第68話 駄菓子屋再び
山の麓に辿り着いた俺達だったが、
入口に何故か駄菓子屋があった。
(なんでここに駄菓子屋が?)
「良かった、なにか食べていきましょ。ワタシ達は良いけど、佳奈達は食べないと駄目でしょ?」
確かにお腹が空いている。
まぁ、背に腹は代えられない。
俺があれこれ考えているうちに、池田は駄菓子屋の中に入っていっていた。
俺も続けて入るの中には、色々な商品が並んでいた。
駄菓子屋だけかと思ったら、普通のスナック菓子等も置いてあった。
「でも、これどうやって買うんだ?」
カウンターに呼鈴らしき物が置いてある。
これで呼ぶのだろうか?
正直、何が来るのか怖い。
グゥ~
お腹は正直だった。
俺は商品を選ぶ事にした。
数ある商品の中から、ミニラーメンとスナック菓子、飲み物等を選んだ。
因みに、池田はもう選び終わっていた。
手に色々な駄菓子を持っている。
「まだ呼ばないでよ」
何故かメリーさんとさ〜ちゃん、花子さんも選んでいる。
シロクマだけは、外で待機しているようだ。
てか、さ〜ちゃんは前の駄菓子屋で普通に食べていたような?
「良いわよ」
全員選び終わった所で呼鈴を鳴らした。
チリンチリン
「はいはい、いらっしゃいませ〜」
出できたのは、若い女の人だった。
「あ〜そのお菓子ですか〜、え〜と、全部で〜、100円になりま〜す。あっ、そちらの人は前にお店の商品食べたでしょ〜、追加50円で〜す」
かなり明るい定員だった。
それにしても、金額が追加しても安い。
俺は150円を支払った。
「まいどあり〜、あっ、そちらの小さい女の子さん」
花子さんを指差している。
「……ワタシ?」
「そそ、あなただけちょっとこのガチャポン回してみて貰える?」
「……なんでワタシだけ?」
「他の方はもう回してるですよ〜」
1回回してるの駄目なのか。
もう1回回して、バット以外が欲しかったのだが仕方ない。
花子さんはガチャポンを回した。
ガチャポンから出たのは、盾だった。
「おやおや、盾ですねぇ〜、頑張って皆さんを守ってくださ〜い。でわでわ〜、今回のお相手はニャルラトホテプでした〜」
まて、今ニャルラトホテプって言ったか?
「待て!!」
しかし、もう姿は見えなかった。
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