第32話 大図書館へ
合体ゾンビ警官はなんとか撃破した俺達。
警察署の中に入り、拳銃の予備がないか探しまくったが拳銃も他の武器も見つからなかった。
ただ、かんかんだけは、入口付近の部屋で何かを作ると言って留まった。
「結局武器はこれだけか……」
ゾンビ警官から奪った拳銃1丁のみだった。
「武器も手に入ったし、次はなにするんだっけ?」
ゾンビ警官との戦いで目的が武器探しになっていたが、本来の目的は八尺瓊勾玉の情報か図書館の場所だったんだ。
まぁ、八尺瓊勾玉の情報は期待はしてない。
図書館の場所を探す為、警察署にあった地図を確認する事にした。
「これじゃない?」
池田が地図を見つけた。
地図を見ると、警察署から少し離れているが大図書館があるらしい。
ここなら、八尺瓊勾玉の情報が手に入るかもしれない。
「かんかん、行くぞ」
「はい、ちょうど出来ました」
何かが完成したみたいだ。
「何が出来たの?」
完成したものは、銃弾だった。
持ってきた薬品を全部使って銃弾を作ったのだった。
完成したのは、硫酸の銃弾×50、呪札で氷を封じた氷結の銃弾×50、同じく呪札で炎を封じた業火の銃弾×50、薬品を混ぜて作った煙の銃弾×10、ダイナマイトと同じ爆発力がある爆裂の銃弾×10、光の弾丸である光弾の銃弾×10だった。
薬品全部使ってしまったのは痛いが、まだ呪札もあるみたいだし、池田の持つ拳銃もパワーアップ出来たみたいだから良しだ。
因みに、その弾丸は警察署にあったリボルバーに全部セットされた。
呪札で全て装填出来るようにしたみたいだ。
銃本体は、同じく警察署で手に入れたら、ホルダーを足に付け、そこに装備していた。
女警官みたいでかっこいい。
そんな俺達は警察署を後にし、大図書館にむかった。
警察署の外に出ると、さっきまでと空気の質が違っていた。
なにかが起こる前触れか?
嫌な感じがする。
だが、八尺瓊勾玉を手に入れないと九尾の狐と戦えない。
行くしかない。
「ちょ、上見て!!」
メリーさんは上空を指差した。
空を見るといろんな怪異や妖怪が大図書館の方に飛んでいっている。
「あれ何?」
「あれは、まさか……、急ぎましょ。早く大図書館に、そして八尺瓊勾玉を手に入れないと大変な事になります」
かんかんは慌てている。
「一体何が?」
「あれは、百鬼夜行の前兆です」
百鬼夜行は大量の妖怪が集まり大行進をする事だ。
「百鬼夜行が始まる前に早く手に入れないと」
俺達は急いだ大図書館に向かった。
幸いな事に百鬼夜行まで、まだ時間があるみたいだ。
始まる前に八尺瓊勾玉を手に入れられたら良いのだが。
大図書館の入口が見えてきた。
「止まって!!」
メリーさんがいきなり叫んだ。
よく見ると入口にお婆さんらしき人影があった。
「あいつ知ってるの?」
「…………あの中、ヤバい。あの中は婆連合軍の巣になってる」
「婆連合軍?」
婆連合軍は、3時ババア、ヨジババ、足売りばあさん、紫ババアの4人で構成されてる連合軍だと言う。
どれも聞いた事のある人物だ。
しかも、メリーさんが知っているババア達とは違い、かなり凶暴になっているみたいだ。
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