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ズィミウルギア  作者: 風月七泉


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【オン42】役割、開拓、初めての準備


「あら、早くに戻ってきたのね」


「やっほ~、ケリアん」


『え~っと、こんにちは』


 チラッと外を見てゲーム内時間では、お昼だった。


「えぇ、こんにちは~。見てみて織り機を作って貰っちゃった」


 卓上で出来る織り機を嬉しそうに持ち上げ、見やすい様に屈んでオレ達に見せてくれる。


「これは、ボウガさんが作ったの?」


『よく作ってくれたね』


「そうよ~、木工職人だって言ってたじゃない、だから頼んでみたのよ。そしたら作ってくれたの。きっと貴方達を一緒じゃなければ門前払いだったでしょうね」


 卓上織り機を抱きしめながら、本当に嬉しそうに体をくねらせている。


「本当にありがとうね~」


「く、苦しいよ~ケリアん」


『嬉しいのは分かりましたから~』


 大きな巨体がオレとシュネーを全力で抱擁してくる。


 部屋の隅が少しだけ光り、粒子が集まるとティフォが現れた。


「なんだ、この状況は?」


「うふふ~、今日は最高の日よ~。ティフォナちゃんも休憩終わり?」


「あ、あぁ……」


 ハイテンションなケリアさんに少し引き気味だ。そして、オレ達の二の舞にならないように距離をとっているのが判る。


『あ、そういえばさ、小鳥ちゃんが雷刀の事を聞いたら、なんかティフォに用事があるって出てったんだけど。何かあった?』


「アレはひ、じゃない。スノーのお陰だったのか、助かったよ。


 休憩に起きたら、また咲沢姉妹と小鳥ちゃんが三人で居るんだもんなぁ。


 ちょっとびっくりするけど、何だかんだ楽しくゲーム内での出来事を話してしまう。


 小鳥ちゃんだけならまだしも、そこに桜花ちゃんが加わって、興味深々に聞きたそうにする葉月ちゃんという三人のコンボが完成している。


『なんか真剣な顔をしてたけど?』


 助かったって言ってたけど、本当に何があったんだ。


「ティフォナ氏~~、会いたかったでござる~」


 外からオレのホームへと走ってくるガブの姿が見えた。


 シュネーが気を聞かせて、玄関を開けるが――、

「ふがっ⁉」

 何か透明な壁にぶつかった。


 カエルの様に張り付いて、そのまま地面に落ちていく。


「ぷっ、あははは」


 その姿を近くで見てしまったシュネーが腹を抱えて笑っている。


「スノーちゃん、彼をフレンドかホーム設定の仲間に加えてないでしょう」


 ちょっと肩を揺らし、笑いを堪えながらケリアさんが言う。


『そう言えば、そうかも』


 雷刀ならフレンドを送っても大丈夫だろうし、ホームの仲間にも入れておこうかな。


「大変だな、ガブ」


 憐みの目でガブを見つめている。


「その目は、やめるんだな」


 全力疾走で壁にぶつかったせいか、ガブの体力が半分くらい減っている。


「まぁ、そのなんだ。色々と悪かった強く生きろよ」


「いやなんだな、戻ったら絶対に姉上の小言地獄が待ってるんだなっ!」


『お姉さん?』


 ふぶき先輩か……確か、樹一に好き好き光線を出してるけど、見事にスルーされている。


「おい、なんだその目は」


 思わず横目で見てしまった。


『いや、別に深い意味は無い』


 ただ、何も言わずにトコトコ近づいて、肩……には届かないから、背中に手を当てる。


 代わりにシュネーが肩にのり、トントンっと軽く叩く。


「ティフォっち、刺されないでね」


 流石シュネーだ、オレのやりたい事をが分かっている。


「オマエラな……。まぁ、きっと小鳥が何とかするだろ。帰ったらきっと機嫌が良くなってるはずだから、大丈夫だって」


「うぅ~、確かに小鳥嬢ならば信頼におけるでござるが……違う意味で不安が増すんだな」


 チラッとガブがオレを見る。


 その意味が分からず、小首を傾げてガブを見るが、すぐに目を逸らされてしまう。


「まぁまぁ、皆集まったんだし、此処の発展の為に開拓を始めるわよ。いつか私のお店を出すために、そしてボウガさんに足踏み機織り機まで作って貰うのよ」


 ケリアさんがヤル気に満ち溢れてる。



『お、お~』



「がんばろ~」



 とりあえず、ケリアさん合わせて、気合にの掛け声に乗ってみる。



「ケリア、やっぱテンション高くね?」



「何か良い事があったでござるかね?」



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