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とある喫茶店の日常。  作者: TiLA
第7章
70/182

第70話(第7章-最終話)

 今日もとある喫茶店の日常が過ぎていく。


 今日もあの老紳士が来店していた。


「マスター、少しはマシになったようじゃな」


「はい、豆を挽くときゆっくり、最後まで挽き切らないようにしました」


「そうじゃな。えぐみが減って深みが増したわい」


 老紳士は鷹揚(おうよう)首肯(うなず)いた。


「あと自分はコーヒーを愛しているのかと問いかけながら淹れるようになりました」


「それでその答えは出たのかな?」


「どうすれば愛したことになるのか解らなかったです」


「それでいいんじゃ。ところでこれはなんのブレンドだい?」


「矛盾と葛藤です」


 ――― カランコロン ―――


「フッ、また飲みにくるわい」


 そう言って老紳士は店を後にした。


 少し飲み残したコーヒーカップを残して。




 だからたまには金払ってけって、親父。




ストックがなくなったのでしばらく休店します。

お読みくださり有難うございました。

またお逢いしましょう。

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