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とある喫茶店の日常。  作者: TiLA
第9章
90/182

第90話(第9章-最終話)

 今日もとある喫茶店の日常が過ぎていく。


 スリムなスーツを着た男性客からヨーコくんがオーダーを取ろうとしていた。


「それで良いリーダーの条件っていうのはさぁ、スピーディーに決めてくれることだと思うんだよね」


「そうですか〜。ところでオーダーはもうお決まりですかぁ?」


「うーーん、どうしようかなぁ……えーっと、じゃあ〜やっぱり紅茶で。あとは、部下のアドバイスにきちんと耳を傾け、決めたことをコロコロ変えたりしないってことなんだよ」


「かしこまりました〜。それでレモンとミルクはどちらになさいますか?」


「アッサムティーはある?」


「ございますよ〜。ミルクと合わせるのがお勧めですね」


「やっぱりカフェオレにするよ。とはいえ、良いリーダーは、自分が間違ったときは素直に非を認めて速やかに誤りを正すよね。下手に誤魔化したりしないで」


「え〜と……カフェオレはホットでよろしかったでしょうか?」


「あれ? さっき言わなかったっけ?」


「いいえ。伺っておりませんが」


「えーっ? そんなことないと思うけどなぁ」


「いえいえ。仮にもし言っておられたとしてもアッサムからコーヒーに変わった時点で聞き直しになりますよ」


「それっ! さっき『あーさむっ!』って言ったんだから当然ホットでしょ? 何だよ、も〜しっかりしてくれよ〜」


「マスター! ホットカフェオレひとつです」


 ――― カランコロン ―――


「お客さん、良いリーダーの条件はもう一つありますよ」


「うん? 何かな?」


「仲間を守ることです。どうぞお引き取りください」



ご来店いただき有難うございました。

次章でまたのお越しをお待ちしております。

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