084ロンギヌス
皇帝のナクトだ。
ジェス君のお陰で無事ロンギヌスが起動できそうだ。
本来、貯める予定がなかった反物質が1万年以上放置してた為に、物凄い量貯蓄されていて危なかった。
一気に使わないと暴走したら世界が滅ぶ!
今回は、そんなお話。
ロンギヌスに接近するに従って、大きさの規模を知る。
「ナクト皇帝って呼ぶのよそう……」
思わず口に出す。ロンギヌスの外見で呆れたので呼び捨てにする事にした。
目の前に全長100kmのロンギヌスと言われる兵器がある。
直径10km円筒状で特に特徴がない。
先端が主砲で艦尾がエンジンのはずだが、どちらが主砲かわからないぐらい円筒状である。
「ナクト! この大きさで1人乗りって意味がわからないし、コックピットって大き過ぎて探すの無理!」
『ジェス君、だいぶ感情の起伏が大きくなってきたんじゃないですか?
今、場所を表示しますよ』
船首から50km所に人が入れる場所があった。
中に入ると入り口が閉じて空調が動き出す。
パワードスーツを脱いで奥のシートに座ると端末とマルチモニターが表示される。
ナクトが、指示を出す。
『ジェス君、端末の右端の赤いスイッチを上にあげてください』
指示通り行う。
『アステロイドの防御装置を停止します』
ロンギヌスからの合成音が響く。
ロンギヌスの通信機からグラパの声が聴こえる。
「ジェス! ロンギヌスに、接続できる接岸用のアンカーがあるから出してくれ!」
「操作方法がわからないからナクトに頼んでくれ!」
「ナ、ナクト皇帝陛下になど、頼める訳が……」
動揺するグラパ。
「お兄様、お願いします」
『了解した』
兄妹で完結する。
ロンギヌスから接岸用のアンカーが出て、駆逐艦ドッキングする。
『シートの左下のハッチを開けるとアンカーまで行けるけど、10km歩くから大変かもしれない』
「凄い作りですね……ここを出て、パワードスーツで移動しますよ」
『出る前に端末でオートパイロットをオフにしてださい。後は私が制御します』
ロンギヌスは、ナクトに任せて駆逐艦に戻る。
格納庫でケリテファが抱きついて来る。
「凄い動きだったのじゃ! ジェスにぞっこんなのじゃ!」
「駄目です」
ラクアが引き剥がす。
『ロンギヌスは燃料が無制限に使えるので、転移で一気に第2帝国軍に合流しますよ』
「この質量を転移? 距離も考えると、反物質はそんなに凄いエネルギーなのか?」
『反物質を作るのに反物質から取り出せるエネルギーの2倍必要だが、非常に小さいエネルギー結晶になるのだよ。
13000年間ずっと外部の光や振動および電波などをエネルギー変換してエネルギーを作らせて、ロンギヌスに結晶を溜めてきているので半分になっても、6500年分エネルギーが溜まってたので余裕です』
タイムワープしたせいで、あり得ない程のエネルギーが溜まっているって事だな。
ナクトが説明しながらロンギヌスを転移させる。
駆逐艦も一緒に転移する。
連邦軍の存在区域全てに攻撃する兵器らしいが、大きさが化け物クラスである。
ジェスは、この辺からナクトを呼び捨てににしていく。
次回は、実際にロンギヌスを使用するお話ですが。




