表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
89/170

第87話 今後

「老猫将軍さん、これから私達は、どうしたら良いか分かる? 私達はこの世界をもとに戻して現実の世界に帰りたいの」


 老猫将軍にする質問は全て池田がしている。

 池田以外だと、答えてくれないからだ。


「主様の願いなら叶えて差し上げたいのですが、あいにくもとに戻す方法は分かりかねます。確かにこの世界にはいない者達が多数入り込んでいたり、一部の地域では変な建物が出現したりと聞いてはいたのですが……」


 怪異世界が入ってきた事を行っているのだろう。


「なら、これから何処に行けば良いと思う?」


「ん〜、それなら危険ではありますが、ムナールを探してみてはどうでしょうか?」


「ムナール?」


「はい、ムナールとは大陸の事ですじゃ、そこにあるサルナスと言う都市でムナールの星石と言うのが取れると聞きますじゃ。その星石はこの世界全体を照らす聖なる星石と聞きますじゃ」


 ムナール大陸にサルナス、そしてムナールの星石か……。


「そのムナール大陸は何処にあるの?」


「分かりませんのじゃ、この世界の何処かにあるのは間違いなのですが……」


 大事な場所が分からないのか。


「ならどうしたら?」


「手がかりならありますじゃ、この世界は東西南北に大陸がありますじゃ、このウルタールがあるのは西の大陸ですじゃ、他にもダイラスリーンと言う都市もありる大陸じゃ、そして、ここから東の大陸にあるセレファイスと言う都市を目指すのじゃ、そこには王様がいるのですじゃ、その王様ならなにか知っているはずですじゃ」


 なるほど、王様なら知っていてもおかしくはない。


「どうやって行くの?」


「ここから、トゥーランと言う町に行くのですじゃ、そこに東に行く船があるはずですじゃ」


(船旅か……いつか池田2人で)


「松本、顔がおかしいわよ」


 メリーさんが顔を覗き込んでいた。


「おっ、おかしくない!!」


 一体何処かおかしいんだか。


「……それにしてもかんかんさん起きませんね……」


 確かにかんかんが目覚める様子はない。


「なら、ここから2チームに分かれるか?」


「2チーム?」


「ああ、1つにはセレファイスに行って情報を集めるチーム、もう1つはかんかんの目覚めを待って、さっき老猫将軍が言っていたダイラスリーンって町に行くチームだ」


「なんでダイラスリーンに? セレファイスに行けば良いんじゃないの?」


 池田が聞いてくる。


「こういったのはいろいろな所から情報を集めた方が良いんだ、あっ、それと老猫将軍、北と南の大陸には何が?」


「……」


 反応してくれない。


「北と南の大陸には何があるの?」


「はい主様、南はほぼ海域ですじゃ、唯一あるオリアブ島と言う島ですじゃ、そこにはングラネク山があると聞きますじゃ、北は良くわからないのですじゃ、ただ禁断の地として言ってはならないと言われていますじゃ、もしかすると、ムナール大陸は北にあるのかも知れないですじゃ」


 禁断の地か……、ゲームだとラストダンジョンとかありそうだが、まだ情報が足りない。


「決まったなら、さっさと行こうぜぇ、さっきから動きたくてうずうずしてたんだぜぇ」


 武器を持っているからかテンション高いさ〜ちゃんが痺れを切らしていた。


「なら、ワタシが決めるわ。残るのは佳奈、ワタシ、花子さん、行くのは松本、さ〜ちゃん、シロクマ!!」


 池田と離れる事になってしまった。

 まぁ、戦力を考えるとそうなるのか。

 正直、池田と一緒がいい。

 しかし、元の世界に戻る為だ。

 俺達は行動を開始した。

本作をお読みいただきありがとうございます。




よろしければブックマークと評価をお願い致します。




感想も宜しくお願い致します。




それでは引き続きお楽しみくださいませ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ