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【156】 過夏(かか)
去年の夏、不意に現れた女神。
そしてまた今年も夏が訪れる。
鳴き出したセミの声が
夏の訪れを感じさせた
届かなかった明日
振り返れない昨日
去年のあの日
あの曲がり角で不意に
飛び出したキミを
受け止めた
驚き目を丸くしながらも
すぐにとびっきりの笑顔
目の前に現れた女神
その瞬間に恋を知った
それから季節は過ぎ
いつも見かける笑顔は
他の人に向けられてゆく
はにかんだ女神は
腕の中をすり抜け
いつしか遠いところへ
振り返れない昨日
届かなかった明日
鳴き出したセミの声が
夏の訪れを感じさせる
お読み下さりありがとうございました。
「過夏」と書いて(かか)と読んで下さいね。
(造語です)




