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とある喫茶店の日常。  作者: TiLA
第5章
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第45話

 今日もとある喫茶店の日常が過ぎていく。


「ねぇ、マスター。ひとつだけ願いを叶えてくれるとしたら何をお願いする? あぁ、何度でもお願いを叶えてとかいうのはナシでね」‬


「相手は神さまですか? 悪魔ですか? それとも高名な魔法使いとかですか?‬」


「相手によって答えが違うの?‬」


「もし神さまなら、もっと困ってる人を助けてくださいと言いますし、もし悪魔なら魂を取られるのはご勘弁、って言いますかね‬」


「もし相手が魔法使いだったら?‬」


「やっぱりお幾らですか? って聞きますね。タダより高いものはないですから‬」


「ん〜! もう! マスターは願い事とか何にもないわけ⁉︎‬」


「いえ、そんなことはないですよ‬」


「あら? じゃあ言ってみなさいよ。どーせアタシじゃ叶えられっこないけど‬」


 カランコロン‬


「自分の淹れたコーヒーをお客さまに『美味しい』と飲んでもらうことですよ‬」


「……まっ! ずいぶん お高くついたお願いだこと!」


「え? 高いですか?」


「高いわよ! だってそれ、願いを叶えるほうが報酬を支払わなくちゃいけないじゃない」


「ウチは良心価格で提供してますよ?‬」


「そういうこと言ってんじゃないわよ!‬ って上手いこと言うのね!」


「ただカードでのお支払いは扱っておりませんけど」


「現金ね〜」



お店は実際はカードも電子マネーも対応しています。

この時点ではもう女性客も会話がユーモアだと理解しています。

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― 新着の感想 ―
[良い点] マスターお久しぶりですね。 今回も、楽しく読ませていただきました。 うーん、美味しいコーヒーが飲みたくなりますね。^_^
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