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ズィミウルギア  作者: 風月七泉


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【オンライン】116話:イベント騒ぎは大騒ぎ(一日目)




 捕らえた小鬼達はエーコーが監視下でゴーレム達と重労働を課せられている。


〈なんか道も作られてる〉


 水害対策もしっかりと、くぼんだ感じにして掘った分の土で嵩上げしている。


「ここは揃えて、後は乱雑に大きな石を置くのじゃぞ」

「「「グァ」」」


 指示を飛ばすエーコーさんの声に軍隊みたいに返事を返してすぐに動く。


「こんなの何に使うの?」


 綺麗に整えて固められた地面に転がっている大きな石をコンコン叩きながら、シュネーが石飛で落ちないように飛んでは着地を繰り返している。


「流れを作る為じゃよ。魚には必要なモノじゃからな」

「はぁ~い、追加を連れてきたわよ~」


 ケリアさんがズルズルと十五匹の小鬼が連れて来られた。

 その横には皆無事に揃って帰って来てくれた。

 最初はオレとシュネーも一緒に手伝いながら、罠を自分で発動させていたし、罠のランクや規模を色々と変えながら狩りをしていた。


 今は全自動化させて、色々と試しながら小鬼小隊を狩っている。


〈罠はどんな感じでした?〉

「良い感じよ。ウサギさん達に罠の修理が出来る子がいて良かったわよ」


 罠を設置して一回だけ目の前で確認していれば、後は同じスキルか修理系の能力を持っていれば、オレが近くに居なくても勝手に罠が発動するようになる。

 自動設定にすると、任意のタイミングで発動が出来なくなって完全自立してしまう。そしてデメリットとしてクリティカル判定の発生が無くなる。


 不意打ちとクリティカルダメージで倒せた敵が半分しか減らなくなるのは大きい。

 取り巻き二体は、このコンボが決まれば一撃で体力を全て削れた事は確認できた。

 落とし穴の深さと木のヤリが底に敷かれた罠だけどね。

 クリティカル無しだと体力は半分以上は減らないみたい。

 体力が多いか、もしくは特殊モンスターの場合は固定ダメージになる。

 小隊リーダーだったゴブリンが良い例になってくれた。


「集まった情報はそれくらいかしらね」

「後は修理したとしても、回数を重ねるとダメージが落ちるでござるな」

「最終的には使い物にならなくなって、破棄しないとダメになっちまった」

「ハーナが作ってくれた簡単な仕掛けも同様じゃったな」


 まぁ簡単に纏めると、オレが罠を設置して放置しただけじゃあ敵は倒せない。

 少なくとも、その場所に誰か止めを打てる誰かが必要になる。


〈使えて足止め程度だね〉

「流石に全部の罠を主導では動かせないもんね」

〈距離の制限が無ければ出来そうなんだけどな〉

「コストが馬鹿にならんでござるよ」

「確かにアレば便利だけどな~、その後が問題だろう」


 基本的に、オレが視界に捉えられていない罠の発動は出来ない。

 すぐ近くの物陰に隠れているだけなら発動は可能になる。

 後は罠に直結したスイッチみたなモノがあれば、遠距離操作も可能だろう。

 罠を作るコストとスイッチ代わりに使うマジックポイントを計算すると、出来て六回分。大掛かりな仕掛けだと二回分が限界と言った感じになる。


「一度使えば終わりなのが痛い所よね」

「少なくとも近くに修理、もしくは補填する者が居らにゃあならんぞ」

「多分、レベルを上げれば自動でどうにか出来る様にはなると思うけど」

「トラップ系のスキルは未発見でござるからな、情報という情報が無いんだな」


 集めた情報を話し合っていると、パンパンと手を叩いてエーコーさん歩いて来た。


「ほれほれ、お主らの話しはそれくらいにして少し休んで来い。素奴等の面倒は童が見る。今は猫の手も借りたいほどに人手不足なのじゃから」


 イベントの最中は特に疲労度に気を付けておかないと、すぐに戦えなくなってしまう。

 定期的にちゃんと休めばすぐに問題なく回復するが、無視していると戦えないほど衰弱というバッドステータスが加算されていく。


「もうそんな時間なのね~。楽しい事をしてるとホント時の流れが早いわね」

「気が付かなかったんだな」

〈何だかんだで、皆揃って罠や防衛作りに時間を使ってたし〉

「もうちょっと遊んでたい~」

「どうせすぐに皆戻ってくるんだな」


 皆で談笑しながらホーム目指して歩き出す。


〈あぁそうだ、他の人達はどうでした?〉


「まだまだ入り口付近んで手古摺ってるようよ。一度集まりだすと、しばらくはそっちの方角に警戒を強めているみたい」


「フォレストヒルは様子見がてら来ている者達がいる様でござるが、基本的には興味はない様子。気になるのはヴォルマインの連中なんだな」


〈どういうこと?〉


「チラホラと見かけるんだけどな~、情報収集がメインって感じだ。手を貸してくれる訳でもないし、邪魔をしてくるって感じでもないから気味が悪ぃ」


「良い所取りを狙ってるのかな? だったら注意が必要だね」


「ふむ、まぁ気にし過ぎてもしょうがないじゃろうな~、注意する事に越した事は無いがあんまり意識をそっちに向けん方がえぇと思うぞ。それよか休憩じゃ休憩。根を詰めすぎるのは良くないからのぉ。まったりしに行くぞ」


「爺ちゃん……婆ちゃんの三時のおやつが食べたいだけだろう」


「ふふ、まぁダイチさんの言う通りね。さっさと休憩しに行きましょう」



 ホームに到着すると、皆で一斉にログアウトする。





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