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第26話 黒狛犬

「出来ましたわ!!」


 かんかんの声で目覚めた。


「あっ、おやすみ中申し訳ございません。でも、呪札が完成しました」


 俺達は休んでいたが、かんかんは呪札を作っていたんだった。


「お疲れ様。でっ、どのくらい出来たんです?」


 持ち運べるのはずだから、50枚くらいか?


「こちらをご覧下さい」


 襖が開きその奥には、山のような何かが置いてあった。

 まさかこれ全部が呪札なのか?


「かんかん、これって全部でどのくらいあるの?」


「そうですね……10万くらいですかね?」


 10万!!


「そっそんなに持ち運べないでしょ!!」


 思わずツッコんでしまった。


「あっ、それなら大丈夫ですよ。呪増!!」


 かんかんは呪札を発動させ、持っていたバックに貼り付けた。

 その後10万枚あった札は全てバックに入ってしまった。


「呪札でバックの容量を無限にしました。それでも重さは軽い優れもののバックです」


 便利過ぎるバックだ。

 是非1つ欲しい。


「さて、皆さん準備は良いですか?」


 寝起きの俺達だったが、不思議と体調は万全だった。

 あの温泉の効果なのか?


「よし行こう」


「猿猿、留守を任せます」


 奥から猿猿が出てきた。


「キィ」


 俺達は主殿から外に出た。


 ゴロゴロゴロゴロ


 外に出た瞬間、雲行きが怪しくなってきた。


「何事です!!」


 上空の雲は真っ黒になり、雷を纏っていた。


 ゴロゴロ、ドッカーン!!


 雷が2体の狛犬の像に落ちた。

 すると、狛犬の像の色が黒くなり目が光った。


「邪悪な気配です。邪悪な物はここには来れないはずなのに……何故?」


 狛犬の像が動き出した。

 2体の黒狛犬として、俺達に襲いかかってきた。 


「ぐるぅぅぅぅ、がぁ〜!!」


 黒狛犬が飛びかかって来たが、その攻撃を池田がスコップでカウンターを仕掛けた。

 黒狛犬は横に薙ぎ倒された。


「すげぇ」


 俺はそれを見惚れていた……がすぐに気を引き締め直した。


 俺は完璧な呪札を貼った鎌で黒狛犬に斬りかかった。

 だけど、黒狛犬のスピードが早くかわされる。

 さ〜ちゃんも攻撃を仕掛けているが、やはりかわされている。

 先程のカウンターが有効なんだろうが、警戒されたのか飛びかかって来ない。

 そんな時、メリーさんは呪札を地面に置いて回っていた。


「メリーさん何を!!」


「そのまま、黒狛犬と戦っていて」


 メリーさんは呪札置きを進めている。

 何かあるんだろう。

 とりあえず、黒狛犬を斬りまくった。

 池田はスコップでカウンター狙いで待っている。

 さ〜ちゃんも斬りまくって、黒狛犬を引き付けている。


「準備出来たわ!!」


 メリーさんが叫んだ。


「はい、行きます!! 呪光!!」


 床に置いてある呪札が反応し光を放ち、光の円で囲んだ。


 どうやら、呪札を円になるように配置していたようだ。


「グォォォ」


 黒狛犬が苦しんでいる。

 黒狛犬の色が元の色に戻っていく。

 そして、元の石像に戻った。


 石像に戻った途端、黒雲も何処かに消えてしまった。

 一体何が起こったのだろうか?


「石像を動かし襲わせる事ができる奴がいるのですね。しかも、この主殿内でそれが出来るとは、警戒が必要ですね」


 こんな事が出来そうな奴は、九尾の狐だとは思うけど、復活が早すぎる。

 だと、九尾の狐以外にも強大な力を持った奴がいるのか?

 俺達は、更に準備をする為、下山しキサラギ神社のトイレから大病院のトイレに花子さんの力でワープした。

 

 

本作をお読みいただきありがとうございます。




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それでは引き続きお楽しみくださいませ。

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