第90話 渦
すみません、今回は短めです。
「ふっふっふ、あなた達を東の大陸には行かせません。ここで死ぬのよ」
そう言い残し濡れ女は消えてしまった。
「あいつ、今度あったら倒してやる!!」
前にメリーさんが言ってたように、濡れ女の性格は陰湿だと分かった。
「でも、船の墓場ってなんだろう?」
辺りを見渡しても船が沈没してるとかは見えない。
この船も順調に西に向かっていた。
「……濡れ女は陰湿……絶対になにかある……」
濡れ女の性格を良く知ってるさ〜ちゃんが警戒していた、
「あれ? 船の速度上がってない?」
「がうがぅ」
目の前にかなり大きい大渦がある。
その大渦に吸い込まれそうなのだ。
「こうなったら俺が」
俺は船の操縦席につき、ボタンを押しまくった。
しかし、船は大渦に飲み込まれていく。
回転が早くなってきた。
「うぁぁぁ、ダメだ〜」
俺達は船ごと大渦に呑み込まれてしまった。
「……うっ、うう」
(ここは何処だ? 何してたんだっけ?)
意識が朦朧としていた。
「冷た」
上から水滴が落ちてきた。
「俺達は確か大渦に呑み込まれて……」
「……やっと起きた……」
さ〜ちゃんがすでに起きていた。
横にシロクマの姿もある、全員無事みたいだ。
「どうなったんだ?」
「……あの渦に呑み込まれてこの部屋に落とされた……」
「この部屋?」
さ〜ちゃんが部屋の奥を指差した。
そこには……。
「あれは!!」
奥には4個目となる棺があった。
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