表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
とある喫茶店の日常。  作者: TiLA
第10章
98/182

第98話

 今日もとある喫茶店の日常が過ぎていく。


 長年、政界で活躍してきた大物政治家の老人が来店していた。


「最近、あいつは風見鶏みたいな奴だと批判されておってな」


「人の風上に立つ仕事ですからね。どうしても厳しく書かれますよ」


「風の噂では、人としてどうなのか? とまで言われとるそうじゃ」


「とんだ風評被害もあったもんですね」


「解散風も吹いとるようじゃしのう」


「次の選挙ではどんな風が吹きますかね?」


「さて? ダメならただ消え去るのみじゃよ」


「老兵は死なず、マッカーサーですか?」


 老人はニヤリと笑うと


「出来れば、風と共にといきたいがのう」


 そう、言い残して店を去っていった


 ――― カランコロン ―――


「ヨーコくん、窓を開けてくれるかな? 少し新しい風を入れよう」


「はい、マスター」






 春の訪れを思わせる平穏で暖かい風だった。


 風と共に去りぬの名セリフには「明日は明日の風が吹く」がある。


 ただ、その風の行方は誰も知らない――。



お読みくださり有難うございます。

皆さんのポイント(⭐︎・ブクマ)、いいね! が励みになります。

よろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ