第71話 3つ目の棺
巣の中のハシゴ。
おそらく、あの広い部屋に繋がってるはずだ。
「行きましょ」
池田が先陣を切ってハシゴを降りていく。
「ちょっ、待てよ」
俺の静止も無視して降りていった。
まぁ、池田を先に行かせるのは良いのだけど、何がおかしい気がする。
「メリーさん」
分かってるわよ。
メリーは池田の先に周りの、先頭で降りていった。
次に、花子さん、さ〜ちゃんの順番で降りていき、俺が最後だ。
最後なのには理由があった。
特に池田より先に降りてはいけない理由が。
それは、先に降りると上を向けばスカートの中が見えるからだ!!
ハシゴはかなり下まで伸びている。
足を踏み外したら真っ逆さまだ。
どらくらい降りただろうか、ようやく下まで辿り着いた。
ハシゴを降りている時にも思ったが、今までの所と違い明かりがある。
予想通り、広い部屋だ。
奥には棺もある。
(しかし、また開けても大丈夫なんだか?)
ガシャーン
池田が棺を開けてしまった。
躊躇なしか!!
でも、おかしい。
いつもの池田ならいきなりはやらないはずだ。
そんな事を考えているとうちに、黒い靄みたいな物が出現し消えてしまった。
「あっ、やっぱり棺あったね」
いつもの池田だ。
確かにいつもの池田なんだが、さっきまではおかしかった。
まるで、棺を開けるまでは誰がが憑依しているみたいだ。
しかし、されていない場合もある。
この件は様子を見る事にした。
これで3つの棺を開けた。
後3つあるはずだから、残り半分か。
早く帰りたいぜ。
「ここ、先に進める……」
花子さんは隠し通路を見つけていた。
その通路は横に向かって進むようになっている。
何処に繋がってるのだろうか?
「ここ進む?」
俺は皆に聞いてみる事にした。
「もちろん」
「嫌な予感がするぜぇ〜」
「行くわよ」
「見つけたのはワタシ……行く……」
さ〜ちゃん以外は行くか……。
でも、さ〜ちゃんは嫌な予感がするって言ってるし……。
でも、行くしかないか……。
俺達は盾持ちの花子さんを戦闘に先に進んだ。
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「くっくっくっ、後3つ……、くっはっはっはっ!!!」
松本達が立ち去った部屋に不気味に笑う1人の男がいたのだった。
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