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格闘技、始めませんか?  作者: 赤井"CRUX"錠之介


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体脂肪……そんなに気になりますか?

 七月になりましたが、こちらではまだ梅雨が続いていて、雨がじとじと降ってます。非常に嫌な陽気ですね……。

 しかし、もう少し待てば夏が到来するのです。夏といえば薄着、となると……あちこちで「今年の夏こそダイエット!」的な広告が見られるようになります。もっとも、深夜の通販番組などでは、一年中「肥満は罪だ! 今すぐダイエットしなさい!」と喚き続けていますが……。

 このエッセイでも、何度かダイエットについて取り上げています。そして今回もダイエットについて……ではなく、悪者扱いされやすい脂肪について語ります。なお、私は栄養士やトレーナーの資格とか、そういった類いのものは一切持っておりません。なので、もっと詳しく知りたい人は……専門家の書かれた本やサイトなどを見ることをお勧めします。


 さて、いきなりプロレスの話から入ります……私がプロレスを見始めたのは小学生の時でした。初めてプロレスに触れたのは、友人宅でスキンヘッドの怪人キラー・カーンとアフロヘアの大巨人アンドレ・ザ・ジャイアントが闘っている古いVHSテープを見せてもらったのですが(友人のお兄さんが凄いプロレス好きでした)、衝撃でしたね。強烈なキャラのデカイ男たちが殴り合い投げ合い、そして飛んだり潰したり……あの迫力はやはり、並大抵のレスラーには出せないでしょうね。

 そして私もプロレスを観るようになったのですが……昔は今より、体脂肪率の高い選手が多かった気がします。なぜだろう……と当時は疑問に思っていましたが、あるプロレスラーが、雑誌のインタビューでこんな意味のことを言っていたのです。

「プロレスラーはみんな、筋肉の鎧の上に脂肪のクッションを付けます。そうすると、打たれ強さが増しますね」

 そう、脂肪は相手の攻撃に対するクッションの役目を果たします。相手の技を受けたり、投げられたり……といった展開の多いプロレスでは、脂肪をある程度付けておかないと怪我をするわけです。だから、昔のプロレスラーはあえて脂肪も付けていたのですね。

 しかし、最近のレスラーの中には腹筋が割れたカッコいい体の人が多くなってきた気がします。私などは体脂肪率が低くて大丈夫だろうか……とついつい、いらぬ心配をしてしまいますね。まあ、技術的なレベルも昔より上がっており、怪我させずに投げる技術や受け身を取る技術も上がっているのかもしれませんが。


 脂肪は付きすぎれば、確実に害があります。腹回りに脂肪が付いた体型は、決して格好のいいものではありません……ですが、無さすぎても害があるのです。減量中はやたらと風邪を引きやすくなりますし、動きも悪くなります。疲れやすくなり、筋力も落ちます。集中力も落ちます。

 以前、あるアスリートが「彼は体脂肪率四パーセントなんですよ」などと言われていました。もちろん、それは本当なのでしょう。ただ一つ覚えておいていただきたいことがあります。そのアスリートは特異体質だ、ということです。少なくとも、我々一般人とはもともとの体の作りからして根本的に違うのです。一流アスリートというのは、我々とは違う生き物だと考えた方がいいかと思います。

 そんな一流アスリートの真似をして、体脂肪率四パーセントを目指そう……などと思っている人はいないとは思いますが、万が一いたとしたなら、止めた方がいいですよと言いますね。山で遭難し、飢え死にしかけていた人の体脂肪率が三パーセントほどだと聞いたこともありましたし。もちろん個人差はあります。他にも色んな要素があるので、一概には言えませんが……体脂肪率四パーセントは、常人にはかなり危険な状態だと言えるでしょう。


 先ほども書きましたが、短期間で極端に体脂肪を減らすと、動きが格段に悪くなります。日常生活にも支障が出てきます。はっきり言いますが、一般人が体脂肪率を一桁台にしたところで……何の意味もないと思います。せいぜいがブログなどで「俺の体脂肪率○パーセントだよ。凄いでしょう」と自慢できるくらいでしょうか。まあ、自慢することに命を懸けてしまう人もいますので……無理に止めはしません。

 ただ個人的には、そんなことのために健康を害してまで脂肪を減らすというのはどうかと思います。

 さらに言うと、俳優も役作りのために極端な減量をしたりします。クリスチャン・ベールは映画『マシニスト』の撮影のため三十キロ以上の減量をしたそうです。まあ、この映画に登場するクリスチャン・ベールの外見は不気味としか言い様がないので、真似する人はいないでしょうが……彼ら俳優にはサポートする人がいます。それに我々と違い、減量するのが仕事なのです。我々のように、減量でふらふらの状態で電車に乗って仕事に行く……そんな必要はありません。

 また、芸能人はよくダイエット本やDVDを出したりしますが、我々とはそもそもの生活からして違う、という点も考慮すべきでしょう。

 最後に、私はダイエットの専門家ではありませんしトレーナーの資格も持っていません。しかし自身の経験から言うなら……無理のないダイエットは、せいぜい一ヶ月に二〜三キロではないかと。それ以前に、自分は何のためにダイエットするのか? という点だけは考えた方がいいです。

 これまた以前にも書きましたが、大事なことなのでもう一度。ボクサーは過酷な減量をして、あの肉体を造り上げますが……あくまで試合に勝つという目的のためです。痩せる目的とは……自分に問いかけてみてもいいと思います。






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