第100話(第10章-最終話)
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今日もとある喫茶店の日常が過ぎていく。
ヨーコくんとアスカさんがそれぞれの友人の恋バナで盛り上がっていた。
「お友達が失恋しちゃって、こないだ会ったら死んだサカナみたいな目をしてました」
「逃した魚は大きかったのかしら?」
「まぁ、エビでタイを釣ろうとはしてましたね」
「私も先日別れた友達の話を聞いたわ。付き合うまでは魚心あれば水心でお互い良い感じだったんだけどね〜」
水を差すようで悪いがお冷を注ぎにいく。
「おかわりどうぞ……。たしか網心あれば魚心とも言いますね。それで原因は?」
「ありがとうマスター。なんか付き合いだしたら急に態度がぞんざいになったんだって。ギョッ! としたわ」
「うわっ! 釣った魚に餌はやらないって訳ですか⁉︎」
「そうなのよ〜。もうそんな雑魚ほっときなさいって言っておいたわ」
「でも、恋バナしてるときのアスカさんって水を得た魚のようですね!」
「あら、ヨーコちゃん知らないの? 恋バナは酒のサカナにちょうどいいのよ?」
う〜ん、ウチのお冷はノンアルコールのはずなのだが……。(ー̀_ー́;)?
――― カランコロン ―――
「はぁ〜、でも私も友人のことより、いいかげん自分の恋バナがしたいわ〜。ねっ? マスター?」
「こんな言葉がありますよ。『釣れないときは、 魚が考える時間を与えてくれたと思えばいい』って」
「でも、これ以上時間かかっちゃうと、もう年齢が鯖読めなくなっちゃうのよね〜」
「「ウォ!」」
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次章でまたのお越しをお待ちしております。(ー̀֊ー́ )
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