第48話 決着
次回、第1章完結です。
「なっ、なんだその剣は!!」
三種の神器が1つにまとまった剣を見て驚いている九尾の狐。
1つにまとまっただけではなく、とんでもないパワーを感じる。
「これなら勝てる!!」
俺は剣を持ち九尾の狐に突撃した。
「くっ、来るな!!」
九尾の狐は炎を連発で放ってきた。
俺は剣で防いでいくが、数が多すぎて前に進めない。
「防御で精一杯のようだな。ならばこれで最後だ!! 狐火!!」
九尾の狐の手から青白い火の球が現れ、放たれた。
「そんなのも斬ってやる!!」
狐火を真っ二つにした。
「……かかったな!!」
狐火の青い炎が剣に纏燃えている。
「あっ熱い!!」
「呪札・水」
かんかんが水を出し、剣にかけてくれた。
しかし、狐火の炎が消えない。
流石に持っていられなくなり、剣を離してしまった。
「くっくっくっ、やはり私の勝ちだな。しかし油断は禁物、一気に終わらせますよ!!」
さっきまでの尻尾の炎が青白くなる。
更に両手にも炎が現れた。
どうやら、尻尾も狐火のようだ。
「これで全滅だ!! 狐火の舞!!」
全ての狐火が俺達に襲いかかる。
「あなた達が殺られたらダメ」
ひきこさんとシロクマ、花子さん、かんかんが俺達の前に庇うように立った。
そして狐火を全て身体で受けた。
バタ
ひきこさん、シロクマ、花子さん、かんかんが倒れた。
池田が4人に近寄る。
「ひきこさん!! シロクマ!! 花子さん!! かんかんさん!!」
名前を呼んでも返事がない。
「ねぇ、起きて!!」
「……大丈夫、まだ息があるわ。私達怪異は生きてれば自然に回復するわ、だから、今は九尾の狐を倒すのよ」
メリーさんは池田の前でフワフワ浮いている。
「九尾の狐を倒せば4人は大丈夫!! まずは、あの剣の狐火を消す事を考えなさい!!」
池田は涙を拭い、拳銃を構えた。
そして6発の銃弾を剣に放った。
それは剣の周りに6つの弾痕を付けた。
「呪光!!」
池田の言葉で光が剣を包み込む。
その光は狐火をかき消した。
「なんだと!! 私の狐火が!!」
「ありがとう、池田!!」
俺は改めて剣を取った。
「呪札・盾」
池田は呪札を使い、俺の前に盾が出来た。
これで狐火を無効出来る。
「行って!!」
俺は走った。
メリーさんとさ〜ちゃんも九尾の狐の後から迫っていた。
「氷の銃弾!!」
池田の氷の銃弾が九尾の狐に命中する。
九尾の狐の腕が凍った。
「こっこんなもの!!」
氷を強引に溶かす九尾の狐。
「脳天ハンマー!!」
メリーさんがハンマーを九尾の狐の頭に叩きつけた。
「ぐぁ!!」
「瞬鎌殺」
さ〜ちゃんが、俺が持ってきていた鎌で九尾の狐を後から斬り裂いた。
「おのれ〜!!」
「これで、最後だぁぁぁ!!」
俺は三種の神器の合体剣で九尾の狐を突き刺した。
「ぐはぁ!!」
手応えあり!!
「これで終わりだ!!」
俺は剣を振り、九尾の狐を斬り裂いた。
「くっ、このままでは……、こうなったらまた殺生石にて回復を!!」
その時、銃声が6発聞こえた。
「させない!! 呪光」
またしても、光が包んでいく。
「ぎぁぁぁぁ!!」
光に包まれ消えていく九尾の狐。
これで、終わったのだ。
池田を無事に帰らせる事がようやく出来る。
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