美しい国
美しい国。
大陸の最南端に位置し、わざわざ足を延ばさねば訪れる者もいない国。
他国と交易などなくとも自活できる国。
王が統治してはいるものの、貴賤問わず平穏で豊かな国。
人々は清潔な衣服に身を包み、住む場所を追われる事もなく、飢えに苦しむ事もなく、常に笑顔を浮かべている。
そんな豊かで美しい国に、一人の冒険者が訪れた。
関所の兵士は久々の来客に驚きつつも、美しい笑顔を向けて冒険者に声を掛ける。
「ようこそ、『美しい国』へ。この度は、観光ですか? 移住ですか? 」
「観光……もし、住みよければ移住も考えている」
これまでにも、同じような理由でこの地に訪れて来た者は多い。
兵士は、淡々と作業を進める。
「承知いたしました。では、こちらの規約に目を通し、署名をお願いします」
「うっ、これ全てに目を通すのか?! 多すぎだろっ」
兵士が差し出した書類は30枚。
多すぎると言われれば、そうかも知れないが目を通しきれない量ではない。
「軽く目を通すだけで構いませんよ。この国の成り立ちが記されているだけですからね。但し、最後の2枚は観光する際に気を付けて頂かねばならない規則や、移住する際に守っていただかねばならない規則などを記しておりますので、じっくり目を通す事をお勧めいたします」
冒険者はうんざりしながらも渋々目を通し始めた。
途中、兵士が椅子に座る様進めてくれたので、そこへ腰かける。
「(ふぅ……こんな分厚い書類に軽くでも目を通してられるか。どうせ、書いてることは他の国と変わらないだろうしな)」
一国に留まる冒険者もいるが、様々な国を渡り歩く冒険者もいる。
この冒険者は様々な国を渡り歩く方の冒険者だった。
「目を通したぞ。ここに署名をすればいいんだな? 」
冒険者が署名欄をとんとんと叩き、兵士に確認を取る。
「あ、もう読まれたのですね。はい、ここに署名して頂ければ入国手続きは完了でございます」
「ここだな」
兵士が指差した箇所に署名し、入国許可証を受け取った冒険者は重厚な門の傍に立った。
すると、どういったカラクリなのか。
パンパカパーンという楽器の音と共に門が開くと、見目麗しい住人達が一斉に並び立ち冒険者に笑みを浮かべているではないか。
呆気に取られている冒険者の前に、一際美しい貴婦人が、一歩前に躍り出て挨拶を述べる。
「ようこそ! 我が『美しい国』へ」
「あ、ああ……」
これまで、これ程の歓迎を受けた事がなかった冒険者。
頬が上気し、貴婦人の美しさに気後れする分も相まって、言葉を紡げずにいる。
「宜しければ、私が宿の手配をした後、名所を案内いたしますが、いかがいたしましょう? 」
美しい貴婦人の問いかけに冒険者は頭を振る。
「貴女のように美しい人に案内されるのは光栄ですが、何分私はしがない冒険者。出来れば、一人で見て回りたいのです」
冒険者は上ずった声のまま、貴婦人にそう告げた。
「まぁ、ホホホ」
貴婦人は、口元に手をやり上品に微笑む。
冒険者は貴婦人のその姿を見て、益々顔が赤くなる。
「(住人達も美形ばかりだが、この女は一際美しい。肌は張りがあり透き通る様に白く、シミ一つ見当たらない。宝石のように澄んだ瞳は見詰め続ければ吸い込まれてしまいそうだ。髪は艶よくしなやかで、極上の絹織物のようでもあるし、動くたびに甘い香りがする……こんな極上の女に案内など頼んだら、依頼遂行━━観光どころではないだろう)」
そんな心情を知ってか知らずか、貴婦人が冒険者の手を包み込む様に重ね。
「それでは、私共は戻りますので、ごゆるりとご観光くださいね。もし、何か困った事があれば、道行く人に尋ねて下されば、良きよう計らってくださいますので、ご安心を」
と、告げる。
「へぇ……ええ、わかりました。では、もし、困った事があれば道行く人に尋ねてみる事にします」
「ええ、ええ。是非そうなさってください。この国の人々はこの街の中のように、内面も美しい者達ばかりですからね。ホホホ」
貴婦人が妖艶に微笑むと、冒険者の喉が鳴る。
「あ、そ、その。で、では、もう行きますっ」
咄嗟に、貴婦人の手を払い、冒険者は逃げる様に街の中へ向かう。
その冒険者の背を見つめ、出迎えに集まった住人達が美しい笑みを浮かべ手を振っていた事に気付かずに。
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「ふぅ……ここまで来れば、一安心か……いや、なんで俺は逃げたんだ?! 」
商店街まで走って来た冒険者は足を止め、ふと自身の行動を思い見た。
冒険者は美しい貴婦人を前にして、鼓動が激しくなり息苦しさを感じて逃げたのだと思っていた。
思っていたのだが、何かスッキリしない。
「まぁ、いいか」
考えるより、行動する方が性に合っている冒険者は小さな違和感を遠くへ押しやり、商店街へ視線を向けた。
白い雑貨に真っ白な衣服が冒険者の目に留まる。
「…………そうか。白、白だ。石畳、建造物、住人が身に着けている物全てが白で統一されている。さすが草花に至っては色とりどりだが……いや、白い花が多いな」
ほぼ真っ白で統一されている街の中で、白以外の物がないか辺りを見渡すも、街路樹の緑と花壇の緑以外は何も見当たらない。
さすがに、食べ物は白くないだろうと、飲食店に目を遣ると。
「白いパンに、白いシチューあります?! 」
冒険者は黒っぽいパン以外見たことがなかった。
シチューにしても茶色い見た目のものしか知らない。
その為、口に出すほど驚いてしまったのだ。
その他に白いチーズケーキに白いクッキー、白鶏の串焼きなどと謳っている物もある。
「(ここまで徹底して白を主張されると、狂気を感じるな……さっき、逃げ出してしまったのはこのせいだったのか? )」
「おや、旅人さんかい? 良かったら一つ食べていかないかい? 」
呆然と佇む冒険者に、屋台で串焼きを売っているおばさんが声を掛けた。
「あ、いや━━グゥー」
断りの文句を言い終える前に、冒険者のお腹の虫が盛大に鳴り響いてしまう。
冒険者は軽く赤面した。
「ハハハ。遠慮しなくてもいいんだよ。まずはお試しで食べて貰って、気に入ったら買っておくれ」
「ハハ、では、一ついただきます」
手渡された串焼きを一瞥し、「(これも白いな。白鶏というやつか……まぁ、毒ではないだろう)」盛大に頬張った。
「っ! 美味いっ! 肉汁が後から後から溢れ出てくる。それにこの程よい塩加減にピリッと辛いスパイスが絶妙だっ」
「そうかい、そうかい」
屋台のおばさんは、気を良くしたのかニコニコ微笑んで、
「ささ、これも飲んでみておくれよ」
カップに注いだ白い飲み物を手渡して来る。
「これは? 」
冒険者が問う。
「これは、ミルクで作った酒だよ。酒精も強くないし、うちの串焼きと相性抜群なんだよ。それとね、それを飲み続けると、肌の調子も良くてね。……旅人さん、あんた、私がいくつくらいに見える? 」
女性にそう問われると、思ったより5歳は若く告げた方が良いと教わっている冒険者。
その助言の出所は、この冒険者のかつての友。
女性遍歴が凄まじい者だった。
「女性の年齢を当てるのは不得手なんですが……30歳くらいですか? 」
すると、屋台のおばさんは、大業に笑いこう告げた。
「いくら何でも、30歳とはね。ハハハッ、ああ、可笑しい。私は、こう見えて60歳なんだよ。驚いたかい? 」
屋台のおばさんの衝撃的な告白に、冒険者は驚愕した。
開いた口も塞がらず、おばさんの姿に見入っている。
「その肌の艶、皺の無さで60歳?! しかも髪は艶やかで白髪の1本も無いではないですかっ」
謀っているのではないかと思い、冒険者は厳しい口調で言い放った。
「そうさね。この若々しさは、このミルク酒を毎日欠かさず飲んでいるお陰なんだよ。だから、あんたもお飲み。旅で疲れているのか、若いのに肌が荒れているよ」
屋台のおばさんは諭すように、優しい口調でそう告げるとミルク酒を再度勧めてくる。
この『美しい国』は大陸の最南端。
わざわざ足を運ぶ者も居らず、行商の馬車に便乗する事もかなわず。
冒険者は徒歩で、碌に食べず、碌に寝ずのまま、必死になってやって来たのである。
それゆえ、疲労困憊な形相になってしまっていたのだが、冒険者という職業柄。
男と言うのもあり、肌が少々荒れようが気にする事はなかった。
「(男の肌がツルツルになったところで誰が得するんだ? )」
「疲れも取れるよ。あんたは体力が資本の職業だろ? 」
屋台のおばさんはもう一押しとばかりにそう言った。
「それじゃあ、1杯だけいただきます」
「ああ、遠慮せず、ぐっと飲みなさい。そして、飲み終えた後は『ご馳走様』って言うんだよ」
「? (ああ、ただで頂くのだから『ご馳走様』なんだな)はい」
冒険者がミルク酒をゴクリと飲み干す。
酸味と甘みのバランスが丁度良く、酒精があるとは思えないほど軽い飲み口。
「ああ、美味しい……なんて爽やかな飲み物なんだ。全身に染み渡る……ありがとう、おばさん。ご馳走様でした」
感極まったという口ぶりで、冒険者が感謝の意を述べた。
ほんのり、目元が潤んでいるのを見ると本当に口に合ったのだろう。
「気に入ったかね。うんうん、肌の艶も増してるよ。ほれ、自分で触って確かめてみたらどうだい? 」
屋台のおばさんが軽い口調でそう言うものだから、冒険者も自分の頬を撫でながら軽く答える。
「さすがにそこまでの即効性はありませんよ。っ!!! へ? モチモチ?! 」
冒険者は両手で顔を撫でつけた。
触っても触っても、べたつき一つない。
この国に来るまで伸ばしっぱなしだった髭すらない。
指で押すと、ポーンと押し返すような弾力さえもある。
まるで赤子の肌。
「嘘だろ……たった一杯のミルク酒でこれほどの効果があるのか……お、おばさん」
「なんだい? 」
「この国の人は、このミルク酒を飲むから美しいんだね。これを、余所の国に━━」
冒険者がその先を言う事は無かった。
おばさんは屋台の仕事に専念し、客を捌きだしたのだ。
「(いつの間にこんな行列が出来たんだ? )」
一気に押し寄せて来た客に押し出された冒険者は、不可解ながらも立ち去るほかなかった。
冒険者は、再び歩きだす。
白い建造物を眺めながら、ゴミ一つ落ちていない道を歩く。
何故だか、噴水の水までが白い。
「白に拘り過ぎだろ。ああ、ちくしょう! あっ、そうだ」
冒険者はそう呟き、薄暗い路地へと入っていく。
観光目的の街は、目立つ部分だけを綺麗にしている事が多い。
観光客が足を踏み入れない場所━━路地や街はずれなどは、ゴミ溜めになっているか、貧困に喘ぐ層で埋め尽くされているはずだと、冒険者は推測したのである。
しばらく歩くと、人影が冒険者の目に留まった。
「おやおや。いいカモだ」
冒険者は人の悪い笑みを浮かべ、人影に向かって歩きだす。
そして、人影に向かって口を開いた。
「ここまで旅をしてきたせいで、懐が寂しんですよ。少し恵んでもらえませんかね」
冒険者は醜悪な笑みを浮かべてはいるものの、声色は悲し気だ。
ゆえに、人影━━男性はゆっくり顔を上げてニッコリ微笑むと。
「お困りのようですね、少しで宜しいのでしたら分けて差し上げましょう」
━━ドガッ!!
「グホッ!! て、てめぇ、何しやがるっ」
鈍い音と共に冒険者の呻き声と叫び声が路地裏に響き渡った。
その声を聞きつけ、ガヤガヤと人が集まり出して来る。
「おやおや、お口がよろしくありませんね。この国の者は穏やかに話し、困っている方に手を差し伸べねばなりません。ですから、貴方のお困りの部分を解決して差し上げるのです」
男はそう言って、冒険者を再び殴った。
「ゲホッッ! きさまっ、俺を怒らせてただで済むと思うなよっ」
男は口元に指を立て、静かにと囁いた。
そして、男は冒険者の懐を探り、金貨袋を取り出したのである。
「ほら、見つかりましたよ」
「きさまっ。それは俺んだろうがっ。返しやがれっ」
「おやおや、人聞きの悪い。取ったりしませんよ。これは貴方の物ですからね」
男は冒険者の所持していた金貨袋を開き、中身を確認する。
「ふむ、これだけあれば、1年は遊んで暮らせますね。どうぞ、お受け取り下さい」
そう呟き、男は冒険者に金貨袋を返したのである。
奪う様に、金貨袋を取り返した冒険者だが、その顔は憤怒に塗れている。
冒険者がギリリと歯を食いしばり、拳に力を籠め殴りかかろうとした瞬間。
「あれぇ? さっきの旅人さんじゃないか。どうしたんだい? こんなところで」
先ほど世話になった屋台のおばさんが話しかけてきた。
その他にも、大勢の人間が集まってきている。
これだけの人数の前で自身が行った事、返り討ちになった事などがバラされでもしたら、この国から出て行かねばならない。
冒険者はチッと舌打ちし、拳を緩める。
「なんでもありませんよ」
冒険者が素っ気なく返すと、代わりとばかりに男が口を開く。
「皆さん、私が説明しましょう。この旅人さんが懐が寂しいので、恵んでくださいと仰ったのです。ですから、私は旅人さんの懐事情の確認の為、金貨袋を開いて差し上げたのです。するとどうでしょうね。旅人さんは、我々が1年も遊んで暮らせる分の金貨を所持していたのです」
男が大業に言い放つ。
すると、盛大な拍手と共に歓声が響き渡った。
「きっと、旅人さんはお疲れの為、所持していた金貨袋が無いと思ったのかも知れませんね。皆さんも、よくありませんか? 鞄に入れていたはずの鍵などが行方不明になり、鞄をひっくり返したりすることが」
男がそう言うと、集まった観衆があるある、と頷く。
冒険者は自分が見世物になったような気がした。
だが、ここで否定も肯定もする訳にはいかない。状況が悪化するだけだ。
冒険者は男にのみ聞こえる声量で悪態を吐く。
にもかかわらず、男は微笑みを浮かべたまま、更に言葉を紡いだ。
「失敗はよくある事です」
男は皆に向かってそう告げたかと思うと、冒険者に向き直った。
そして、止めとばかりにこう言い放った。
「私にお礼を述べて下さい」と。
冒険者は、余りの悔しさに我を忘れ、押し殺していた感情が剥き出しになり、男にも観衆に対しても暴言を吐いた。
聞くに堪えないような暴言だ。
観衆は耳を塞ぎ、冒険者から目を背ける。
先ほどまで目を合わせていた男も、屋台のおばさんですら、目を背けている。
冒険者の顔が益々歪む。
「(カツアゲくらいでこんな騒ぎになるなんてな……)」
冒険者は自嘲するような薄笑いを浮かべた。
「ハハハハッ!! こんな国っ、クソくらえ」
冒険者が叫ぶと、観衆の視線が一斉に向く。
観衆は冒険者の豹変ぶりに、恐れているかのようでもあるし、安堵するかの様でもあった。
「お望み通り出て行ってやらぁっ! 」
捨て台詞を吐いた冒険者はこれ以上、この国に留まるのは無理だと悟った。
「(依頼は失敗か……これ以上、この国に留まる事は不可能だろう。美しい国の謎を調べてくるとともに、見目の良い人間を拉致するだけの簡単な仕事だったはずなのに……)」
鬼のような形相を浮かべたまま冒険者は観衆を押し退け、関所へと向かう。
時折、通行人が冒険者の姿を見て、悲鳴に似た声をあげるのだが本人はその事に気付いていない。
やがて、関所へと辿り着いた冒険者は、入国許可証を乱暴に返し、
「帰るから早くしろっ」
と、兵士に告げた。
兵士は、冒険者の姿を見て息を呑む。
「お、おお、お早いお帰りですね……」
「ああ」
冒険者は兵士を一瞥すると、小さく息を吐いた。
入国する際は、美しい笑みを浮かべていた兵士ですら、今は恐怖に怯えているではないか。
「(ハッ、交易がなくても豊かな国で、見目の良い人間ばかりだって聞いたから、わざわざ来たってのによ)」
冒険者は己の失敗を棚に上げ、心の中で終始悪態を吐いている。
「あの、もう少し滞在された方が宜しいのではありませんか? 」
冒険者を直視しないまま、関所の兵士がそう告げるも。
「これ以上、見世物にされてたまるかっ」
冒険者は声を荒げ、兵士を睨め付けた。
「そ、そうですか……では、お大事に」
兵士はそう告げると、受付の窓をぴしゃりと閉じてしまう。
「はんっ、何がお大事にだっ。くそったれがっ」
そう叫んだ後、冒険者は故郷とは別の国へ向かって歩きだす。
「前金はたんまり頂いているから、このまま国外逃亡だっ! ハハハ」
冒険者の笑い声が高らかに響き渡る。
冒険者は危険な家業である。依頼途中であれ、命を散らせてしまう者は少なくない。
冒険者は自由な家業である。何処の国へ行こうが、誰に咎められる事はない。
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美しい国。
大陸の最南端に位置し、わざわざ足を延ばさねば訪れる者もいない国。
他国と交易などなくとも自活できる国。
王が統治してはいるものの、貴賤問わず平穏で豊かな国。
人々は清潔な衣服に身を包み、住む場所を追われる事もなく、飢えに苦しむ事もなく、常に笑顔を浮かべている。
「あの旅人さん、大丈夫かね? 」
「あんな姿になってしまうと、何処の国に向かっても魔物と間違えられるんじゃないですか? 」
「関所を通る時、規約に目を通さなかったのかね? 」
「あれ程までの言葉を口にするくらいですし、しっかり目を通していなかったのでしょうね」
「それより。あんた。手が血塗れじゃないか。人を殺めたのかい? 」
「ああ。そうです。彼女が旅人さんの手を握って、微笑んでいたものですから。つい、カッとなってしまって……申し訳ありません」
「ハハハ、気にする事ないよ。誰しもカッとなる事の一つや二つはあるもんだ」
「そう仰って下さると、思っておりました。ありがとうございます」
「それじゃあ、皆で協力して埋めようかね。まだ一日一善を行っていない者は率先しておくれ」
『はい』
美しい国の規約。
この国に訪れた者は、住人に対し感謝を述べる事。
この国に訪れた者は、住人に対し笑顔を向ける事。
ただその二点を守りし者にだけ、美と移住する許可を与える。
移住に際しての規約。
この国の住人は、暴言を吐くことなかれ。
この国の住人は、一日一善を必ず行う事。
上記の事柄に反する場合、呪いによって身体共に醜く朽ちていくだろう。
但し、反省し上記の事柄を国内で遂行した場合のみ、呪いは鎮まり美は継続される。
美しい国━━別名、呪われた国。
署名━━━━




