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私が占い師になった理由。  作者: 月灯
第二章 王宮編Ⅰ
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22話 封印の準備 - 儀式のリハーサル

満月の夜、王宮の庭園は静寂に包まれていた。祭壇を中心に、魔法陣が淡い光を放ち、聖なる香が夜の空気を満たしている。アリアは、祭壇の中央に立ち、深呼吸をした。胸の高鳴りを抑えながら、彼女の瞳には、過去の記憶と、未来への強い決意が宿っていた。


「始めましょう」


アリアの言葉を合図に、リハーサルが始まった。エレノアが魔法陣に魔力を込め、エリオットが聖なる石を配置していく。レオンは聖なる香を焚き続け、ルシウスとユリウスは庭園の警備に集中していた。


アリアが古代魔法の呪文を唱え始めると、祭壇を中心に光の柱が立ち上り、庭園全体が眩い光に包まれた。その瞬間、突如、庭園を激しい風が襲った。祭壇の光が揺らぎ、怨念の力が渦巻き始めた。


「何が…!?」


アリアの驚きの声が、夜の静寂を切り裂いた。怨念の力は、黒い霧のように庭園を覆い始め、冷たい空気が肌を刺す。エレノアの魔法陣が悲鳴を上げ、結界が崩壊し始めた。


「まずい!結界が…!」


エレノアの叫びに応え、アリアは自身の魔力を最大限に解放した。光の柱が再び輝きを増し、怨念の力を押し返そうとする。仲間たちも、それぞれの力を解放し、アリアを援護した。エレノアは必死に魔法陣を修復し、エリオットは聖なる石の配置を調整する。レオンは聖なる香を焚き続け、ルシウスとユリウスは庭園の警備を強化した。


皆の協力により、徐々に怨念の力が鎮まり、光の柱が安定を取り戻した。アリアは、安堵の息をつきながら、仲間たちに感謝の言葉を述べた。


「皆さん、ありがとうございました」


「いえ、これもリハーサルですから。本番で同じことが起こらないように、対策を練らなければ」


エレノアは冷静に言ったが、その瞳にはアリアへの深い心配が浮かんでいた。


リハーサル後、アリアたちはエレノアから、封印の儀式に関する注意点や過去の事例について学んだ。ルシウスとユリウスからは、古代魔法の実験に関する詳細な話を聞き、怨念の力をより深く理解した。


夜、アリアは一人で儀式の最終確認を行った。祭壇に立ち、目を閉じ、儀式の手順を一つ一つ確認していく。その時、アリアは自身の過去の記憶と共鳴し、「浄化の癒し手」の力をより正確にコントロールし、力を増幅させることに成功した。


「浄化の癒し手」は、怨念を浄化し、癒す力を持つ古代魔法だった。アリアは、その力を解放すると、過去の苦しみや悲しみが蘇り、彼女の心を揺さぶった。しかし、彼女はそれに打ち勝ち、力を制御することに成功した。


(この力こそが、怨念を封印するために必要な力…!)


アリアは、確信した。


翌朝、アリアは仲間たちに自身の力を伝え、共に儀式の成功を目指すことを誓った。


儀式の最終確認では、アリアは「浄化の癒し手」を使い、怨念の力を一時的に鎮めることに成功する。しかし、その代償として、アリアは自身の魔力を大きく消耗し、倒れてしまう。


「アリア様…!」


エレノアが心配そうに声をかけた。


「大丈夫…」


アリアは、微笑み返し、言った。


「皆さんの協力と、私の強い意志があれば、必ず成功する」


アリアは、最終決戦への覚悟を決めた。彼女の瞳には、過去の記憶と、未来への希望が入り混じっていた。




22話:終わり

〈登場人物〉

* アリア:主人公。王家の血を引く占い師。封印の儀式のリハーサルを通して、自身の新たな力を確信する。


* エレノア:王宮の女官であり、実は王宮魔術師団の団長。封印の儀式に関する知識を持つ。


* エリオット:アリアの協力者。書庫での情報収集を担当。


* ルシウス:王宮関係者。アリアの王宮への出入りを許可し、警備を強化する。


* ユリウス:王宮関係者。ルシウスと共に王宮内の警備を担当。


* レオン:アリアの協力者。儀式に必要な道具や材料の調達を担当。

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※このお話の舞台はヨーロッパ風異世界であり、現実世界の歴史とは一切関わりありません。

作中に出てくる 国・文化・習慣・宗教・風俗・医療・政治等は全てフィクションであり、架空のものです。

あくまで創作上の設定としてお楽しみいただけますと幸いです。

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