犯人発見!
今回はイマイチな出来になりました。
それでも読んでくれる方、ありがとうございます。
夜中。
目を覚ましたミリカは起き上がり。
ゆっくりと部屋を出て。
音を出さないように忍び足で宿屋の外へと向かった。
ゆっくり、ゆっくりと忍び足で。などと思いながら慎重に宿屋の出入り口へと近づいていた。
だが、そこに最後の壁が待っていた。
(う、うそでしょ!ドアに鍵がかかっているなんて!)
ミリカはそう思うが。
鍵をかけないのは泥棒に入ってくれ、っと言っているようなもの。
鍵をかけるのは当たり前。
そんな簡単な事実に気づくこと無く。
どうしようか悩むミリカはついに、解決方を思い付いた。
(そうです!女将から鍵を借りればいいのです!)
ただの、盗っ人である。
流石に、ダメだと思ったのか。
今まで、喋らなかったアウルが話し掛けてきた。
「『ご主人、流石にそれはダメです。部屋にある窓から出ましょう』」
そう小さい声で諭し、新たな案を出した。
アウルの言葉で冷静になったミリカは、その案にすることにした。
「そ、そうね。先程までは冷静じゃなかったわ。諭してくれてありがとう、アウル」
「『気にしなくて大丈夫です。それより行きましょう』」
アウルにそう言われて、また、忍び足で部屋へと戻り窓から出ようとしたが。
「あ、あの、アウル。この高さから降りるの?」
「『そうですよ?他に方法があるのですか?』」
「無いですけど。この高さは流石に、危ないと思うのですが」
「『大丈夫!ご主人ならこの高さ位、余裕ですよ!』」
「どこからくるの、その信頼」
「『ご主人、そんなことを言ってる間も事件が起こっているのですよ。こんな所で足止めされていたら事件が解決しないですよ』」
「うぅ、そうね。事件を解決するためにも。ここは覚悟を持って飛び出すしかないわね」
小さな声で話し合い、覚悟を決めてミリカは窓から飛び出した。
トン
地面とぶつかった音が小さく響いた。
地面に降り立ったことを音で確認し、目を開けた。
「ほ、本当に、余裕で降りれた」
怪我をするんじゃないかと不安だった、私でしたが。
アウルの言う通り、余裕で降りれた。
私、確か防御が21でしたよね?21もあればこれくらい余裕なのかしら?そう考えていると、アウルが話し掛けてきた。
「『ご主人、考え事をしてる場合じゃあないですよ。事件を解決するんじゃあなかったんですか?』」
そう言われて、本来の目的を思い出した。
「そうだったわね。早速、幼女事件を解決しに向かいましょう」
「『はい、解決しましょう』」
小さな声で話し合いながら、事件が起こっている場所を探しに向かった。
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私が事件が発生してる場所で見たのは。
幼女が列を成し、どこに向かって歩いている所だった。
これが幼女事件。
確かに、幼女たちの目が虚ろで不気味ですね。
証言者が操られていると、言ってたのも分かります。
そして必ず、幼女たちが向かっている場所に犯人はいる。
ですが、一つ気掛かりなのが。
証言者が言ってましたが。
気付いたら気絶していた、っと言う情報。
いったい誰が、どうやってやったのか。
そこが気になります。
それ次第では、私も気絶させられる可能性があります。
それが分からない以上は、今日は引き下がるべきか。
そう悩んでいましたが。
「『ご主人、事件を解決しに来たんじゃなかったんですか?』」
アウルにそう言われて。
私は弱気になっていたことに気付いた。
何をこんなに弱気でいたんだ!解決してみせるって宣言したんなら!解決してみせろ!
そう自らに発破をかけて、覚悟を決めた。
「ありがとう、アウル。お陰で、覚悟が決まりました」
「『どういたしまして、です。ご主人』」
「ふふ、行くわよ!」
「『はい!』」
そうして、二人は解決に向けて動き出した。
だが、覚悟を決めたはいいが。
一向に気絶することもなく。
順調すぎるほど順調に、犯人の家についてしまった。
「何もなかったわね」
「『そうですね。あっ!ご主人、幼女たちが犯人の家に入って行ってます。ご主人、この流に乗って潜入しますか?』」
「えぇ、潜入します。絶対に犯人の証拠を掴んでみせます」
宣言をして、私は幼女たちの流に乗って犯人の家に入って行きました。
家の中は以外と落ち着いた雰囲気ですね。
幼女を操っている犯人の家だとは思えませんね。
!ま、まさか。元の家主を殺して手に入れたのではないでしょうか。
それならこの落ち着いた雰囲気も分かります。
幼女を操っている犯人が、家具などの調度品のセンスがあるとは思えませんから。
ミリカが、犯人に対して勝手なる人物像を抱いている間に、幼女たちが目的の部屋へと着いた。
そこは更衣室みたいな場所だった。
いや、まさしく更衣室だ。
そこで、幼女たちはそれぞれ別れて、着替え始めた。
流石に、幼女とはいえ、女の子の着替えを見ている勇気は無かったらしく。
ミリカは背を向けて目を瞑った。
しかし、着替えの音が聞こえてきて慌てて耳も抑えた。
それからどれくらいたっただろうか。
目を開けるとそこには誰も居なかった。
私はほっ、っと安心すると共に。
幼女たちがどこに行ったか分からなくなってしまった。
どうするか悩んだが。
せっかくここまで来たから、覚悟を決めて探しに行くことにした。
更衣室を出て。
誰にも見付からないように、っと願いながら慎重に家の中を探した。
すると、何処からかこんな声が微かに聞こえてきた。
「ほらほら、気持ちいいんでしょ!」
「はぁはぁ、はひぃ!気持ちいいです!」
「もう!そんなに叩いてばかりじゃダメだよ。お兄さん、私が頭を撫で撫でして上げる」
「はぁ!もっと!頭を撫でて!」
っと声が、目の前の通路の奥から聞こえてきた。
それを聞いた私は何故か、行きたくないと思ってしまった。
うぅ、行くのが恐い。
何か、知ってはいけないことを知ってしまいそう。
でも、この先に居ることは間違いない。
覚悟を決めて行くしかないか。
事件解決のため!
覚悟を決めてミリカは、微かに聞こえてきた部屋へと向かって歩いて行った。
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私が部屋に着く頃には、部屋の中からの声が丸聞こえだった。
その話を聞いてさらに入りたく無くなってしまったが。
覚悟を決めて入った。
ガチャ
部屋へと入って見たものは。
半裸になった美青年が罵られて喜んでる光景。
先程見かけた幼女たちが様々な服を来て、美青年を罵ったり、甘やかしたりしてる光景。
私が入ってすぐ思ったのは、
事件を解決しに来て見つけたのが、人の性癖を知るなんて思うはずないでしょう!
だった。
その考えていた時だった。
美青年が私を見付けた。
「おや?そこにいるのは誰だい?」
罵られながら、冷静に聞いてきた彼を見て。
私は、引いた。
それを見ていた彼は。
「ッ!す、素晴らしい」
いきなり恍惚とし始めた彼を見て私はさらに引いた。
もう、頭の中は事件を解決する。
なんて考えは消えていた。
「何が素晴らしいかは分かりませんが。貴方が幼女事件の犯人でいいのですか?」
この状況を見たら間違いではないが。一応、聞いときますか。
「うー!素晴らしい!その、冷めたひ、と、み。素晴らしい!!はぁ、はぁ」
「質問に答えて下さい!」
「はぁはぁ、その通り。私が幼女事件の犯人だ」
「やはり、そうですか。では、捕まえさせてもらいます」
「そうはさせるか!せっかく完成させた魔術で楽しんでいたんだ。君も、私の魔術で操ってあげるよ!」
「魔術!貴方もしかして、この街一番の魔術士!」
「?よく、分かったね。褒めて上げるよ。だから、さっさと操つられてくれ!」
「誰が!操られてやるもんですか!」
「君、なかなか強情だね。でも、いつまで持つかな?」
「だったら、その前に倒せばいい!」
私はそう言ってから、幼女事件の犯人に向かって突撃して行った。
「バカな!操魔術をくらってもそこまで動けるのか!」
犯人は驚愕しつつも私の攻撃を避けようとするが。
私の職は魔物の使い。
ならば、戦い方も違う!
「がっ!な、何が起こった?」
横腹を斬られながらも、疑問を口にした。
答える義務は無いけど、今回は特別に教えることにした。
「私の職は魔物の使いよ」
そう教えて上げると。
「そうか、そう言うことか」
納得した。っと顔に出ていた。
何故かは分からないけど。
「そんな簡単に納得するの?」
「それは…いや、いつかは分かるだろう。それよりも、私を捕まえないのか?」
「勝手に自己完結しないで!後、そんなあっさり捕まるの?」
「うん?そんなの決まってるだろ」
「何故?」
「流石に、楽しみのためとはいえ。街に迷惑をかけすぎた。後、そろそろ止めようかと思ってたところだったからちょうど良かったってのもある」
「そう。意外と街思いなのね」
「そうだね。確かに街思いかもね。昔は違ったけどね。年は足りたくないもんだ。君が捕まえにこなかったら。このまま事件をうやむやにするつもりだったけどね」
「うわ、最低」
「うぐっ!辛辣だね。でも、早く捕まえなくていいのか?」
そう言われて彼を見ると、傷が治りかけていた。
「ッ!捕まえさせてもらうわ」
「どうぞ」
捕まえた後、彼に幼女達を帰して。っと指示し。女性冒険者達は何処に居るのか聞いたら。
「あぁ、彼女達なら牢屋で眠らせているよ」
そう言ってきたので案内させて、女性冒険者達を起こした。
その後、彼女達に手伝ってもらってギルドに報告と犯人を突きだした。
ギルドや街人たちは大いに驚いた。
この街一番の魔術士が事件の犯人なのだから。
だが、犯人が分かり。街人たちは安心し、いつもの活気が戻るぞ!と喜んでいた。
私はギルドにも助けた人たちと街人たちに感謝されながら街を出たのだった。
あの魔術士が使った魔術の説明。
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操魔術
天才と呼ばれた魔術士が、長い年月と才能を代償に編み出した魔術。
そこに含まれているのは。
魅了魔法、操魔法、精神魔法、洗脳魔法、幻惑魔法
等の人を操る魔法が入っている。
この魔術は人を変える力を持つが故に、大きな代償が必要である。
その代償の大きさは、求める力次第によって変わる。
天才魔術士は、いや、魔術導士はこの力を己の欲望に特化させたお陰で代償が少なかった。
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