閑話 ホークの知らないこの世界のネタばらし3
マーリン・アクア
王立学院の学院長。大賢者の称号を持つ、この世界最強の大魔法使い。なんと11種類全ての魔法に適性を持つ。
学者ギルドと魔術師ギルドに多大な影響を持ち、国王とも深いつながりを持つ偉大な魔法使いだが、中身はわりかしろくでなしのクソジジイ。
原作では唯一ヴァンの無属性魔法についての本質を理解している人間であり、ちょこちょこ要所要所で出てきて助けてくれる存在。留年エンドになると彼が笑顔でピースしながらウインクしてるイラストが表示される。誰得。
普段はおちゃらけた爺さんだがルート次第では決めるところはばしっと決めてくれる。
本作では何やら面白そうな子供であるホークに目をつけ、彼の心のうちを覗くことで彼が転生者であることを見抜いた。だが、ホーク自身が知らない知識は得ることができないため、この世界がゲームの世界であることまでは知らない。
異世界や転生については、広い世の中そういう不思議なこともあると割り切った模様。自身の退屈な老後に波風を立ててくる存在であるホークのことを結構気に入っている。ファミチキとやらがどんな味のフライドチキンなのか気になるらしい。
オークウッド
学者ギルドのギルド長=学者ギルドの中で一番の狂人。赤毛の熊獣人であり、年齢不詳だが少なくとも若くはないようだ。
好奇心の赴くままに興味本位で気になったことには片っ端から食いついて研究し尽くしていく嵐のような人物。ホークの論文に感銘を受け飛び級の話と学者ギルドへの招致の話を持ってきた、3章の全ての元凶。
ぶっ飛んだ狂人ゆえに愉快な狂乱を巻き起こすホークのことはメチャクチャ気に入っており、彼を養子にできるなら辞退しまくってきた爵位や勲章をもらってもいいかなーなどを想い始めている。ホーク逃げて。
原作ではとあるバッドエンドにて登場。無属性魔法のモルモットとして売り渡されてきたヴァンを生きたまま楽しげに解剖するなどのえげつない描写で多くのプレイヤーにトラウマを与えた。
魔術師ギルドのギルド長
魔術師というよりは魔法剣士に近いガタイを持ついかつい髭のおっさん。例によって魔術ギルドでもトップレベルの魔術キチ。あのマーリンの爺さんの直弟子という点でお察しなレベル。
ホークのことはかなり気に入っており、彼の異世界仕込みの斬新な発想には一目置いている。オークウッドとは狂人同士仲がいいようだが、こちらはまだ常識人の皮を被るだけの社交性があるだけマシなレベルといったところか。
ホークの考案した呪文刻印に感銘を受けた結果、ビックリするぐらい全身呪文刻印=刺青だらけになった。
原作ではヴァンの過去回想にのみ登場し、無属性魔法の是非について言い争う怖い大人たちの中にシルエットだけ描かれていた。
商人ギルドのギルド長
フライデーナイトにロードショーされてそうなアニメーションムービーあたりに登場しそうな元気なババア。体中の至るところに暗器を隠し持っているらしく、銃の腕はかなりのものらしい。
イーグル・ゴルドとは腐れ縁らしく、悪態を吐きあいながらも結構仲よくやっているとかいないとか。暗殺者ギルドにも独自の伝手を持ち、その本質はマフィアなのではないかと噂されている。
原作未登場。
ルタバガ・ブランストン
この国の第二王子。白髪。ピクルスの腹違いの兄。時属性魔法に適性を持つが、あまり魔法は得意ではないようだ。
明るい爽やかなスポーツマンとして大勢の人間に慕われており、修行と言い張って入り浸っている王国騎士団の中にもかなりのシンパがいるのだが、中身はかなりドロドロに煮詰まった人間不信の塊みたいな人。
普段の明るい演技は無力な自分への怒りやコンプレックスの裏返しであり、ヘラヘラ愛想笑いを浮かべて周囲に媚びを売るぐらいしか自分にやれることはないと内心自分自身のことをかなり忌み嫌っているようだ。
ホークに近づいてきたのはただの興味本位と、腹違いの弟であるピクルスが入れ込んでいることへの好奇心から。
過去に後宮内で王の愛妾だった母が不審死を遂げた際に不幸な事故として揉み消されたことを恨んでおり、国王と王妃への遺恨があまりにも強く、将来的には母の仇である王妃を誅殺してやるつもりだった。
そのため自分が手を下すよりも先に王妃を昏睡状態に追いやったホークに関してはよくやってくれたという喝采と自分の手で母の仇を討ちたかったという複雑な感情を抱いた模様。
ホークにそれを打ち明けたらきっと『まだ死んではいないからとどめを刺すならご自由に、どうぞ』とあっけらかんと言われるだろう。
原作未登場。
ブランク・ゼロ
ゼロ公爵家の当主であり、ヴァンとローザの父親。
原作ではローザルートでのラスボスとして登場し、無適合者である息子を最後まで否定し続ける憎まれ役として、本心は最後まで明かさないまま退場する。
彼を隠居させるためにはローザだけでなくピクルス王子の好感度も必須。ゲーム本編中では愛する息子を守るためにあえて追放したことや王妃との因縁などは一切明かされなかったが、後に発売されたファンブックでその辺りが補完された。後付けとも言う。
本作ではホークのせいで自身の計画がメチャクチャにされてしまい、強硬手段に走った王妃にあわや妻子殺しの濡れ衣を着せられ処刑されそうになるが工作員だったローリエが王妃から離反したためゴルド商会共々共倒れになりかける。
精神的に追い詰められ苦悩していたローザの心を救い、ヴァンと妻ロザリアの命を救い、公爵家を救ってくれた上に家族との和解の橋渡しまでしてくれたホークには多大な恩義を感じている。
3章後は名実ともに彼を公爵家御用達の商人として認めた。
ロザリア・ゼロ
ヴァンの母。夫に裏切られたと思い一時期はうつ病のようにふさぎ込んでいたが、最近ちょっとずつ立ち直ってきた。
本作では夫の真意を理解し、和解。夫を信じられなかったことを深く後悔しており、自身の世間知らずさやただ嘆くだけであった己の無知無力を恥じ、強くなることを決心したようだ。
原作ではヴァンを養うために働きに出ようとしたものの、世間知らずの奥様だったが故に上手くいかず、心労の末流行り病で病没してしまい、彼が貴族や父を憎悪する原因となった。
王妃
唯一の実子である第一王子を溺愛しており、彼を王にするためならあらゆる手段を択ばない冷酷な女。敬虔な女神教の信者であるとのことだったが、実際には宗教さえも自身の立場や息子を守るために利用していただけ。
夫の愛妾であったルタバガの母を死に追いやったり、将来息子の障害になり得るルタバガやピクルスを暗殺しようともくろむなど非道な人物ではあったものの、それだけ第一王子たる我が子への根強い愛は本物だった。
原作では平民になったヴァンのことはどうでもよくなったようで、眼中になくなったピクルスの代わりにルタバガ排除に躍起になっていた。
本作では全ての野望をホークによって砕かれ、ヴァンの魔法無効化能力とホークの呪いによって階段から転落させられ植物人間となる。
万が一目が覚めて『気がついたら乙女ゲームの悪役王妃に転生しちゃってた件について』が始まったらどうしよう。いや主人公以外の転生者は絶対に出さないのでそういうのが地雷な人は安心してください。
デーツ・ブランストン
この国の第一王子。白髪。ふたりの弟たちの証言から察するに、俺様系のワイルドイケメン。『長兄風に言うならホークは”おもしれー奴"』by末弟。
弟たちとは比較的仲がいいらしく、ふたりとも兄のことは嫌いではないがかといって好きとも言えない微妙な距離感で過ごしていたらしい。
苛烈すぎる母のことはやや鬱陶しく思ってはいたものの、その愛情が本物であることは理解していたため、母が無事に目覚めてくれることを願っている。





