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異世界の国々が驚いた異界国家日本は本当にすごーいデス~ネ。  作者: 伊達教宗
第10章 ブラキュリオス湖畔紛争 Ⅴ
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139話 激闘!セイジョン・ローグリア攻城戦 16

 アースティア暦 1000年・西暦2030年・6月19日・午前10時06分頃・アースティア世界・ユーラシナ大陸・ユーラシナ大陸中央地域・シベリナ中央地方・パイプ・ライン大河・パイプ・ライン大河中央流域地方・ブラキュリオス湖・アルガス公国・レジェンダリア州・レジェンダリア諸島・レジェンダリア諸島西部・セイジョン・ローグリア島・セイジョン・ローグリア城・セイジョン・ローグリア城周辺にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




 他の陸自車両部隊も撤退戦に奮戦して居た。


 その中の一つでも有る87式偵察警戒車隊も、敵歩兵部隊を止める為に、25ミリ機関砲で他の部隊の露払いをし、敵軍の将兵等を蜂の巣にして居る。


 本来は偵察用であり、武装は足止めと牽制するだけとは言え、今は火器を有する戦闘装備でもある。


 その連射される機関砲は、敵からすれば十分な脅威でもあった。


 ズダダダダダッ!!ズダダダダダッ!!ズダダダダダッ!!ズダダダダダッ!!


 ズダダダダダッ!!ズダダダダダッ!!ズダダダダダッ!!ズダダダダダッ!!


 ズダダダダダッ!!ズダダダダダッ!!ズダダダダダッ!!ズダダダダダッ!!


「報告っ!!」


「今度はニホン軍の別機種の砲塔箱車による行進射撃です。」


「的確な命中率と連射性を誇って居るらしく。手が付けられません。」


 ズバーーーンっ!!!ズバーーーンっ!!!ズバーーーンっ!!!ズバーーーンっ!!!



 ズバーーーンっ!!!ズバーーーンっ!!!ズバーーーンっ!!!ズバーーーンっ!!!



 ズバーーーンっ!!!ズバーーーンっ!!!ズバーーーンっ!!!ズバーーーンっ!!!




87式偵察警戒車隊と共に、更なる追加砲撃を加える16式機動戦闘車隊。



ズダダダダダッ!!ズダダダダダッ!!ズダダダダダッ!!ズダダダダダッ!!


ズダダダダダッ!!ズダダダダダッ!!ズダダダダダッ!!ズダダダダダッ!!


ズダダダダダッ!!ズダダダダダッ!!ズダダダダダッ!!ズダダダダダッ!!



 87式偵察警戒車も容赦なく続けて、25ミリ機関砲を撃ち捲くる。



「砲撃音?更に来ますっ!!!」


「お味方の第二重機動軍団の各竜騎及び魔導機兵の被害多数っ!」


「第二重機動軍団・第4火竜騎兵隊200の内、半分が討ち取られた模様。」


「前線の歩兵大隊っ!被害甚大ですっ!!」


「くそっ!!何と言う奴らだっ!!」


 自衛隊の火力集中攻撃の猛撃は、第二重機動軍団・第4火竜騎兵隊に所属して居るフレイムランドドラゴン隊をあっと言う間に討ち取ってしまう。



 キゼン少佐は、少数と言え、自衛隊の火力に驚愕するのであった。



「柄本隊長、敵の竜騎兵が騎乗している火竜種・フレイムランドドラゴン隊が、我が隊に向かって進撃中、数は200です。」


「慌てるなっ!」


「敵側の数が多いが、向って来ている連中は、重鈍で動きがとろくて鈍いし、随伴している歩兵を含めても、攻め入る事だけを達成したいと言う執念に駆られ、全くバラバラで統制が取れて居ない。」


「連携の取れて居ない火を拭くだけの火トカゲ何ぞっ!!恐れるに足りずっ!!」


 南門の守備を任されている柄本彰一尉は、30メートル前後の長さと身長を誇るフレイムランドドラゴンを撃ち破る秘策が有る様だった。


「MCV各車っ!敵集団の中央へ砲撃。」


「普通科各小隊へ、頭部と脚部を集中攻撃しろっ!」


「特に口の中と足の脛は狙い目だっ!!」


「ああ、成るほど。」


 柄本一尉は、此処に来るまでの間、ダバ派遣隊に参加している自衛官成らば、必ず受ける様にとされている対異世界戦闘対策の座学講習に参加していた。


 その中の参考資料として、日本を代表する特撮作品である巨大宇宙人ヒーロー作品であるハイパービッグマンや、高名な怪獣映画である○ジラと言う作品に登場する怪獣達が敵としての例題問題として挙げられていた。


 講義を受講する自衛官らは大真面目に、怪獣や巨大宇宙人にロボット兵器、宇宙移動要塞を如何に現用兵器で戦うかを真剣に述べていた。


 特に巨大生物である怪獣は、弱点の有る者と無い者に分かれて居るが、特に自衛隊と防衛省が強くどう攻略するかを考える様にと言ってるのは、弱点が無い方の個体である。

 

 柄本一尉は、講義に参加する自衛官達に教官から問題を答えを求められると、弱点の無い巨大生物に対しての有効打を与えられる方法を即答で言えた1人でもあった。


 まぁ簡単な答えを言えば正解と成るのだが、その例題の答えと言うのが頭部と足の脛辺りである。


 だってそれらの場所は、人間でも弾が中れば痛いでしょ?


 スズメバチや毒ヘビだって毒液を防護フルフェイスマスク型のヘルメットに目線や空気穴に飛ばしたり、死角と成って居る防御力が薄いヶ所の一撃も然りである。


 この問題集を監修したのは、竜史と元自衛官で、その自衛官と言うのは、今は映画会社等に勤めており、自衛隊関連や実際の軍装備の映画設定監修に携わって居る退役自衛官達である。


 面白半分で考えたのも有るが、簡単な小テスト風の試験問題が講義の後に、抜き打ちで行われるので、参加した自衛官達は気が抜けない代物で有ったと言う。


 中には実物大の模型を使った演習が行われ、これまた実物と似た様な重さと性能を持たせたモデルガンを使っての実技テスト演習までもが行われて居た。


 そのモデルガンの中には、火薬が使われて居るが、威力はおもちゃに過ぎないロケットランチャーやグレネードランチャー等も含まれて居ると言う。


 隊員の中には、血税でこんな手の込んだおもちゃを演習様に使っても良いのかと愚痴る者も居たが、防衛省内では真剣に取り組むべき事案であったと、提案して居た竜史に感謝を述べて居た事に呆れていたと言う。


 だって、本物さながらの演習でないと、気分が盛り上がらないからであると竜史は危機感を持つべきであると防衛省に言って居るからであった。


 そんな講義経験を得ていた柄本一尉は、作戦スケジュールと戦況を良く見て頃合を計って居たらしく。


 時計と各方面の城門の状況から撤退の開始時を決めるタイミングを見極めて命令を発した。



「そろそろだな。」


「みんな良く持ち応えてくれた。予定通りに此処を放棄する。」


「各部隊は、交互に支援後退をしながらナガシノ野戦陣地へと向う。」


「殿部隊は、下準備が済んで居る現陣地を爆破破壊させ敵の進軍速度を少しでも遅らせろっ!」


「了解です。」


「日シベ合同作戦軍・南城門守備隊・第11中隊へっ!!」


「最後尾に居る第12中隊を援護せよっ!!第12中隊っ!!一斉射撃よーいっ!!」


 南城門にも自衛隊以外のアルガス公国軍の弓兵隊と魔導師隊も居残って居る。


 シベリナ連合の主力は北門城郭に居るが、流石に自衛官だけでは手が足りないのも事実なので、弓兵隊や魔導師隊等の兵科を中心にして兵力を回して居るのだった。


 日シベ合同作戦軍と言うより日アル合同作戦軍とも言える陣容だが、これはアルガス公国軍が自衛隊の戦い方に併せた形による弊害と言えた。


「まだだ、まだだ・・・・・・」


「良く引き付けろ・・・・・・」


 陸自隊員らは使い切った弾装を取り替え、銃に玉を装填させる。


 アルガス公国軍の弓兵隊は弓矢を構え、魔導師隊は呪文と速撃ちに優れたファイヤーアローを放つ積もりでいた。


 既に崩壊しつつある城外の迷路、それに堀や城壁に群がって来て居る敵兵と兵器群は、勇猛で勇敢な顔付きで敵陣を突破しよう言う決意の気迫が感じられる顔付きで向かって来て居た。


 敵との彼我の距離は400メートル。射かける弓矢は、敵に中らなくても良い。


 それは最初から牽制だからだ。



 多数射掛けられる矢は、敵を怯ませる為のブラフで脅し、本命はファイヤーアローと89式少銃を含めた銃火器で、少しでも敵を怯ませるのが目的だ。



 その隙に味方が順番に交互に支援をしながら後方へと撤退して行く。



「まだだ、まだだ。まだだ、まだだぞ・・・・・・・・・」



「慌てるなよ・・・・・・・・・」



「敵との距離は十分に離れている。」



「特科隊の援護砲撃も有るから、直には突撃して来ない。」  



「だから落ち着いてドーンと構えて、各々の上官の指示に従って、職務を全うせよ・・・・・・・・・・・・」



 敵がある程度の有効射線に入ると指揮を執って居る自衛官等の合図で、一斉に隠れた障害物や壁から顔出しての一斉攻撃。



 これは一時的でも、敵に気取っては一溜まりもない筈だ。


 敵は日シベ合同作戦軍の有効射程内に足を踏み入れた。



「今だっ!第11中隊・第12中隊っ!!撃てえええええぇぇぇぇぇーーーーーーっ!!!」




ズダダダダダッ!!ズダダダダダッ!!ズダダダダダッ!!ズダダダダダッ!!


ズダダダダダッ!!ズダダダダダッ!!ズダダダダダッ!!ズダダダダダッ!!


ズダダダダダッ!!ズダダダダダッ!!ズダダダダダッ!!ズダダダダダッ!!


ズダダダダダッ!!ズダダダダダッ!!ズダダダダダッ!!ズダダダダダッ!!



「「「「「「「ファイヤーアローっ!」」」」」」」


「それーーっ!!!弓隊っ!!!一斉に射掛けよっ!!!」


「放てえええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーーーーーーーー!!!」




ヒュンッ!!ヒュンッ!!ヒュンッ!!ヒュンッ!!ヒュンッ!!ヒュンッ!!


ヒュンッ!!ヒュンッ!!ヒュンッ!!ヒュンッ!!ヒュンッ!!ヒュンッ!!


ヒュンッ!!ヒュンッ!!ヒュンッ!!ヒュンッ!!ヒュンッ!!ヒュンッ!!




 日シベ合同作戦軍の南城門守備隊に所属して居る第11中隊と第12中隊は、撤退する為に、南城門に向って来て居るグリクス地方軍団南方面軍の第二軍団と第二艦隊から撤退する為に、一斉攻撃を加えた。


 撃たれた将兵は、パタパタと倒れ、兵器群を運用している者達は、少なからず手傷を負っていた。


「第12中隊は、退がれえええぇぇぇーーーーーーっ!!!」


「退がれっ!!!退がれっ!!!」


「早くっ!退がれっ!!!」


「第10中隊っ!!撃ち方よーいっ!!」


「第11中隊は射撃よーいっ!!」


「撃てえええええぇぇぇぇぇーーーーーーーーーっ!!!」



 激しい銃撃に一斉に降り注ぐ弓矢とファイヤーアロー。


 南城門守備隊は、即席連合部隊にも関わらず、互いに連携を取りつつも的確に行動し合っていた。


 激しい戦火の中、撤退戦は更に激しく続く。




 各戦線での両者の戦いが激しく成って行く中で、ダニーガン中佐は、日シベ合同作戦軍に負けまいと次なる一手を打つ。


「航空攻撃を開始せよっ!」


「了解です。」


「直ちに後方の竜騎士航空隊駐屯野営基地に通達。」


「全竜騎士航空部隊は離陸せよっ!!」


「攻撃開始っ!!繰り返す攻撃開始っ!!」


「攻撃開始っ!!繰り返す攻撃開始っ!!」


 後部艦橋から手旗信号を送り、竜騎士航空隊駐屯野営基地へと順番に信号が送られ命令が伝えられる。


 命令を受けたグリクス地方軍団は、これまでの戦いで激しい損耗を受けて居るが、これで敵に止めを刺せると意気込んで居た。


  グリクス地方軍団は、残って居る竜騎士航空隊を掻き集めて、200騎余りの数を再編制させて居た。


「全部隊っ!!出撃開始っ!!」


 竜騎士航空隊は、霧が晴れて、辺り一面が青い空へと成って居る上空へと飛び立って行った。


 しかし、その様子を見逃す日シベ合同作戦軍では無い。


 特に海自のレーダーには、クッキリとその動きと姿を捉えて居る。




 アースティア暦 1000年・西暦2030年・6月19日・午前10時21分頃・アースティア世界・ユーラシナ大陸・ユーラシナ大陸中央地域・シベリナ中央地方・パイプ・ライン大河・パイプ・ライン大河中央流域地方・ブラキュリオス湖・アルガス公国・レジェンダリア州・レジェンダリア諸島・レジェンダリア諸島西部・セイジョン・ローグリア島・レジェンダリア諸島・セイジョン・ローグリア城の北側から約3キロ地点・護衛艦はるな ひえい あさひ しらぬい まつゆき あさゆき じんつう おおよど 試験改修艦あすか 航空護衛艦しょうかく ずいかく・各艦停泊地にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



 

 レジェンダリア諸島・セイジョン・ローグリア北側から3キロに位置に停泊しているダバ支援艦隊の旗艦である航空護衛艦しょうかくとずいかくの両艦は、直ぐに敵に対して反応する。


 ウウウウウゥゥゥゥぅーーーーーッ!!!!


 警報を知らせるサイレンが鳴り響き、遠目に戦いを眺め見て居た海自隊員たちらは、慌しく配置に就く。


「来たぞっ!!来たぞっ!!来たぞおおおおおおぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーー!!」


「空自航空隊は、直ちに発艦開始っ!!」


 司令官の小沢一佐は、空自航空隊に出撃命令を出す。


 出撃させる空自航空隊は、F-15J改を主軸とした神谷一佐が率いる101小隊、202小隊、303小隊、404小隊である。


「此方はサシバリーダー、これより発艦する。」


 鋼鉄の鷲達はジェットエンジンを響かせ、獰猛な竜軍団との戦いへと向う為に飛び立って行く。


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