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とある喫茶店の日常。  作者: TiLA
第6章
53/182

第53話

 今日もとある喫茶店の日常が過ぎていく。


 落ち込んでいる様子の客にスイーツを添えて差し出した。


「あらマスター、飲み物しか頼まなかったのにどうして?」


「女性の涙が落ちる音がしたもので」


「あら? そんな嘘に騙されちゃっていいの?」


「女性の嘘は許すのが男です」


「じゃあ、いただくわね。まぁ! 美味しい!」


「クソうめェでしょ?」


 ――― カランコロン ―――


「ねぇマスター、最近ワンピースにハマってるの?」


「いや、知らないですよ」


「恋はいつでも」


「ハリケーン」


「奈落の底まで」


「メロリンラブ」


「ごちそうさま〜。風邪ひかないでね」


「くそお世話になりました!!!」


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