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とある喫茶店の日常。  作者: TiLA
第9章
85/182

第85話

 今日もとある喫茶店の日常が過ぎていく。


「う〜ん、うぅ〜ん……」


「どうしたんだい? ヨーコくん」


「あぁ、マスター。実は今度のゼミのレポートを書いてるんですけど、なかなか筆が進まなくて……」


「コーヒー淹れたけど、ちょっと休んで飲むかい?」


「ありがとうございます! はぁ〜〜、美味しい! 喫茶店のアルバイトでほんとに良かった〜! ねぇ、マスター。ところで、どうしてこういうお店のことを喫茶店って呼ぶようになったんでしょうね?」


「ヨーコくんは『喫む』と書いてなんて読むかわかるかい?」


「う〜ん、『きつむ』とかじゃないですよね?」


「喫むと書いて『のむ』と呼ぶんだよ。だから喫茶はお茶を飲むって意味なんだ。由来はそもそも鎌倉時代まで遡るそうだよ」


「えっ! そんな昔から⁉︎ 義経や弁慶もコーヒーを飲んでいたんですか⁉︎」


「もちろん当時は緑茶とかだよ。あと煙草を喫む(のむ)とかにも喫という字が使われているね」


「あ〜、喫煙とかもこの字ですものね」


「喫にはもともと口から体内に入れるという意味があるそうなんだ」


「だから美味しいものを一杯食べたりすると満喫って言うんでしょうね。あれ⁉︎ でも大敗を喫するとかにも喫って字が使われていますよ?」


   ――― カランコロン ―――


「実は喫にはマイナスの効果を被ったりするって意味もあるんだよ」


「な〜る。やっぱり煙草は百害あって一利なしですね〜」


「コーヒーは身体に良いからね……? ところでヨーコくん、ゼミのレポートはもう出来たのかい?」


「ぴゃぁ〜〜! それが喫緊の課題でした!」



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