083パワードスーツ強化
主人公ジェスです。
もうすぐ、ロンギヌスまで到着します。
作戦ではなくて、突っ込め! と言うお話。
久々の戦闘です。
完璧な準備をしなくては! 今回は、準備のお話。
木星に向かって、2日経過した。
駆逐艦での生活に慣れて来た。
現在、折り返し地点を超えたので船首を地球に向けてエンジン部分を木星に向けて、進行方向と真逆の方向を向きながら減速中だ。
減速中の加速度を利用して、居住区が90度傾いて船首方面が床の減速時発生重力で生活している。
居住区は、グラパと私が1部屋。
セシルとケリテファが1部屋。
ラクアとキャサルが1部屋。
遠隔操作用端末および通信システムが、まとめられた1部屋。
洗濯や風呂などの1部屋。
食堂の1部屋。
合計、6部屋で構成されている。
とにかく狭い……
2段ベットから降りて通信システムに行く。
狭い所に全員集まっていた。
グラパが特にデカイので狭さを助長する。
「お兄様から通信が入りました」
セシルが嬉しそうに話す。
『皆さん、お疲れ様です。ロンギヌスに関してジェス君と話さねばならぬ事になった』
擬似的にモニターに映った作り物のナクトの顔が見つめる。
『ロンギヌスに遠隔から私の権限で、アクセスに成功した。
ロンギヌス付近の防衛装置だけは、全て解除している。
だが、私が倒された後に悪用されないように設置しているアステロイドの防衛装置だけは、私が倒されたときを境に外部アクセスが不可能で、ロンギヌスからの直接アクセス以外で解除できない。
木星の高度4万kmの位置にロンギヌスがあるが、6万kmから5万kmの間に入った時に、この防衛装置は動き出す。
6-5万の間である1万kmをジェスさんに突破してもらい、ロンギヌスの制御装置に辿り着いてもらいたい』
「防衛装置の武装は、わかっているんですか?」
『言いにくいが、兆単位のレーザー砲と億単位のミサイルや電子魚雷が飛んでくると予測する』
「………へ?」
「ジェスなら余裕なのじゃ!」
「非常識だから、まず大丈夫でしょう」
「ジェスさんなら余裕です」
「俺と同じ特級だから大丈夫だろ」
ケリテファとキャサルとラクアとグラパが適当に即答する。
「生存確率が、2%って出てるわよ」
セシルが冷静に分析。
「………」
絶句していると……
『ジェス君、安心してくれ。君のバックアップは私がいる研究施設のメインフレームに、ちゃんとあるので、バックアップした後の記憶が飛ぶだけで、死んだら私の前にすぐに生き返るから何も問題はない』
「バックアップ後の記憶は無理なのですか?」
『ジェス君は人間の脳の形態だからデーターを吸い出したくても研究施設にあった4台のスキャニング装置しか無理なので諦めたまえ。格納庫に君のパワードスーツと同じver3.5ナノマシンを5トンほど用意しておいたので使ってくれ』
「ロンギヌスは、どんな姿をしているんですか?」
『円形の筒状で、後ろに推進器。前に指向性拡散電磁砲が装備されていて、操作コンソールは人が1人乗れるコックピットタイプだ。サブ機能で転移装置と異世界転移装置が付いている』
「異世界転移?」
『実は、連邦と帝国で禁止されている反物質が、燃料で使われている。その為、反物質が暴走した場合は宇宙がなくなる可能性があるので、非常用に異世界に破棄する装置だ』
なんて危ない物を作ってるんだ、この人は……
『何故、反物質が燃料かは、行けばわかると思う』
あとは、ロンギヌスの操作方法などの詳細を聞いて、最終日(4日目)に、格納庫のver3.5のナノマシン5tを利用してパワードスーツを改造する。
とにかく回避優先で装備を製作する。
ロボットの様な形態にして背中の4本のアームを作りアームの先端に大型ブースターを取り付ける。
手足に大型のスラスターを取り付ける。
左手にデコイ発射用の装置とチャフ散布用具をつける。
右手にはエネルギー弾が連射できるガトリングを装備。
最後に背中に超大型ブースターを付けた後に、余ったナノマシンで使い捨ての補助ロケットを作成して足につけた。
準備完了!
「ジェスさんは、メカニックの素質があるわね。1万kmを死なないで、抜ける可能性が34%まで上がったわ」
改造に付き合っていた、セシルが褒める。
『遠隔で見ていた私も驚いたよ。
まぁ、死んでも私の所に来るだけだ。
気楽に行ってくれ』
ナクトも褒める。
帝国だと、本当に生死がかかっていてもノリが軽い。
【メトロノームシンドローム】になる人の気持ちが少し理解できた。
ジェスのパワードスーツが、原型留めず改良終了。
次回、初のジェスの宇宙戦闘が見れるかも?
次回へ続く。




