第82話は ズーグ族
すみません、物語の調整で次の更新は6月22日の午前中を予定してます。
楽しみにしていた方には、申し訳ございませが、今暫くお待ち下さい。
地下から地上に戻ってきた俺達。
そこは森の中だった。
「メリーさん、ここ何処か分かる?」
クトゥルフの本を持っているのはメリーさんなので、メリーさんに聞いてみた。
「ん〜、ここは多分魔法の森ね、ここにはズーグ族って言うネズミみたいなやつがいるみたい」
「チュウチュウ」
花子さんとシロクマの周りに複数の赤いネズミが集まっていた。
「こんなやつ?」
「そんなやつよ」
いきなり出るとは。
「おりゃ〜」
俺はバッドでズーグ族を殴りつけた。
1匹1匹は大して強くないみたいだが、数が多すぎる。
後から後から出てきているので何匹いるか分からない。
「ネズミ!! 嫌い!!」
池田が悲鳴を上げながらマシンガンを乱射する。
集団なので小さくても命中はしている。
「ゼェゼェ、倒しても倒してもきりがない」
無限に湧いてくるみたいだ。
「チュウチュウ」
「きゃ〜!!」
ズーグ族は池田の服を食べ始めた。
「この!!」
俺はバッドでズーグ族を叩き落した。
正直、そのまま食べて良しと思った事は内緒だ。
「きりがない!! なにかないのか?」
「……シロクマ……」
花子さんはシロクマになにか指示を出している。
「がぅ」
シロクマは周りにある木々を倒していった。
木よりもズーグ族を攻撃してほしいんだけど。
シロクマの倒した木がズーグ族と俺達を囲んだ。
「晃子、今……撃って」
花子さんは撃つように言った。
言われた通りに乱射する池田。
しかし数は減っているように見えない。
「やはりダメなんじゃ……」
「ここから……」
花子さんは地面に突き刺して構えた。
盾が白く光っている。
「……浄化」
ズーグ族は全て光に包まれた。
「チュチュウ」
全てのズーグ族は光の中に消えていった。
「えっ? すご、なにをやったの?」
「……新しい盾の……力……」
地下で見つけた品物之比礼は浄化の力があったようだ。
森もさっきまでと少しだけ雰囲気が違く見える。
浄化の影響かもしれない。
十種神宝の1つでこれだけの事が出来るとは。
他の十種神宝も楽しみである。
「しかし、ここ何処だ?」
戦闘しながら移動してたので元の場所も分からない。
「おい、川があるぜぇ」
川だと。
つまり水があるって事だ。
俺達は大至急川に移動した。
喉がカラカラなのだった。
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