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私が占い師になった理由。  作者: 月灯
第二章 王宮編Ⅰ
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20話 -前編- 王宮の異変と封印の準備 - 迫りくる危機

王宮の静寂を破るかのように、不気味な音が響き渡っていた。それは、まるで何かが蠢いているかのような、底知れぬ不安を煽る音だった。


アリアは、王宮の一室で、エレノア、エリオットと共に、王宮内で起こっている異変について話し合っていた。


「最近、王宮内では、原因不明の怪奇現象が頻発しています。誰もいないはずの廊下から物音が聞こえたり、突然、部屋の明かりが消えたり…。まるで、何かに見られているような、そんな不気味な感覚が、王宮全体を覆っています。」


エレノアが深刻な表情で言った。


「書庫でも、資料が勝手に動いたり、ページがめくれたりする現象が起きています。まるで、何かに操られているかのように…。」


エリオットが続けた。


「怨念の力が、現実世界に影響を与え始めているのかもしれない…」


アリアは、事態の深刻さを感じ、表情を引き締めた。このままでは、王宮だけでなく、王都全体が危険に晒されてしまうかもしれない。


(私が、王家の血を引く者として、怨念を封印しなければ…!)


アリアは、自身の使命を改めて感じ、決意を新たにした。


その日の午後、アリアは、ルシウス、ユリウスも占い処に集め、情報交換会を開いた。


「皆さんに集まっていただいたのは、王宮で起こっている異変について話し合うためです。」


アリアは、深刻な表情で切り出した。

アリアたちの説明に、ルシウスとユリウスは、それぞれ深刻な表情を浮かべた。


「私も、王宮内で不気味な気配を感じることがあります。まるで、何かが近づいてきているかのような…。」


ルシウスが言った。


「私も、最近、王宮内で奇妙な現象を何度か目撃しました。これは、尋常ではありません。」


ユリウスが続けた。


アリアたちは、それぞれの情報を持ち寄り、怨念の封印に向けた対策を練り始めた。


「怨念を封印するためには、どのような方法があるのでしょうか?」


アリアが尋ねると、エレノアは、古代魔法に関する知識を共有した。


「古代魔法の封印には、特別なアイテムと儀式が必要です。しかし、その儀式は非常に危険で、失敗すれば、怨念の力を増幅させてしまう可能性もあります。」


エレノアの説明に、アリアたちは、慎重な準備が必要であることを理解した。


「封印に必要なアイテムは、どのようにして手に入れればいいのでしょうか?」


エリオットが尋ねると、ルシウスは、王宮の書庫に保管されている資料の中に、封印に関する情報が記されている可能性があることを伝えた。


「私が、王宮の書庫で、封印に関する資料を探してみます。」


アリアは、ルシウスの提案を受け入れ、王宮の書庫へと向かった。


書庫に到着したアリアは、膨大な量の資料の中から、古代魔法の封印に関する情報を探し始めた。


数時間後、アリアは、ついに、封印に関する資料を見つけた。資料の中には、封印に必要なアイテムや儀式、そして危険性が記されていた。


「これだ…!」


アリアは、資料を手に取り、内容を読み進めた。


資料によると、封印に必要なアイテムは、古代魔法の力を封じ込めることができる特別な水晶、そして、怨念を鎮めることができる聖なる香だった。


儀式は、満月の夜に、王宮の最も神聖な場所で行う必要があった。しかし、儀式を執り行うには、強大な魔力が必要であり、失敗すれば、儀式を行った者が命を落とす危険性があった。


「やはり、簡単な儀式ではないのね…。」


アリアは、資料に記された危険性を知り、表情を曇らせた。


その時、アリアは、アルベール家の書斎に、自身の家族の肖像画が飾られていることを思い出した。


(もしかしたら、肖像画の中に、封印に関する情報が隠されているかもしれない…)


アリアは、アルベール家の書斎へと向かった。


書斎に到着したアリアは、壁に飾られた肖像画を一枚ずつ確認していった。そして、ついに、自身の家族の肖像画を見つけた。


肖像画の中には、アリアの母親、そして、見覚えのない男性が描かれていた。男性は、王家の紋章が入った服を着ている。


アリアは、肖像画をじっと見つめた。すると彼女の頭の中に新たな記憶が蘇った。


「アリア、あなたが王家の血を引いていることを、誰にも知られてはいけません。あなたの力が、この国を救う希望となるのですから。」


母親は、真剣な表情でアリアに語りかけた。


(母様…)


アリアは、母親の言葉に、胸が熱くなった。


(私が、この手で、怨念を封印しなければ…!)


アリアは、肖像画を後にし、占い処へと戻った。


占い処に戻ったアリアは、ルシウス、ユリウス、エレノア、エリオット、レオンなど、信頼できる仲間たちに協力を依頼した。


「皆さんの力が必要です。共に、怨念を封印しましょう。」


アリアの言葉に、仲間たちは、力強く頷いた。


その時、エレノアは静かに立ち上がり、一同を見渡した。そして、アリアに向かって深々と頭を下げた。


「アリア様、そして皆様。これまでお話していませんでしたが、私は王宮魔術師団の団長を務めております。」


エレノアの言葉に、一同は驚きの表情を浮かべた。アリアもまた、エレノアがただの女官ではないと感じてはいたものの、まさか魔術師団の団長であるとは予想もしていなかった。


「エレノア様が、魔術師団の団長…?」


アリアが驚いて尋ねると、エレノアは静かに頷いた。


「はい。これまで皆様には伏せておりましたが、この事態に対処するため、そしてアリア様のお力になるため、名乗らせていただきます。」


エレノアは、アリアの目を真っ直ぐに見つめ、続けた。


「アリア様、共に、この世界を守りましょう。」


エレノアの言葉に、アリアは力強く頷き返した。


「エレノア様、ありがとうございます。心強いです。」



「アリアさん、私も、あなたの力になります。」


エリオットが言った。


「アリア様、私も、共に戦います。」


レオンが言った。


「アリアの王宮への出入りに関しては、既に王宮関係者からの許可を取っています。」


「私たちは、あなたの力になることを誓います。」


ルシウスが言った。


「アリア様、私たちは、あなたと共に戦います。」


ユリウスが続けた。


アリアは、仲間たちの言葉に、心から感謝した。


「ありがとうございます。皆さんの協力があれば、必ず、怨念を封印することができます。」


アリアは、仲間たちと目を合わせ、力強く頷いた。その瞳には、揺るぎない決意が宿っていた。


「さあ、始めましょう。私たちにできることを、一つずつ。」


アリアの言葉を合図に、仲間たちはそれぞれの役割に取り掛かった。


レオンは、市場へと繰り出し、儀式に必要な道具や材料の調達を始めた。


エレノアは、王宮魔術師団の団長として、古代魔法に関する資料を改めて確認し始めた。


エリオットは、書庫の奥へと消え、封印に関する情報を探し始めた。


ルシウスとユリウスは、王宮内の警備を強化するため、それぞれの持ち場へと散っていった。


アリアは、占い処の中央に立ち、静かに目を閉じた。彼女の心は、これから始まる困難な戦いへの覚悟と、仲間たちへの信頼で満たされていた。


(必ず、怨念を封印する。そして、この王宮を、この世界を守る。)


アリアは、心の中でそう誓い、自身の内なる力に意識を集中させた。


彼女は、これから始まる戦いに備え、自身の力を最大限に高めようとしていた。




20話 -後編- に続く


〈登場人物〉

* アリア:主人公。王家の血を引く占い師。怨念の封印という使命を果たすため、仲間たちと協力して困難に立ち向かう。


* エレノア:王宮の女官であり、実は王宮魔術師団の団長。古代魔法に関する知識を持つ。


* エリオット:アリアの協力者。書庫での情報収集を担当。


* ルシウス:王宮騎士団副団長。アリアの王宮への出入りを許可し、警備を強化する。


* ユリウス:王宮騎士団でルシウスの補佐をしている。ルシウスと共に王宮内の警備を担当。


* レオン:アリアの協力者。大商会の跡取り息子。儀式に必要な道具や材料の調達を担当。

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※このお話の舞台はヨーロッパ風異世界であり、現実世界の歴史とは一切関わりありません。

作中に出てくる 国・文化・習慣・宗教・風俗・医療・政治等は全てフィクションであり、架空のものです。

あくまで創作上の設定としてお楽しみいただけますと幸いです。


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