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迷宮と掲示板  作者: Bさん
オマケ
99/125

オマケダンジョン6話


 翌朝、目を覚ましてコタツで休んでいるとタリス、パステル、リムが起きてきた。思ったより早く目が覚めたようだ。


「おはよう。体は大丈夫か?」


「うん、あたしは大丈夫」


 とタリス。疲労が残っていそうだが、そこまで酷い感じはしない。


「主様、問題ありません」


 パステルはどうやらいつも通りのようだ。公私を混同しない姿は見習いたい。私での趣味を真似したくは無いが。


「ん~」


 リムは寝惚けているようだ。コタツまで運び膝の上に座らせるとそのまままた寝てしまった。ほっとこう。


「昨日のアレなんだが、管理者からしても予想外だったらしく、今は迷宮が封鎖されている。俺たちではどうしようもないから、しばらくは待機が続くと思う」


 状況を伝えると、タリスとパステルは安心したような表情を見せる。アレと遭遇する可能性を無視して探索をするとでも思っていたのだろうか。


「あと、ありがとう。アレに俺が倒されていたら危険だったらしい。皆の力で守ってくれて助かった」


 礼を言うのが恥ずかしいので簡潔に言う。照れ隠しに膝の上のリムを何となく抱きしめてしまう。ネクとティアが起きてからも言わなければならない。


「うん、どういたしまして」


 タリスが微笑みながら言う。自分の判断が間違っていなかったという安堵からだろうか。


「アレは直感で危険だと解かりましたから。主様を守るのは使い魔として当然のことです」


 パステルは無い胸を張って言う。大きければ見栄えがよかっただろう。


「しかし3人とも目が覚めるのが早かったな。管理者からの話では1週間くらいかかると聞いたんだが……」


 倒され方とかによるのだろうか。その辺りは良く解からない。


「ん~あたしは魔力切れで倒されたからかな?体はまだだるいけどそれくらいだし」


「私は罠で死にましたね。直接手を下されたわけではありません。リムは魔力切れです」


 タリスとパステルがそう言う。3人はどうやら攻撃されて倒されたわけではないようだ。


「あ、でもネクとティアは即死攻撃で倒されてたわよ。それだと1週間くらいかかるの?」


 と、タリスが言ってくる。ネクとティアは前衛だから直接攻撃されていてもおかしくはない。


「ああ、後遺症は残らないらしいが、復帰までに時間がかかるらしい。2人の世話を頼む」


 2人の体を拭いたり、ティアの下の世話をするのは構わないのだが、起きたら2人が怒りそうだから任せる。


(食事はどうするか。1週間飲まず食わずだと危険じゃないか?かと言って無理やり食べさせるのは危険だろうしなぁ……)


 後で管理者に聞いてみよう。栄養剤か何かの対処をしてくれるかもしれない。



 ネクとティア以外のメンバーで食事を終わらせる。いつものミーティングの開始だ。


「今は迷宮が閉鎖されている為、探索をすることは出来ない。コクは飛行装備の開発を引き続き頼む。開放されたときに2階の攻略を開始したい。他のメンバーは自己鍛錬とネクとティアの世話を頼む。後は各自自由にしてくれ」


 俺たちが今出来る事はない。恐らく俺たちには手の及ばない所での問題なのだろう。管理者に全部任せるしかない。


 ミーティングを終えると、皆解散していく。俺はネクとティアの様子を確認する為に寝室のベッドへ向かう。


(満足したような顔で眠っているな……早く目覚めてくれよ。礼を言いたいんだ)


 謝罪ではなくお礼を言いたい。自分が何も出来なかった事より、してもらった事に対して感謝をしたい。俺は眠っているネクとティアの頭を撫でるとそのまま寝室から出た。



 調合をしていると日々の鍛錬を終えたタリスとパステル、クウとエンが来た。リムとコクは別の所で何かをしているらしい。


「マスター、ゲーム機を買って!!」


 タリスがそんな事を言ってくる。娯楽が足りないのだろうか。


「ん?突然どうしたんだ?」


 そもそもゲーム機なんてどこで知ったのだろうか。元の世界では良くやっていたが、今はそこまでやりたいとは思わない。


「掲示板で聞いたの。皆で出来るのがあるんでしょ?」


 仲間同士の交流の為には良いのかもしれない。探してみるとするか。


「解かった。ちょっと調べてみるよ」


 そう言ってコタツから出るとパソコンへと向かった。




(ゲーム機ねぇ……そんなものまであるとはここの管理者は何をさせたいんだろうな)


 売買リストの嗜好品を選ぶ。中にはゲーム機とソフトの欄があった。折角だし、ここに来て出来なかった新作はないかな、と調べてみると殆どのゲーム機が売り切れになっていた。考える事は皆同じらしい。


(え?これって売り切れあるの?)


 本当に管理者が作っている説が浮上してくるが、きっと気のせいだろう。そう思うことにした。


「んー、残っているゲーム機はフ○ミ○ン、メ○ドラ○ブ、P○エン○ン、S○Cかどれにするかな」


 俺がゲームを始めたのはプ○ス○からだ。正直その前の世代の機種は良く解からない。有名所はフ○ミ○ンとかS○Cだし、それを選ぶと、箱で出てきた。


「次はソフトか。こればかりは調べるか聞いてみないと解からないな。雑談スレで聞いてみよう」


 俺は聞く為に掲示板を開く。雑談でいいか。


---------------------------------------


雑談 part245


144 名前:名無しさん

すみません

フ○ミ○ンとS○Cを買ったんですが

何かお勧めのソフトってありますか?


145 名前:名無しさん

た○しの挑○状


146 名前:名無しさん

い○き


147 名前:名無しさん

ほし○みる○と


148 名前:名無しさん

重要なのを忘れるなよ

ス○ラ○カー


149 名前:名無しさん

トラン○フォー○ーは出オチだったよな


150 名前:名無しさん

解かりました

それを買ってみますね


151 名前:名無しさん

おい、やめろ


152 名前:名無しさん

あ、S○Cのソフトで皆で楽しめるのって何かありませんか?


153 名前:名無しさん

ド○ポン


154 名前:名無しさん

解かりました

探してみます


----------------------------------------


 俺は掲示板を閉じると、言われたソフトを探してみる。全部あったので購入しておく。パズルゲーがなかった気がするのでテ○リスだけ買っておく。これなら外れは無いと思う。


 俺はゲーム機とソフトをもってコタツへと持っていく。使い魔たちはその機械を見て目を輝かせている。俺も初めてゲームをやった時はこんな感じだったのかもしれない。


ゲームの内容には触れません。


この中で半分以上をやったことありますが

子供の頃だと意外に頑張ってやりますよね。

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― 新着の感想 ―
PC用のゲームはないんかね 今さらモザイク付きには戻れんか
[良い点] 掲示板のノリは、毎度楽しませてもらってます。 [気になる点] ネクさんは、受肉されないのですかね? [一言] 星をみるひと、なつかしい。クソゲーながら、ハマる人はどっぷり浸かるゲームでした…
[一言] マリオとかドラクエとかもっと良いゲームがあっただろうに……
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