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異世界の国々が驚いた異界国家日本は本当にすごーいデス~ネ。  作者: 伊達教宗
第27章 勇壮なる大行進と交流演習っ!!東京サミット国際合同軍事演習会っ!! 3
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348話 東京サミット国際合同軍事演習会っ!!! 51

アースティア暦 1000年・西暦2030年・8月28日・午前10時45分頃・アースティア世界・ユーラシナ大陸・ユーラシナ大陸東側地方・シベリナ王国連合・加盟国家・コヨミ皇国・コヨミ半島・コヨミ半島南部・南西国藩・南西諸島地域・嘉良見諸島・コヨミ皇国嘉良見諸島罪人刑務所・元相州国藩主・北条正成・受刑室にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 



 アースティア暦 1000年・西暦2030年・5月24日・国皇御前会議に措いて、コヨミ皇国内の講和派と主戦派、それに中立派を集め、国論を二分する大会議で決断されたのは、日本国を含めた地球転移国家諸国との国交樹立とあくまでローラーナ帝国と徹底抗戦を貫くと言うものに決まった。



 講和皇道派を主張し、その筆頭藩主家であった元相州国藩主・北条正成は、ローラーナ帝国との深い経済交流の繋がりから、何らかの形で自分が優位な取り引きをして居るのではないのか?と言う疑いから政治犯又は国家反逆罪の嫌疑が掛けられ、藩主と藩主家当主の座を剝奪され、南西国藩・南西諸島地域・嘉良見諸島・コヨミ皇国嘉良見諸島罪人刑務所へと収監されて居た。



 ローラーナ帝国・第三方面軍・帝国東方制圧軍総司令官である第五皇子・ゾイザル・セイダル・ローラーナを中心とした関係幹部らが、東京サミットが開かれたのは、自分たちローラーナ帝国と西方バルバッサ帝国同盟勢力が推し進めるなる武力世界制覇統一平定計画を阻み、その地位を陥れるれべく、シベリナ王国連合を中心とした反帝国同盟諸国が、国境紛争での係争海域を争う事に成った二ホン国及び地球海洋諸国連合同盟らが結託する為の国際会議であると断じた。


 そして、それを隠れ蓑にしたローラーナ帝国・第三方面軍・帝国東方制圧軍と司令本部拠点城塞・ローラーナ帝国領・シャッポロ属州領総督府を壊滅計画でも有ると見抜いたとも断じ、ゾイザルを中心としたローラーナ帝国・第三方面軍・帝国東方制圧軍総司令部幹部らは、それに対抗すると決めて独自の行動を開始する。


 それはギワザン准将やローラーナ帝国本国政府らが、反帝国同盟諸国並びに二ホン国及び地球海洋諸国連合同盟らに敗戦し、戦力と体勢の立て直しを優先命令が出されて居るのも関わらず、自分たちこそがローラーナ帝国を救い、ローラーナ帝国の崇高なる武力世界制覇統一平定計画を完遂させた英雄に成ろうと、コヨミ皇国・二ホン国殲滅作戦計画を推し進める事にしたのであった。



 そんな計画が推し進めて行く中で、ガイウスの計略をゾイザルに献じて、それを実行に移そうと、ローラーナ帝国・第三方面軍・帝国東方制圧軍司令本部とローラーナ帝国領・シャッポロ属州領総督府と繋がりの深いコヨミ皇国・反政府・反皇族の勢力と成って居る講和皇道派勢力に、コヨミ皇国の国家転覆計画を持ち掛けようとして居た。



 その計画の中心人物の一人と成り得ると目された講和皇道派を主張し、その筆頭藩主家であった元相州国藩主・北条正成は、世間では東京サミットが始まり、ローラーナ帝国が敗戦に次ぐ敗戦を重ね、近い将来はその野望を打ち砕くと言う噂話を嘆いて居た。


「くっ!!昨今は、一時の勝利の美酒に酔い痴れて、浮かれたバカ者どもの能天気な話ばかり、これでは折角のゾイザル殿下やローラーナ帝国・第三方面軍・帝国東方制圧軍司令本部とローラーナ帝国領・シャッポロ属州領総督府との講和条約締結の話がご破算になるではないかっ!!」



「どんなに踏ん張ろとも、ローラーナ帝国に勝てる訳がない。多少の不利な条件とごく一部の犠牲によって、自国が栄えられるのではあれば、良いではないかっ!!」


「下手に頑張った所で、大勢を犠牲にすることの・・・なんと愚かな事かっ!!」


「世界制覇を狙う大国の恐ろしさが分からぬ、コヨミ皇族一族と愚か者な皇王家臣団に藩主諸侯らも同罪だっ!!」


「全てを救うなんぞっ!!出来る訳がないっ!!」


「これまでの我らが推し進めて来た努力を無にする者共なんぞっ!!もう知った事かっ!!」と北条正成が吐き捨てた時である。



「全くその通りですな。」と呟く声が、断崖絶壁のコヨミ皇国嘉良見諸島罪人刑務所の中で、重罪人だけが押し込まれる受刑室庁舎の海側の壁際から・・・それは聞えたのであった。


「これは、これは、マサナリ様。随分と立派なお住まいでお休みの所を失礼いたします。」


「ローラーナ帝国・第三方面軍・帝国東方制圧軍司令本部付き・諜報部の密偵者か?」


「はい、此度はガイウスからの使者として参って居ります。」


「ガイウス殿?それで、わしに何の用向きだ。見ての通り、あの星都城の・・・・一門番侍に過ぎなかった力仁奴めに、何もかも奪われた上に、この様な牢獄に押し込められて居るがのう。」


 正成が言う・・・・・・『あの星都城の・・・・一門番侍に過ぎなかった力仁奴めに』と言う人物とは、現国皇である暦力仁の事である。


今は暦皇国の現国皇であり、その出自は地方出身の下級武士であり、その時の役職は星都城・通用門の門番侍を務めて居ただけのかなり低い身分で、妻と成った暦葛葉に見初められて、婿養子と成ったのである。


 最初から先祖代々の武家の最高位である藩主諸侯家である正成は、下級身分から皇女の手を借りて成り上がる事を良しとして居らず、況してやコヨミ女皇族の直系には代々超能力的な力が備わって居て、一般の国民には星読み巫女の力で政治・軍事・王族の事柄の全てを決められる事に不満を抱いて居た。


 講和皇道派勢力と言うのは、そう言った皇族の力を削いで、自分たち藩主諸侯と改革官僚勢力らが一丸となって国家の大事を取り仕切る地位を築こうとして居た者達なのである。



 しかしながら、コヨミ皇国の建国以来、コヨミ皇国政府は皇族と皇族を絶対視する藩主諸侯と尊王官僚らの勢力に独占されて来た為、絶えず政争状態が絶えなかった歴史を辿って来た。


 紅葉の母親である楠葉も、敵対派閥である講和皇道派勢力に自身の貞操を守るべく、お告げに従って、下級武士であり役職は星都城・通用門の門番侍を務めて居ていただけのかなり低い身分であった力仁を婿養子にしたのだが・・・・・最初の初夜で、楠葉はぞっこんに成っちゃった為、未だも力仁の事を尻に敷いて居ると言う訳であった。


「その事で、ガイウス様からご提案が御座います。マサナリさま、今こそ貴方さまが立ち上がり、コヨミ皇国を正しき姿に立ち返らせるべく、決起をなさいませっ!!」



「その為に我らは、ローラーナ帝国・第三方面軍・帝国東方制圧軍の常備兵力・50万人の総力を以ってして、 シベリナ王国連合を中心とした反帝国同盟諸国並びに二ホン国及び地球海洋諸国連合同盟軍らを打ち砕き、マサナリさまを皇都・星都市を開放し、コヨミ皇国を救った英雄にして差し上げましょう。」


「・・・・・・・良いだろう。最早っ!!手段を選んでは居れんっ!!コヨミ皇族一族と尊王諸国や官僚幹部ども横暴とバカさぶりには、ほとほと呆れて果てた。」


「コヨミ皇国にコヨミ皇族一族と巫女の血筋が有る限り、我らが表舞台で活躍する場所も居場所も無いのだっ!!喜んでガイウス殿の申し出を受け入れようっ!!」


「おおっ!!流石はマサナリさまっ!!良いご決断をなさいましたっ!!それでは計画が始まる直前に、我らがお迎えに参りますので、それまではご辛抱下さいませっ!!」と言う密偵は、ガイウスらに正成を始めとするコヨミ皇国・反政府・反皇族の勢力と成って居る講和皇道派勢力に、コヨミ皇国の国家転覆計画の参加を了承したとの報告に向かうのであった。


 それと同様に、北越国藩主・永尾憲重。岩山河内藩主・橋場吉秀。飛膳国藩主・龍泉寺貴信 (りゅうせんじたかのぶ)。比護国藩主・鍋嶋直美と言ったコヨミ皇国内陸北部地域の藩主諸侯らも同様の呼び掛けが為され、二つ返事で了承するのであった。



 東京サミット開催期間中に巻き起こった、打虎破ヶ原平原の戦いが、刻一刻と近づく足音が鳴り始めて行く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

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