【オン77】イベント騒ぎは大騒ぎ
泉の中央でブクブクと泡が大量に湧き出た後に、蓮の葉の様なモノが水面に広がる。
何か分からず皆がジッと眺めているだけだった。
オレはマップ見ていると目の前の泉にアイコンが浮かび上がっている。
『……ロトス族ってなに?』
「あれ、モンスターかよ……というか蓮ってまんまじゃん」
「植物系のモンスターってもしかして、あのチミッちゃい可愛い子達っ⁉」
「蓮のモンスターは知らないけれど、植物系のモンスターなのは確かじゃない?」
なんかケリアさんが物凄く興奮しているんだけど、どうしたんだろう。
「テイマーの人気モンスターが数多くいるうちの上位に食い込んでくるのが、花の妖精と言われるモンスターで、フェアリー系なんて呼ばれてるんだな」
ミカさんが少し考えるような仕草の後に、説明書を出現させる。
「アナタ達から貰った情報の代金なんだけどね、ちょっと今は払えないのよ。近々にイベントもある関係上でね。だからこちらからも、ちょっと面白い事を教えてあげるわ」
オレが色々と調べたりする時にも使っているが、何をしているんだろう。
一枚一枚ページを進めていき、説明書をめくっていくミカさんはモンスターの説明がされている部分のページで止まる。
「この説明書ってね、隠し要素が幾つもあるのよ」
「それは、最後と最初に載っている謎の文字じゃなくってって事よね?」
「えぇ違うわよ、これは謎じゃなく隠された要素……説明書をじっくりと眺めてないと気付かないくらい些細な事なんだけどね」
「特に変わり映えしない普通の文章でござるが……何があるんだな」
「とにかく、一度自分の説明書を出して」
ミカさんに言われるがまま、全員が習うように説明書を取り出した。
「モンスターの説明欄まで進めてちょうだい」
ペラペラと皆が一斉にページをめくっていく。
普通に戦闘方法やモンスターについての説明が書かれているだけに見える。
ガウが言ったように何か変な箇所は見当たらない。
「気付く人は気付くんだけどね、この説明書って戦闘に関してのページが存在するの」
ページを戻っていくと、確かに戦闘に関してまとめられたページが存在する。
「気付きにくいんだけどね、モンスターに攻撃するって言う説明がこのモンスターに関するページでも再度説明されているんだけど、今度は絵が付いて分かりやすくなってるって思うじゃない。でもね、この絵をよく見て欲しいんだけど……コレって自分の姿が描かれてるって気付いてるかしら?」
改めて戦闘ページの説明欄を見てみるが、確かに文字だけの説明だ。
それに比べてモンスター説明に関するページではオレの絵で表現されている。
前に見た時は同じ説明だったし飛ばして読んでしまった。
この絵って自分が描かれてるんだ。
シュネーが飛びまわって一人一人の説明書を覗き込んでみている。
「ほんとだ~、全部違うし其々が描かれてる」
「ふふ、ソレでね、この描かれて人が持ってる剣が矢印の形になっててコレをタップしたままドラッグしていくと剣が動くのよ。それをモンスターまで移動させていってみて」
言われた通りにすると、本当に剣だけがパソコンの矢印の様に動く。
モンスターの位置まで動かすと、モンスターの影絵が光りだした。
「絵が光ったら指を離して」
皆が一斉に離すと、説明書が光りだした。
ボンッと音を立てて煙が晴れると、モンスター図鑑が目の前に広がっている。
【隠し要素発見:モンスター図鑑】
==貴方はモンスター図鑑の制限を解除しました。
コレからメニュー欄にモンスター図鑑を何時でも開ける様になります。
「コレは……凄いわね」
「けっこう高い情報なのよ、本来なら図書へのアクセス権利や解読術なんかのスキルやギアを取得して、図書館員の偉い人との信頼関係が結ばれないと閲覧許可が出ない要素図鑑解放なんだからね」
それらの条件を省いて得る事ができたって事なんだ。
「このモンスター図鑑は倒せば倒すほどに、そのモンスターの情報が追加されていくんだけど、アタシはもう一つの方も調べておきたいって思うのよね。この土地でしか得られない情報取得方法だからね」
仲間というよりも、仲良くなっていく事で情報が追加されていくかもって事だろう。
『ありがとうございます』
「別に良いわ、コレはアタシにも利益があるから情報料としては安くなっちゃうしね。イベントが終わったらきちんと支払うからそれまで待っていて」
なんか貰い過ぎな気もするけど、その辺はオレじゃあ分からないもんな。
『はい、分かりました。お任せします』




