そういったストレスに対し、ただ我慢する……という姿勢では、かえって弱くなってしまう可能性もあるでしょう。また、ストレスのために苛立ち、周囲に当たり散らすようではマイナスでしかありません。我慢はとても大切だとは思いますが、それだけでは参ってしまうのではないかな、とも思います。

 これは格闘家に限りませんが、ストレスと上手く付き合い、そして解消する……そういったテクニックも、これからは知る必要があるのかもしれませんね。自分に合ったやり方を見つけるのも大事です。






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