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 【49】 卒業

卒業前は、今頃からこんな気持ちになりました。

いつもなら待ち遠しい季節も

待ち遠しい薄桃色も

できることなら

1日でもゆっくりと

訪れてほしい


希望に満ちていた春

離れるのは

もっとずっと先のことと

考えることを避けてきた


今が楽しい分だけ

余計切ない


見慣れた校舎も

いつもの仲間も


この場所で会えるのは

もうほんのわずか


それぞれの道を

応援しよう


苦しかったことも

楽しかったことも


全ては

思い出に変わる


冬は早く過ぎ去って

暖かい春が

1日も早く訪れてほしい


でもまだ

思い出には変えたくない


それでも時計は進む

やがて卒業という名の

薄桃色の季節に




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