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とある喫茶店の日常。  作者: TiLA
第9章
88/182

第88話

 今日もとある喫茶店の日常が過ぎていく。


「はぁ〜、憂鬱だわ〜」


「最近、天気悪いですからね」


「空も暗い、ニュースも暗い、きっとお先だって真っ暗よ〜」


「どうしたって分かりませんよ。先のことなんて」


「どうしたって分かり合えないわよ。他人のことなんて」


「たまに自分のホントの気持ちだって分からなくなりますものね」


「はぁ〜、とにかく悩んでいるのよ〜。マスター」


「何か1年前も、そのまた1年前も、同じようなこと言ってませんでした?」


「……そうね。いつも同じようなこと言ってるような気がするわ」


  ――― カランコロン ―――


「どうせなら笑い話にしちゃいましょうよ。せっかく悩んでたんですから」


「う〜ん、でも今思えば1年前はどんなことで悩んでたかしら?」


「でも解決したのはご自分なんでしょ?」


「そうね〜。他の誰かってわけでなし、たぶんそうよね」


「どうせ365日前の悩みは364日前の自分が解決しているんです。だから今日が辛くても、今は悲しくても、きっと明日の自分が何とかしてくれますよ」


「そうね。暗い気持ちは明るい心で照らすことにするわ」

 

「ちゃんと覚えてて、いつか笑い話にしましょう」

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