テンプレの建物
バタン
「わぁ!凄い……」
ミリカは入ってすぐ、ある物に驚愕した。
「おや?ここは、初めて来たのかな?」
その声を聞いて来たのか、この場所で働いてる人が来た。
「ええ、頼みたいことがありまして」
ミリカは返事をしながら、その男の人に顔を向けた。
びくっ!
「も、もしかしてだけど……浄化のお願い?」
神父は、びくつきながらミリカに問いかけた。
「よく分かりましたね?」
首を傾げて、神父に問い返した。
「不気味な仮面を見れば誰だって分かるよ」
〈ふっ、カッコいいと言え〉
神父の言葉に、復帰した仮面は上から目線で言った。
「ですよね。それで、浄化は出来ますか?」
勿論、仮面の声はミリカとアウル以外に聞こえないので、ミリカは無視したが。
ミリカの問いに、神父は少し考え、
「出来る、出来ないで言えば、出来ないね」
〈当たり前だろう。強者たる俺様を浄化出来る者などいない!〉
神父の言葉にミリカは、
「そうですか………違うお仕置きにするしかないわね」ボソ
残念な気持ちになりながら、新たな案を考え始めた。
〈ひっ!ミリカよ!そそそれよりも、美味しいお店を見つけたのだ!そこに行かないか!〉
仮面は勿論、ミリカの小さい声で言った言葉が聞こえていたので、必死に思考を反らそうとするが、
「ぁのー」
「ふふ、これは良いわね」
ミリカに聞こえておらず。
良い案が思い付いたのか、笑っていた。
「あのー」
〈ひぃ!背が!俺様にない筈の背が!ゾワッ!っと何かが走ったぞ!ミリカ!それだけは止めろ!〉
仮面は、先程以上に、必死に止めようとしたが、
「大丈夫よ。死にはしないわ」
小さく、しかし、確実に恐ろしい事が待っていると言葉で言った。
理解できた同時に、仮面は最後の切り札を切った。
〈貴様を乗っ取ってやる!〉
先程、失敗したばかりの方法をもう一度やる。
仮面に、反省の二文字が無いのだろうか?
「はぁーー」
ミリカは溜め息をつかざる得ない。
その時、
「あの!」
真正面から声を掛けられた。
「ひゃ!」
びっくりした私はつい、悲鳴を上げてしまった。
「す、すみません!」
声を掛けた神父さんは、慌てて驚かせた事を謝った。
「だ、大丈夫です。それより、無視してしまってごめんなさい」
胸に右手を当てながら頭を下げて謝った。
〈くっ!後、少しー……〉
「いえ!此方こそ、驚かせてしまったみたいですみません」
神父さんも、頭を下げて謝ってきた。
「いえいえ!それよりも、頭を上げてください!」
私は、慌てて体勢を戻して。
両手を左右に振るって、頭を上げる様に言った。
「分かりました」
〈なっ!弾かれた、だと………〉
神父さんはそう言って、頭を上げてくれました。
「ホッ。それより、声を掛けた理由を話してもらっても良いですか?」
私は気になっていた事を聞いた。
「あぁ、それはですね。浄化は無理ですが。外すのは可能な事を伝えたかったんです」
神父さんが教えてくれたのは、とっても良い情報でした。
〈ふふ、俺様を取れる?はっ!舐めるな!〉
「えっ!本当ですか!」
私は嬉しくて、神父さんに近づいて聞き返した。
「ひっ!……え、えぇ、本当ですから。少し離れて貰っても良いですか?」
神父さんは、少し体を引きながら、私にお願いしてきました。
「あっ!……すみません」
神父さんが引いた理由を思い出した私は、慌てて離れました。
「すみませんね」
「いえ、不気味な見た目なので仕方ないと思います」
〈ミリカよ、俺様の何処が不気味だと!〉
ピキ
神父さんの謝りに、私はそう返した。
「そう言って頂けてありがたいです。それよりも、仮面を外しますか?」
神父さんから、嬉しい提案をしてくれました。
「良いですか!」
〈ミリカ、貴様バカか?俺様を外すなぞ。愚の骨頂!〉
ピキピキ
ミリカは両手を胸の前で組んで、喜びを表した。
「えぇ、その仮面を付けたままでは困ると思いますので」
〈困るだと……まさか!人気すぎて囲まれてしまうのか!〉
ブチ
「黙っていてちょうだい?」
仮面の言葉に、怒りが爆発したミリカは、とっても低い声で言った。
びくっ!
「ひぃ!すみませーー!!」
神父は、直角90度に腰を折った。
〈わ、悪かったから!元に戻ってくれーーー!!!〉
仮面は叫んだ。
ピキピキ ブチ!
「黙って欲しいと言ったのよ?」
ミリカの静かな怒りは、限界まで溜まってしまった。
その結果、
威圧が周囲に放たれた。
「すみませんで、した……」
バタン
医者は倒れ付し、
〈あぅ、あぅ~~~!〉
カラン カラン
仮面は幼児退行して、ミリカから外れた。
仮面を外したくて登場させる。
変な理由だと思われても構わない!
仮面をつけてると、余計な事を書かないといけない事に比べれば!




