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085指向性拡散電磁砲

主人公のジェスです。


大きいというか……兵器とかではなく……衛星?もはや天体だが……


科学の最終段階に等しい兵器と言えるだろう。

今回はなくそれを、ぶっ放す話です。

 ロンギヌスとドッキングしていた駆逐艦の転移が終わると、転移先に帝国軍が待っていた。

 第2帝国軍と合流する。

 戦艦だけで50万隻以上。

 空母や駆逐艦、巡洋艦など含めると150万隻を超える数が集結していた。


「第2帝国軍の第3部隊です。

 全軍が集結したらもっと凄いわよ」


 セシルが教えてくれる。

 流石宇宙の半分を統べる国の軍隊……規模が想像を絶する。

 星間戦争は規模が凄く大きく、人の命が軽い。


「これの指揮官がナクトやセシルだと思うと、考えさせられるなぁ」


「私も指揮官になる時が、あるのじゃ」


 ケリテファが絡んで来る。


『作戦は、いたってシンプルだ。

 帝国と連邦は、ちょうど宇宙を半分に住み分けしている。

 連邦の宇宙空間全域に、ロンギヌスの指向性拡散電磁砲で攻撃をかけると、生体やナノマシンは影響がない特殊電磁波で、連邦の全ての集積回路が距離と時間の関係を無視して、誤差なく同時に加熱し破壊される。

 ロンギヌスの攻撃を受けた空間は、全ての電子機器が修理しない限り使えない状態になる。

 無力化した連邦軍を、帝国全軍で抑える形になる』


 ナクトが説明する。


「戦う必要はあるんですか?」


「過去は、戦闘中でも帝国と連邦で通信などの会話があったのです。

 しかし、5443年前から一切の通信が繋がらないのですよ。

 機械的に帝国軍が集まると集まってきて、数が帝国軍より多い時は攻撃してきて、帝国軍より少ないと退却するの繰り返しで、膠着状態が5000年継続してます。

 このままでも良いと思う時期がありましたが、情報を集めると、鼠算の様に連邦軍の数が増えていっているため、必ず飽和状態になる時が来る予測があるので、その前に叩く必要があるんです」


 セシルが説明してくれる。


「通信が繋がらない?」


「繋がらないどころか、連邦軍内での通信も傍受してますが皆無に等しく、特使を送っても問答無用で攻撃されて、全く連邦軍と帝国軍で意思の確認が出来てない状態かしら」


 セシルが顔を見てしかめる。


「では、作戦を実施しますか」


 駆逐艦で休憩していたが、修理したパワードスーツに再度乗り込んで待機する。


 帝国軍の先頭にナクトが遠隔操作でロンギヌスを移動する。

 私が乗り込んで駆逐艦と分離して後ろに下がらせる。


『ロンギヌスを起動する。主砲発射準備』


 ナクトが遠隔で操作している。


 先端が36個に割れて船首から20kmの外壁がせり上がっての外側に開いていく。

 90度までせり上がったため船体の全長が今は、100kmから80kmになった。

 前方から見ると直径50kmの36角形の円形に見えるだろう。


 ただ……変形が終わるまで……6時間以上かかった。


「ナクト……長いよ……変形終わってから乗り込んでも良かったのでは?」


『アハハハ!細かいな、ジェス君は! 後は、ジェス君が発射ボタンを押すだけだ』


 笑ってごまかされる。


「エネルギー充填とかは、ないんですか?」


『反物質を利用してるから、既に100%どころか億%充填完了だ』


 この兵器は危険だと再認識する。


 帝国軍が集まったために、前方に集結しつつある連邦軍が見える。


 連邦軍も数が半端ない。200万近い艦艇がレーダーに表示されていく。


 焦ってボタンに指をかけて押込んだ。


「発射!」


 叫んで、ボタンを押すが何も起きない。


「ん? 全く変化が無いですが? どうなった? 故障!?」


『特殊電磁波は目に見えないからね。もう終わったよ』


「へ?」


 あまりのあっけなさと反応のなさに呆然とする。


 よく見ると連邦軍艦隊の戦艦同士が制御を失って衝突している。

 後は、セシルに任せておけば良いだろう。


『悪い知らせがあるジェス君。やはり暴走した。異世界転移して破棄してきてもらいたい。

 出来る限り周囲の人から君の行動のバックアップを取得してるので、私の前に戻ったら前回取得したバックアップの記憶に付加しておくので完全ではないが今の状態に近い』


「死ぬの前提ですか!」


『異世界から戻ってきた人いないからね。だが、実験済みで異世界で死ねば、こちらに意識が戻ってくる事は確認済みだ』


「…………」


 あまりの事に唖然としている。


『反物質をエネルギーに変換してる炉があるんだが、変換が止まらない。別次元に転移して自爆してくれ。処理のプログラムは既にセットしてある』


「私が行く必要あります?」


『異世界に行くと通信が出来ないので、制御出来なくなる。

 また、私と同じ精神波形を持っているジェス君が乗っていないと実は動かない仕様だよ。

 今、ジェス君が降りると、制御が出来なくていきなり爆発する』


「ナクトが、これと同じものを二度と作らないならないなら手伝いましょう」


『りょ……了解。二度と作らない』


 ナクトの返事が怪しい。


『時間がない、よろしく頼む』


 視界が一瞬で靄がかかる。

 遠くから見るとロンギヌス全体が、激しく発光してスパークしている。

 ロンギヌスが連邦軍と帝国軍の間から消え去った。

結局、暴走したロンギヌス。


ジェスも完全なるバックアップを取得しているので、死んで復活する帝国人に成り下がった。


死んで戻ってくるのか?


次回は、異世界にて!

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