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VRMMOに男の娘が挑む  作者: 白夜の桜
のんびり、ほのぼの、癒しを多くしたい!
86/604

ミリカはヒロイン?

「はえ………」


「えっ…………」


二人は固まった。

それから暫くの間、固まっていたが、


「「えぇぇーーーー!!!」」


家の中に、二人の叫びが響いた。


キィーーーー!


「うぅ………」


近距離から聞いてしまったお婆さんは気絶してしまった。


「おば、お婆ちゃーーん!!」


「あっ!大丈夫ですか!」


二人は気絶したお婆さんに近づき左右で別れて肩を揺らした。


「うぅ…………っ!」


揺らされたお婆さんは、気持ち悪さから目を覚ました。


「あっ!目を覚ました!」


「だ、大丈夫ですか!」


目を覚ましたお婆さんを見た二人は、揺らすのを止めて、話し掛けた。


「?……………!」


意識が混濁していたお婆さんだが、少しして思い出した。

思い出したと同時に、


「アンタ達、そんなに行きたいんだねぇ」


ガシ


そう言って、二人の肩を掴んだ。


「ふぇ?」


「へっ?」


二人は、お婆さんの言葉に理解が追い付かず。

変な声を出していた。


「やる気も十分みたいだから、送り出すよ」


お婆さんは、二人の変な声を了解と無理矢理、受けとり。

送り出す準備に掛かった。


「魔力よ、ワタシの指示に従え。時空魔力に変換。二人を運べ……転送」


「ま、まっ………」


「何………」


二人は言葉を言い掛けたと同時に、転送されてしまった。


「ふぅー、久しぶりに使ったが、まだまだ、大丈夫みたいだね」


二人の居た所を見ながら、お婆さんは言った。

__________________


「待って!」


「何これ……」


二人が言い終わると、目の前には桃色の花が咲き誇っている場所に居た。


「こ、ここって………」


「私が迷った時に見つけた…………」


呆然と呟いた二人の頭に浮かんだ言葉は、一致した。

つまり、


「「幽幻草の群生地帯だーーーー!!!」」


そう、原因たる場所に放り込まれた事に気づいたのだ。


「どどどどどうしよう!」


ミリカは恐怖していた。

幽幻草の近く、つまり、オバケがいるからだ。


「だ、大丈夫!私が居るから!」


女の子は怖がっているミリカを見て、保護欲?が刺激された。


(私だけは怖がっちゃ駄目だ!)


心の中で自分を奮い立たせあ女の子はミリカの両手を掴んで、


「私がアナタを守ってみせる!」


騎士のような宣言をした。

間近で言われたミリカは、キリッとした女の子に、頬を赤く染めた。


「あ、ありがとうございますぅ……………」


恥ずかかったミリカは、女の子から顔を反らしてお礼を言った。


「うん!安心してね!」


ミリカが恥ずかしがっている姿を見た女の子は、殊更、護ろうと思った。


「はぃ………」


優しく、力強い声で言われた言葉に、ミリカは照れながらも返事をしようとしたが。

チラッと見えた女の子の笑顔にミリカはトキメイてしまい、小さく返事をしてしまった。


「よし!そうと決まればー!」


女の子は立ち上り、幽幻草を見据えた。

その時に、ミリカから手が離れた。


「あっ………」


ミリカは離れて行く手を見て、不安と名残惜しさを感じた。


(もう少し、手を掴んでいて欲しかった)


そう思いながらも、ミリカは立ち上った。


「私も戦います!」


(私が脱出したいのに、他の人任せは駄目だ!)


ミリカの中にも恐怖では無く、勇気が灯った。


「でも………うん!一緒に頑張ろう!」


女の子は止めようとしたが。

ミリカの炎が灯る瞳を見て、認識を変えた。


「はい!」


ミリカは幽幻草を見据えながら、力強く返事をしたのだった。

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